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作品一覧

  • 黒人音楽史 奇想の宇宙

    黒人音楽史 奇想の宇宙

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻2,750円 (税込)
    奴隷制時代から南北戦争、公民権運動をへて真の解放をめざす現代まで。アメリカ黒人の歴史とは、壮絶な差別との闘いであり、その反骨の精神はとりわけ音楽の形で表現されてきた。しかし黒人音楽といえば、そのリズムやグルーヴが注目された反面、忘れ去られたのは知性・暗号・超絶技巧という真髄である。今こそ「静かなやり方で」(M・デイヴィス)、新しい歴史を紡ごう。本書は黒人霊歌からブルース、ジャズ、ファンク、ホラーコア、ヒップホップまで、黒人音楽の精神史をひもとき、驚異と奇想の世界へと読者をいざなう。古今東西の文献を博捜した筆者がおくる、新たな黒人音楽史。
  • 博覧狂気の怪物誌
    NEW

    博覧狂気の怪物誌

    小説・文芸

    -
    1巻2,750円 (税込)
    死ぬことも忘れるほどおもしろい。 ――荒俣宏(作家、博物学者) 草森紳一、ハリー・スミス、平岡正明、宇川直宏、ラメルジー、松岡正剛…… カモノハシのように分類不能の〈知の怪物〉たちがひしめく、紙上の驚異博物館〈ヴンダーカンマー〉! ポリス〈警察〉には取り締まれないポリマス〈博覧狂人〉たちの自由狼藉ぶりに目玉をひん剥く、狂気のバロックの魔宴ここに開催!! ◆本書に登場する〈知の怪物〉たち(掲載順)◆ 種村季弘/荒俣宏/草森紳一/ジェームズ・フレイザー/ハリー・スミス/フランセス・イエイツ/ジャン=リュック・ゴダール/ピーター・グリーナウェイ/フランチェンスコ・コロンナ/平岡正明/バーバラ・マリア・スタフォード/宇川直宏/アレハンドロ・ホドロフスキー/小原國芳/カモノハシ/ラメルジー/山口昌男/松岡正剛 ◆荒俣宏氏からのコメント全文◆ これは精神を醒ます“呪智”の集成か!? 言ってみれば「神智と汎智の両界曼荼羅」か。東西“怪物智”の勢揃いする大興行だ。異端が正統を笑い、風狂が常識を覆し、偶然が必然を凌駕し、本物より偽物に叡智を見いだした「思想のデーモン」たちが、いま結集する。 森羅万象すべてに好奇心を放射し、「夢と反夢=超現実」の解明に死ぬことも忘れるほど熱中した異脳たちを差し置いて、SNSやAIに頼っている場合ではない。全世界の魔的な精神が起電させた“呪智”の帝網〈ネットワーク〉こそ、掛値なしに昭和“最強”の刺激物だった。この効果が、毒にも薬にも変貌し得るというスリルを、どうか期待して読まれよ。 ◆目次◆ 序文 知の怪物〈ポリマス〉を蘇らせる呪文は「デ・モンストルム!」 1 溶解意思と造形意思――種村季弘と水で書かれた物語 2 荒俣宏と「畸人(きじん)」の系譜――一九六八年・我楽他宗・神智学 3 漢方・肉体・雑文――草森紳一の「倉庫的思考」について 4 タイム・マシーンにして殺人百科全書―― ジェームズ・フレイザー『金枝篇』を読む 5 魔術としてのコラージュ――ハリー・スミス『アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック』のオカルト的解読 6 ハリー・スミスの擁護――収集の「政治学」から蒐集の「暗黒ワクワク学」へ 7 二〇世紀アメリカに蘇る魔術的ルネサンス――ジョン・ディー、ロバート・フラッド、ハリー・スミスの三人の魔術師〈メイガス〉を繋いだ女神フランセス・イエイツのこと 8 JLG――万引き・便所・道化 9 蒸気波〈ヴェイパーウェイヴ〉ポリマス ――ピーター・グリーナウェイ『プロスペローの本』を読む 10 ポリフィロのポリフォーブを字酔(ジヨ)イス化する憑依訳――フランチェスコ・コロンナ『ポリフィルス狂戀夢』を読む 11 フォルムの思想家、平岡正明――シュールオナニスト宣言する韃靼人は他人の顔に本質〈きんたま〉を見る 12 恋愛力より連愛力――「ちがう」という時代に「同じ」を探るバーバラ・マリア・スタフォード 13 宇川曼荼羅を解く(1)――DOMMUNE以前の宇川直宏の活動を中心に 14 宇川曼荼羅を解く(2)――宇川直宏のカモノハシ・バロック 15 宇川曼荼羅を解く(3)――宇川直宏と空海をつなぐ「流体土木の発想」 16 宇川曼荼羅を解く(4)――博識と博愛、ゲゲゲの妖術、そして「アシッド・コミュニズム」の未来を描くDOMMUNE 17 アンチ・システムのちゃぶ台返し――アレハンドロ・ホドロフスキー『ホーリー・マウンテン』解読 18 完全性概念と全人教育――小原圀芳と『児童百科大辞典』の衝撃 19 カモノハシのような知識人〈バロキスト〉の肖像 20 RAMM:ΣLL:ZΣΣ(ラメルジー)論(1)――常しえに新しいオールド・“ウィアード”・スクール・ヒップホップ 21 RAMM:ΣLL:ZΣΣ論(2)――新作文字現象〈マニエリスム〉としての偶像破壊武装主義〈アイコノクラスト・パンツァーイズム〉 22 RAMM:ΣLL:ZΣΣ論(3)――おもちゃアーティストの驚異の部屋「バトル・ステーション」 23 博学者の黄金時代――一九三一年生まれの山口昌男が「三〇年以降すべてダメになった」と語るワケ 24 松岡正剛の「バロック的方法」――カモノハシを貝殻に棲まわせるための方法序説 注記一覧 跋文 人名索引 ◆著者プロフィール◆ 後藤 護(ごとう・まもる) 暗黒綺想家。 著書に『ゴシック・カルチャー入門』(Pヴァイン)、 『黒人音楽史 奇想の宇宙』(中央公論新社、第1回音楽本大賞個人賞受賞)、『悪魔のいる漫画史』(blueprint)。魔誌『機関精神史』編集主幹。 現在『綺想とエロスの漫画誌』(ケンエレブックス)、『日本戦後黒眼鏡サブカルチャー史』(国書刊行会)の2冊を準備中。

