言葉で人の心を操る「言霊使い」の一族・宇内家。その末裔である宇内一葉は、俗世から隔離された箱入り娘だったが、18歳で家業を継ぐという約束と引き換えに、初めて学生生活を許可される。
高校に入学した一葉は、「普通の青春」を謳歌すべく張り切るが……。
人の心を言葉で操る事が出来る箱入り娘・宇内一葉の、
...続きを読む初めての学校生活を描く青春小説です。
初めての学校、初めての部活、初めての友達、初めてのガールズトーク。何もかも初めて尽くしの一葉の手探り学校生活がなんとも可愛い。今まで友達や先輩といった人間がいっさいいなかった一葉の、周囲とのちょっとずれた会話や部活への打ち込みもいかにも青春! という感じで楽しいです。
でも、それも高校卒業までの「期限付き」と考えると寂しさも。今は初めてのこと、楽しい事ばかりでも、期限が近付くにつれどうなっていくのか。人間関係なども含め続きが気になります。