鳥羽和久の作品一覧
「鳥羽和久」の「「推し」の文化論」「君は君の人生の主役になれ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
オモコロ原宿さんのラジオ「今じゃない企画室」にゲスト出演していた著者が気になり、本書を手に取った。
私には5歳と1歳の子どもがいる。将来、子どもが「なぜ勉強しなければならないのか」「学校の閉塞感」「漠然とした不安」「親との距離」に悩んだとき、何か道を示すヒントを得られるのではないかと思った。
本書の中で語られる「勉強を通して自由になる」という言葉は、30代半ばで二人の子を育てる今の私に、ようやく実感として腑に落ちた。
若い頃の私にとって勉強は、あまり良いとは言えない家庭環境から早く抜け出すための手段だった。大学に行き、女でも一人で生きていけるだけのお金を稼ぐためのもの。模試で良い成績を取ったときに一瞬の面白さを感じることはあっても、学ぶこと自体の喜びを深く味わうことはなかった。
今、安定した生活を手に入れ、親になったことで、ようやく「自分の興味を深めるために学ぶ」という段階に入った気がしている。読書を通して、過去に学んだことや他者の言葉が結びつき、世界の見え方が変わっていく。勉強によって自分が変わり、その結果、身の回りの出来事の意味まで変容していく感覚を強く感じている。
もっと若い頃にこの本に出会っていたら、違う受け取り方をしていたかもしれない。それでも今は、子どもの教育に悩む親として、いつか彼らがある程度の年齢になったとき、この本を手渡したいと思っている。
「主役になれ」という言葉の重さと自由を、押しつけではなく、自分の足で受け取れるように。