アフガニスタンの女性作家たちのレビュー一覧

  • わたしのペンは鳥の翼

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    ずっと、気になっていた本です

    アフガニスタンという国を、私はよく知りません
    この本はフィクションだけれども、フィクションではないのでしょう
    海外文学を読むと、日本との文化や考え方の違いに大いに驚きます
    日本ではあり得ない、でもそれは他国ではまかり通るのです

    日本の小説も、当たり前のように時代に合わせて変化しています
    だからここに書かれていることは、フィクションだけれども、かなりの事実が含まれているのでしょう

    読むのが辛かったものもあります
    その中に、ほんの少しの希望を持てたものもあります

    今のアフガニスタンで権利を奪われている女性たちへ私たちができることは何もないかもしれない
    代わりに

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    2025年06月06日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    「作家紹介」のない本を初めて読んだ。
    作家の名前や経歴を明かすことがいかに危険であるか!アフガニスタンという国の状況、そこに住む女性たちが何を思い何を求めているのか・・
    知りたいと思い手に取った。

    タリバンが復権する前に書かれた、女性作家18人によるアンソロジー。
    アフガニスタンのダリー語とパシュトー語から英訳されたものを、翻訳家の古屋美登里さんが日本語に訳された本。沢山の人々の手を介して生まれた一冊なので大切に読ませて貰った。

    "抑圧"を受ける女性たちの日常が見えるようで何度も読む手が止まった。

    「八番目の娘」
    今回こそ息子を授けてほしい!と絶食する私は妊娠8ヶ月。

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    2025年05月12日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    日本と全く異なる文化・文脈で書かれているので、最初は読み辛さを感じました。読み終わる頃には日本と同じく自分に選択できない要素によって、家父長制の元で二級市民のように扱われる苦しさにシンパシーを感じました。なぜ戦争状態の国とこの平和と言われる国がこんなに似通っているのか考える人が増えて欲しいと願ってしまうような本でした。

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    2025年01月20日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    サブタイトルはアフガニスタンの女性作家たち
    基本小説らしい、でもテロが日常の隣りにある日々の暮らしが哀しいほどよくわかる
    でもテロが主題なのは一部で、それも含めて、虐げられた女性たちの絶望と希望(希望があるのが読んでるときの救い)に寄り添い続ける物語

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    2024年09月06日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    短編集23篇 18人の作家による
    無名の作家ということだが、情景が浮かび上がってくる力強い文章に圧倒された。戦争の爪痕、いまだ続くタリバンの支配、それ以前の男性による女性への圧力虐待。切り取られた状況に、その事象が示す背景にやりきれない思いです。
    父親を忘れない娘の情と行方不明だった父親の愛が切なかった「ホルシードさん、さあ、起きて」が良かったです。

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    2024年07月06日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    ネタバレ

    BSテレ東で放送されている番組「あの本、読みました?」を毎週観ているのですが、ちょっと前にゲストで出た宇垣アナが紹介していて読みたいと思った本。

    著者はアフガニスタンの女性作家たち18人。
    抑圧されている社会の中でも、小説を書きたいという女性たちを募って、イギリスで出版されたこの本。
    当然、彼女たちの言語での出版はいまだに叶っていません。中には、身の危険を感じて国外退去をしている作家もいるそう。

    命がけで書いた短編(長編を書く余裕も安全もない)は、小説のはずなのにノンフィクションかと思うほどリアルで悲惨な内容ばかり。
    女性差別、家父長制、貧困、さらにテロや暴力、死。。。
    もしかしたら、登場

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    2024年06月30日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    アフガニスタンの女性達が書く短編集。1つ1つの話が苦しかった。現実に起こっていることなんだろうけど、とてもじゃないけど想像もしたことがないことばかり。人権とは、と考えさせられました。。

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    2024年04月12日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    アフガニスタンの女性たちが受けている理不尽はまさに筆舌に尽くし難いものだ。
    21世紀の今も、これほどの人権蹂躙が国是とされるような社会で希望を温めながら生きなければならないとは、何と言ってあげても足りないことだろう。
    死なずに生き抜いてほしいと思う。

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    2023年10月16日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    アフガニスタンの女性たちの生きにくさが本当に生々しく描かれてて、読んでいて何度も耐え難く感じた。その文化が全く理解できないのではなく、日本の現在にもつながる話だからこそ痛々しい。小津作品につながる話も多い。
    こういった作品が世に出るために尽力されてる方々に心から敬意を表する。

