アフガニスタンの女性作家たちのレビュー一覧

  • わたしのペンは鳥の翼
    アフガニスタンの女性達が書く短編集。1つ1つの話が苦しかった。現実に起こっていることなんだろうけど、とてもじゃないけど想像もしたことがないことばかり。人権とは、と考えさせられました。。
  • わたしのペンは鳥の翼
    アフガニスタンの女性たちが受けている理不尽はまさに筆舌に尽くし難いものだ。
    21世紀の今も、これほどの人権蹂躙が国是とされるような社会で希望を温めながら生きなければならないとは、何と言ってあげても足りないことだろう。
    死なずに生き抜いてほしいと思う。
  • わたしのペンは鳥の翼
    暴力、性暴力、男性優位、家父長制、縁故主義、テロ、貧困…考えつく限りの苦難に直面する、アフガニスタンの女性たち。

    フィクションだが、元になった物語はきっと、かの国の女性たちが多かれ少なかれ体験してきたものと考えて外れではあるまい。

    ダリー語、パシュトー語からの重訳の本書。あとがきにも書かれていた...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    アフガニスタンの女性たちの生きにくさが本当に生々しく描かれてて、読んでいて何度も耐え難く感じた。その文化が全く理解できないのではなく、日本の現在にもつながる話だからこそ痛々しい。小津作品につながる話も多い。
    こういった作品が世に出るために尽力されてる方々に心から敬意を表する。
  • わたしのペンは鳥の翼
    ものすごく良かった。

    苦しく、悔しく、やるせない。衝撃と絶望。総じて漂う女性の不自由さ。社会通念の呪縛。そして、沸々と湧き起こる怒り。

    産後病院から戻ると、男の子が産まれないからという理由で夫が新しい妻との宴を開いている「八番目の娘」、セクハラに文句を言ったら給与未払いで解雇された「共通言語」、...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    どんな感想を書いたところで、本書に書かれている現実に比べればあまりに軽薄なものになってしまう。読んでいてどれもこれも非常に厳しい話で、読み進めるのが辛い。「私の中のあなた」以来の辛さだと感じた。

    にわか雨が降るように爆弾が落ちてくる。あっけなく人が亡くなる。それも子供が。
    生まれた性別が異なるだけ...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    アフガニスタン(以下、アフガン)の女性作家18名による23篇の作品が収められている。
    紛争などによって疎外された現地の作家を発掘するプロジェクト〈アントールド〉により集められ、更に英語圏の読者に読んでもらうべく現地の翻訳者が英訳。アフガンの人々によって彼女達のペンは翼へと姿を変え、世界中に羽ばたいた...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    アフガンに生きる女性たちは想像を遥かに超える恐ろしさの中に生きていることを知り、今この日本でいろんな悩みをそれぞれ抱えながら過ごしていることは平和であるからこそあるのだと改めて感じこれは毎日に感謝しないといけないことなんだと実感した。
    同じ人間でおなじ女性として生まれてきたのにこんなに違うのだと、自...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    男の子の子供が生まれなくて頭から熱湯をかぶった女性の話が頭に残っている。そしてその女をみて哀れまれたのは彼女の旦那が可哀想、というのも。
  • わたしのペンは鳥の翼
    同じ地球上にこういう世界があるのか、と頭を殴られたような衝撃を感じる。
    ただ、これでアフガニスタンの人々を「理解した」と安易に言うことはとてもできない。きっと、どこまで行っても私は完全に理解できていない。

    厳格なイスラム社会での家父長制、女性の抑圧などを知識として理解はしていても、そこで生きる人々...続きを読む
  • わたしのペンは鳥の翼
    戦争やテロ、デモが当たり前に存在すること、そして家父長制もまた当然として存在することそれが大前提として物語が進むために、展開や心の動きの何もかもが予想できず衝撃的だった。
    アフガニスタンの女性がそれらを受け入れてて諦めているのではなく、当然苦しんでいて足掻いているということが痛いくらい伝わって、苦し...続きを読む