アイデアとかデザインとか
著:青木 亮作(TENT)
おもしろかった、モヤモヤ感わかるような気がします。
無駄な時間をつかっているのに、ぜんぜん無駄ではないような不思議な感覚でした。
■閃こうの巻
3Dプリンタで最初の試作をつくりました。
3Dプリンタは1層ずつ樹脂を積んでいく方法になるので、階段状のガタガタができて透明感が全くない。
そのため造形した後に、2日間ひたすら紙やすりで研磨するという苦行が必要となる
モノづくりの全体像が把握できずに、何かモヤモヤした気持ちを抱えていた
つくったものを、直に売るという体験はできたのですが、このままでは、ひたすらに、疲れるばかりであり、手作り量産が幕を閉じました
アクリル工場での検討、工程の順序や治工具の設定方法の工夫で製作できた。コストもかなり現実的な金額になりました。
見積もり依頼をされたら徹底的に検討するのが当たり前、すぐ、できません。と言うなんて僕たちにはありえません。
アイデアとは絞るのではなく、育てる
目的をちゃんと伝える努力に、もっと目を向ける
■作ろうの巻
ググって工場を探して、資料や図面を送って見積もりと納期を聞こう
自分にとっての「なにかいやだなあ」を見つけて、すてきな道具で解決しちゃう
考えて、試して、その繰り返しが大事
つくるべきは、作品ではなく、試作品
はじめに圧倒的に魅力あるプロダクトを1つでいいから作る
製品をつくったら、パッケージ、説明書もわすれずに
写真とテキストを用意する
試作を自分で使いまくってみる
■疑おうの巻
センスやおしゃれは関係ない
優先順位づけが大事
アイデアで大切なのは、邪魔なものがないこと
最高ではなく、最適という価値
あたりまえのことに、「なんで?」を重ねる
過去に開発に関わった商品を自分で買って使ってみて満足できるかどうか
自分の欲しいものを作ってない
最初からもう出し惜しみしないでいっぱいだしちゃう
1つ1つ実際に試してみるしかない
■飛び出そうの巻
単一のスキルしかもっていない自分に絶望
こんな考え方もあるよという提案をしたいと思います
一人一人の人間として向き合えるような、そんな、手触りの感じるものづくりの形を模索する
すごい提案なのに、なぜか採用にならないっていう壁
ひらめきは、試作過程から生まれる
製品を発売する前って、視野が狭いし、こだわるべきではないところにこだわってしまう
デザイナーとしてだけでなくて、実際に使う立場の人としても感覚のチューニングがなされていく
■話を聞こう
偉い人のハンドルを委ねるより、自分でハンドルを握った方がマシ
真っ白なコピー用紙に頭の中のことを全部書き出してました
なにから手をつけていいかが分からないことが不安の原因なんだと思いました
何につながるか分からない自分なりのToDoをいっぱいこなすことが大事なんじゃないかと思います。
重要なのは、見積もりの内訳を知ることです
もう一歩の踏み込みが必要だ
自分なりのゴールの設定に一番時間をかけている気がします
言葉をつけると、1つ1つに魂が宿っていくきがします
プレゼンとは頭のなかに、地図を書くこと
説得をするのではなく、相談や議論をするための土台を共有する
目次 最初から読んでも◎気になるページから読んでも◎
パパの仕事は、だいたいあそび
アイデアとかデザインとか
1章 閃こうの巻
「透明な本」のための7年間
3つの壁を取り払え
絞るのではなく育てる
アイデア出しにはパスもある
ただの〇〇が欲しい
2章 作ろうの巻
夢を夢で終わらせないために
「作品」じゃなく、「試作品」を作ろう
今こそ楽しい!プロダクトデザイナー
先にロゴをきめちゃわないで
モノを作ったあとに、やっておくこと
らしさの沼
作って使ってやり直して
3章 疑おうの巻
デザインなんて知らない
四角を丸くする
「なんで?」が新人の仕事
大量生産って何個のこと?
もう騙されない、デザイナの見分け方
モノをもたない時代に、何作る?
4章 飛び出そうの巻
楽しい方の自転車操業
受け身なのか主体なのか
直接あってお話できる 下北沢の「テントの店舗」
世に出す覚悟はあるか
5章 話を聞こうの巻
不安と向き合うコツ
見積もりと向き合うコツ
形はどう思いつくか
言葉はどう思いつくか
プレゼンテーションの心
ひげじいとランプ
子育てとか暮らしとか
背中を押されたり、お尻を叩かれたりする本
ISBN:9784798175430
。出版社:翔泳社
。判型:A5変
。ページ数:256ページ
。定価:1800円(本体)
2022年11月04日初版第1刷発行
2023年01月05日初版第2刷発行