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    2023年08月09日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    ネタバレ

    ものすごく良かった。

    苦しく、悔しく、やるせない。衝撃と絶望。総じて漂う女性の不自由さ。社会通念の呪縛。そして、沸々と湧き起こる怒り。

    産後病院から戻ると、男の子が産まれないからという理由で夫が新しい妻との宴を開いている「八番目の娘」、セクハラに文句を言ったら給与未払いで解雇された「共通言語」、暴力を振るう姉の夫を殺めた弟と彼をかばい有罪となった先生の物語「ダーウードのD」。

    一方で、希望や清々しさを感じる作品には心救われた。
    タダでバスに乗せてくれた運転手さんの優しさが沁みる「冬の黒い烏」、女性のリーダーシップと女性たちが力を合わせて団結力の強さを輝かせる「アジャ」、心ときめく赤いブー

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    2023年07月18日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    どんな感想を書いたところで、本書に書かれている現実に比べればあまりに軽薄なものになってしまう。読んでいてどれもこれも非常に厳しい話で、読み進めるのが辛い。「私の中のあなた」以来の辛さだと感じた。

    にわか雨が降るように爆弾が落ちてくる。あっけなく人が亡くなる。それも子供が。
    生まれた性別が異なるだけで人とは思えない扱いを受ける。
    どうしてこうなってしまうのだろう。

    それでも、一人でも多くの人に現地の状況を知ってもらい、寄付なりなんなりできることを行動に移してもらえるよう、微力でも書かねばならないと思う。

    日本でも、形は違えど本質的に同じような問題は現在もなおある。それらも併せて頭に置いてお

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    2023年02月04日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    アフガニスタン(以下、アフガン)の女性作家18名による23篇の作品が収められている。
    紛争などによって疎外された現地の作家を発掘するプロジェクト〈アントールド〉により集められ、更に英語圏の読者に読んでもらうべく現地の翻訳者が英訳。アフガンの人々によって彼女達のペンは翼へと姿を変え、世界中に羽ばたいたのである。
    装丁・タイトルに惹かれて手に取ったが、想像以上に意義のあるもので本を持つ手に力が入った。

    「みなさんの心を引き裂くような文章も本書にはあります」
    「思わず息を殺してしまうような文章も記されています」
    こんな文言がまえがきにあったら、その先は覚悟を決めて読んでいくしかないだろう。(どうし

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    2023年01月29日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    アフガンに生きる女性たちは想像を遥かに超える恐ろしさの中に生きていることを知り、今この日本でいろんな悩みをそれぞれ抱えながら過ごしていることは平和であるからこそあるのだと改めて感じこれは毎日に感謝しないといけないことなんだと実感した。
    同じ人間でおなじ女性として生まれてきたのにこんなに違うのだと、自分がいかに幸せな環境で生きているのかしみじみと感じた。
    また、言葉を繋いで日本まで届けて下さった訳者の方々がいるからここまで届いたのだとよく分かった。

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    2023年08月21日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    男の子の子供が生まれなくて頭から熱湯をかぶった女性の話が頭に残っている。そしてその女をみて哀れまれたのは彼女の旦那が可哀想、というのも。

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    2023年05月19日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    同じ地球上にこういう世界があるのか、と頭を殴られたような衝撃を感じる。
    ただ、これでアフガニスタンの人々を「理解した」と安易に言うことはとてもできない。きっと、どこまで行っても私は完全に理解できていない。

    厳格なイスラム社会での家父長制、女性の抑圧などを知識として理解はしていても、そこで生きる人々がいることを、心の動きを知ってリアルに感じるのは初めてだった。

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    2023年04月05日
  • わたしのペンは鳥の翼

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    戦争やテロ、デモが当たり前に存在すること、そして家父長制もまた当然として存在することそれが大前提として物語が進むために、展開や心の動きの何もかもが予想できず衝撃的だった。
    アフガニスタンの女性がそれらを受け入れてて諦めているのではなく、当然苦しんでいて足掻いているということが痛いくらい伝わって、苦しい物語も多くあった。
    一方で、子の安全を願う気持ち、働くことに生きがいを感じることといった同じ気持ちも感じることもできた。
    また、アフガニスタンではどのような食器でどのようなものを食べ、飲み、どんな家に住んで、買い物は、学校は、などの暮らしが目に浮かぶような描写が素晴らしかった。

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    2023年03月12日