ユーザーレビュー

  • 黒人音楽史 奇想の宇宙

    Posted by ブクログ

    黒人霊歌から、ブルース、ジャズ、Pファンク、ホラーコアそしてヒップホップまでの歴史の変遷、文化の成り行きがかなり興味深いパースペクティブで描かれています。
    黒人特有の抑圧されて、悲しくて重くて、残酷で、、でも美しい歴史があるからこそ そこでしか生まれ得ない様々な素晴らしい音楽ができたんだと思います。
    私はジャズとヒップホップが大好きです。なのでこの本を手にとるのは必然だったと思います。
    各章で登場するアーティストやアルバムを聴きながら思いを馳せて充実した時間をこの本と過ごせました。
    現代日本で生きてる私たちには通常生きていれば触れられない知識や知見をこの本は与えてくれます。多文化に触れるのは本当に楽しいですね!私のインナーギークが騒ぎ出してしまいますッ!
    ”無関係なものを繋ぐこと、ありふれた思念の組み合わせを叙事詩にまで引き上げること”
    動物や自然物などのモチーフに意味付けをし、無秩序な情報に線を引き作品を生み出す。
    黒人文化が生み出した不思議で美しい宇宙空間に足を踏み入れてみてください!

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    2025年06月25日
  • 黒人音楽史 奇想の宇宙

    Posted by ブクログ

    霊歌からブルーズ、ジャズ、ファンク、ヒップホップまで、アフリカン・アメリカンの文化から生まれた音楽はその底に彼らが生き延びるための暗号・韜晦・隠喩が秘められていた。〈アフロ・マニエリスム〉を提唱する著者がブラックミュージックをG.R.ホッケの方法論で解剖し、貼り継いで新たな絵を描こうと目論んだ異形の音楽史。


