アフガニスタンの女性作家たちの作品一覧

「アフガニスタンの女性作家たち」の「わたしのペンは鳥の翼」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • わたしのペンは鳥の翼
    4.8
    1巻2,079円 (税込)
    アフガンの女性作家たちによる23の短篇集。 書くことがこんなにも強靭な抵抗になるなんて。 この炎のような短篇集を読み、語り合うことで、彼女たちの命懸けの戦いにくわわろう。――柚木麻子 早急に、世界に届けられなければならない声がある。 そしてその声は、物語の力を借りて、何より強いものとなる。――西加奈子 どんなに過酷な現実が目の前にあっても私たちは描く。 ペンを持っている間だけ心は自由に空を飛べるから。――窪美澄  抑圧・蹂躙され口を塞がれた女性たちがペンを執り、鳥の翼のように自由に紡ぎ出した言葉の数々。女性嫌悪、家父長制、暴力、貧困、テロ、戦争、死。一日一日を生き抜くことに精一杯の彼女たちが、身の危険に晒されても表現したかった自分たちの居る残酷な世界と胸のなかで羽ばたく美しい世界。  アフガニスタンの女性作家18人が紡ぎ出す、心揺さぶる23の短篇集。

ユーザーレビュー

  • わたしのペンは鳥の翼

    Posted by ブクログ

    ずっと、気になっていた本です

    アフガニスタンという国を、私はよく知りません
    この本はフィクションだけれども、フィクションではないのでしょう
    海外文学を読むと、日本との文化や考え方の違いに大いに驚きます
    日本ではあり得ない、でもそれは他国ではまかり通るのです

    日本の小説も、当たり前のように時代に合わせて変化しています
    だからここに書かれていることは、フィクションだけれども、かなりの事実が含まれているのでしょう

    読むのが辛かったものもあります
    その中に、ほんの少しの希望を持てたものもあります

    今のアフガニスタンで権利を奪われている女性たちへ私たちができることは何もないかもしれない
    代わりに

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    2025年06月06日
  • わたしのペンは鳥の翼

    Posted by ブクログ

    「作家紹介」のない本を初めて読んだ。
    作家の名前や経歴を明かすことがいかに危険であるか!アフガニスタンという国の状況、そこに住む女性たちが何を思い何を求めているのか・・
    知りたいと思い手に取った。

    タリバンが復権する前に書かれた、女性作家18人によるアンソロジー。
    アフガニスタンのダリー語とパシュトー語から英訳されたものを、翻訳家の古屋美登里さんが日本語に訳された本。沢山の人々の手を介して生まれた一冊なので大切に読ませて貰った。

    "抑圧"を受ける女性たちの日常が見えるようで何度も読む手が止まった。

    「八番目の娘」
    今回こそ息子を授けてほしい!と絶食する私は妊娠8ヶ月。

    0
    2025年05月12日
  • わたしのペンは鳥の翼

    Posted by ブクログ

    日本と全く異なる文化・文脈で書かれているので、最初は読み辛さを感じました。読み終わる頃には日本と同じく自分に選択できない要素によって、家父長制の元で二級市民のように扱われる苦しさにシンパシーを感じました。なぜ戦争状態の国とこの平和と言われる国がこんなに似通っているのか考える人が増えて欲しいと願ってしまうような本でした。

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    2025年01月20日
  • わたしのペンは鳥の翼

    Posted by ブクログ

    サブタイトルはアフガニスタンの女性作家たち
    基本小説らしい、でもテロが日常の隣りにある日々の暮らしが哀しいほどよくわかる
    でもテロが主題なのは一部で、それも含めて、虐げられた女性たちの絶望と希望(希望があるのが読んでるときの救い)に寄り添い続ける物語

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    2024年09月06日
  • わたしのペンは鳥の翼

    Posted by ブクログ

    短編集23篇 18人の作家による
    無名の作家ということだが、情景が浮かび上がってくる力強い文章に圧倒された。戦争の爪痕、いまだ続くタリバンの支配、それ以前の男性による女性への圧力虐待。切り取られた状況に、その事象が示す背景にやりきれない思いです。
    父親を忘れない娘の情と行方不明だった父親の愛が切なかった「ホルシードさん、さあ、起きて」が良かったです。

    0
    2024年07月06日

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