    めちゃくちゃ変な本。こんな変な本だと思わずにタイトル通り黒人音楽史を勉強するつもりで読み始めたら、ホッケやラブジョイの引用まみれな文章に面喰らい、著者略歴の「〈機関精神史〉編集主幹」を見て高山門下生かい!!!!!と気づいた。知ってたらもうちょっと構えて読んだんですが。
    とにかくこの本自体がシュルレアリスムを肯定するためにマニエリスムを再評価したホッケの方法論をそのまま借用して、ブラックミュージックに潜むオカルト的な想像力をマニエリスムの名の下に肯定しようとする試みになっているのである(つまりウータン・クランが大好きなんだろうな)。ほとんど関係ないことまでなんでも連想ゲーム式に書き込んでしまうアナロジカルな"悪文"まで引き継いでいて、まさか音楽史の本を読んで「『迷宮としての世界』と『文学におけるマニエリスム』を読破しといてよかった」と思うとは予想してなかった。
    私は澁澤、種村を愛読し、高山宏ファンなので本書にでてくるマニエリスム関連本のほとんどに見覚えがあるが、最初のほうは何を言ってるのかよくわからず頭がカチ割れるかと思った。マニエリスムと初対面の人はいったいどう読むのか。私にブラックミュージックの素養がないのも一因だとわかってるけど、それを語るのに杉浦茂を持ちだしてくるこの本が奇書なのは間違いないです。
    だが、牽強付会に見えた語りも〈土星人〉サン・ラーを扱った四章あたりからチューニングが合ってくる(私がノリに慣れてきただけかもしれない)。サン・ラーの言葉は歌詞もインタビューもナンセンスかつネオ・プラトニズム的な宗教哲学に満ちていて、澁澤と混ぜこぜに語られるのもやんぬるかなという気分になってきた。「人は一人ではない。腕が2本あるように、二重性のもとにあるのだ。人は自身のバランスをとらなければならない」なんてフェルナンド・ペソアみたいだし。
    そして一番著者の論旨と中身がガシッと噛み合ったのが、Pファンクの創始者ジョージ・クリントンを取り上げた五章だと思う。白人が黒人を演じたミンストレル・ショーに始まり、世間に求められる「黒人らしい黒人」を誇張して自ら道化になりきり、黒人を真似る白人をさらに真似て表と裏をわからなくしてしまうメビウスの輪みたいなカーニバル空間、それがPファンクであると。ここでバフチンと繋がるのはそうだろうという感じだが、クリントンの政治的な言説を笑いでやりすごす態度はグリーンブラット『暴君』で語られたシェイクスピアにも近しい。.ENDRECHERI.のファンとしてはこの章を読みたくて本書を手に取ったのもあり、ここが一番読みごたえがあって面白かった。猥雑で生命力に溢れ、哄笑で包んでシリアスな自分を守る。クリントンたちはそうやって奴隷船の歴史を宇宙船でのワンダートラベルに書き換えてきたのだ。
    ゴシックホラーと黒人の歴史を重ね合わせてグランギニョル的な残酷劇を描きだすラップジャンル「ホラーコア」や、ヒップホップのなかに実はぶっとく存在するカバラ主義者の秘密結社など、終わりの二章も知らないことだらけでとても楽しかった。特に人種的マイノリティを恐怖対象の〈他者〉として描いてきたゴシックが、今はむしろ周縁的な〈怪物〉にシンパシーをよせる作者たちによって積極的に語り直されているという潮流はラックハーストの『ゴシック全書』を読んでから気になっていたトピックだった。引用癖とか本歌取りとか断片のつぎはぎテクストとか、ヒップホップって構造がそもそも19世紀ゴシックのリバイバルなんだよね。
    知識量は全く追いつかないものの、自分と同じ読書傾向の人が信念に従って黒人音楽を読み解いたらこうなる、というものを読ませてもらえるのは貴重な経験だった。音楽方面であまり英語圏の先行研究をひいてない感じがするので、ここでぶち上げられた〈アフロ・マニエリスム〉がどのくらい妥当な文化論になっているのか私にはまだよくわからないが、全体に渡ってホッケが引用され続ける黒人音楽の本は空前絶後だろう。奇書との出会いに感謝、高山宏に感謝である。

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    2024年04月20日
  • 黒人音楽史 奇想の宇宙

    Posted by ブクログ

    ヒップホップはジャズの影響を受けたという、ブルーノート社の歴史を紹介する映画を観て読んでみた。

    紹介されている音楽を聴ききつつ、ある程度の知識があると楽しめると思う。音楽レビューでなく、音楽史ということを理解した上で読むことをお勧めする。

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    2023年05月12日

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