作品一覧

ユーザーレビュー

  • アートとハラスメント なぜ起こる? どう起こる?

    Posted by ブクログ

    アート業界では、どのようなハラスメントが起きているのかを教えてくれる本です。

    師弟関係から起こるハラスメント、ヌードデッサンのために裸体になる美術モデルが人間として扱われないことなど、業界ならではのハラスメント問題について学ぶことができました。

    当事者が声をあげてくれたおかげで、初めて知ることができました。

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    2026年08月14日
  • 女性画家たちの戦争

    Posted by ブクログ

    国内の女性画家(主に洋画家)と戦争と美術についての関わりを知りたかった自分にとっては良い新書だった。
    途中引用されていた、三岸節子の「女の絵なのど性別の希望を持たれる間は、まだまだ芸術も未熟なのでありましょう」という言葉には胸を打たれた。
    戦争画についてもっと知りたいと思ったものの中々骨太の本が多く悩んでいた。
    こちらの新書は読みやすい文章で難しい単語もそう多くなく分かりやすくまとめられていた。女性画家や戦中の女性作家のコレクティブ、集団について理解することができた。

    当日女性が画家、ましては洋画家になることは経済的余裕がないことには難しかった。また、中流階級の家に生まれても、周囲から反対されていた女性も多かった。ハンガーストライキをして、ようやく学校へ行かせてもらえたという記述も珍しくなく、今日の美術大学に女子学生が多いことや自分が油絵を学んだ時の周囲との反応のイメージとのギャップに驚く。
    この数十年の間に洋画が女性が美術を学ぶことに対するハードルが下がったのだろうと思う。
    女性作家の企画展が開催されたり、状況は改善されてきているものの、まだ、美術館の常設展に行くと男性作家+aのような配置、陳列の仕方で女性作家の作品が設置されていることも多い。(男性が作った価値観の中で良いとされるものを作品を収集してきたからだと考える)

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    2026年05月15日
  • アートとハラスメント なぜ起こる? どう起こる?

    Posted by ブクログ

    ギャラリーストーカー、クラシックおじさん、美術モデルを取り巻くハラスメント、芸術分野における被害は今やっとSNSや勇気ある告発で可視化されてきた。本書はその実態をコンパクトに学べるブックレットである。まずはわずかな違和感や不快感を知り相談窓口を知る事からだ。

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    2026年05月14日
  • 女性画家たちの戦争

    Posted by ブクログ

    福岡・筥崎宮に1つの大作絵画が所蔵されている。
    大東亜戦皇国婦女皆働之図 春夏の部。
    186.0x300.0の画面には、海や山、農村、家庭、工場、市中、さまざまな場所で働く女性たちの姿が描き出されている。
    描いた画家もまた女性。女流美術家奉公隊と称する40人ほどのグループである。
    本書では、彼女らがどのような経緯でこの絵を描き、この絵が九州の神社に所蔵されるまでに何があったかを追う。

    先日、「女たちの戦争画」というTVドキュメンタリーが放送された。この絵を写真家の大石芳野が追うものである。興味深く視聴し、少々背景などを調べていたら、本書に行き当たった。著者は番組にも登場していた美術史研究者である。

    戦争にはプロパガンダがつきものだ。人の心に感動を与える芸術は、ときに戦争と結びつき、戦意高揚をあおる道具になりうる。
    男性画家による戦争画については比較的よく知られているが、その陰で、女性画家もまた、戦争画に関与してきた。
    女流美術家奉公隊を率いたのは長谷川春子。作家・長谷川時雨の妹にあたる。時雨は自身も作家であったが、また女性芸術家の地位向上に力を尽くした人である。春子に画家の道を勧めたのも時雨だった。春子は、時雨が創刊した「女人藝術」の挿絵などを描き、その実力を認められる。当時としては珍しくパリに留学し、藤田嗣治の知己も得ている。
    時勢が徐々に戦争へと傾いていく中、春子は比較的積極的に戦争と関わりを持ち始めていく。姉の時雨が「輝ク部隊」を結成したのも影響があったのかもしれない。春子は中国戦線に慰問に訪れ、現地レポートを書き、人気を博す。得意の絵で挿絵を入れたのも受けたようだが、文才もあったのだろう。
    そうした中で、軍部の指導の下、奉公隊が結成され、春子はそれを率いる形になる。元々ちゃきちゃきの江戸っ子、姉御肌で面倒見がよく、仕切り役にはぴったりな性格でもあったようだ。

    一方で、当時の女性画家たちは、全体に窮屈な立場だった。多くのものは、洋画は女性らしくないからと日本画を学ぶよう強いられ、画題も花鳥風月や女性・子供に限られ、「女性らしい」画風が求められる。地位も男性画家より低かった。
    戦時、物資が乏しくなっていくと、彼女らは絵具の調達にも困っていった。
    そうした中で、軍の管轄の団体に属すれば、何かと便宜を図ってもらえる。そんな事情で奉公隊に参加したものも少なくなかったようである。

    奉公隊としての最初の大きな仕事は「戦ふ少年兵」展であった。子供を描くという点ではそれまで女性画家たちが手掛けてきた画題とも遠くなかった。何よりこれは、兵力が不足してくる中、少年兵を増やそうと、母親たちに訴えかける狙いがあった。成果のほどは不明だが、女性画家を使うことで母たちにアピールしようとしたのだ。
    「皆働之図」は、描くのも女性、描かれるのもほぼ女性である。銃後の守りとして女性たちがさまざまに働いている図である。当時、軍が開催する美術展はかなりの人気であり、多くの人が詰めかけた。それに合わせて短期間で描かれたものである。「春夏」と「秋冬」の2枚が残る(「秋冬」は靖国神社所蔵)。
    大画面にオムニバス形式で描かれたこの絵は、ほとんどの部分、新聞の写真を下絵としている。農村女性、女性消防団、女子学生旋盤工、女子踏切番などの新聞記事の写真を貼り付けて下絵とし、分担して油絵の合作としたのである。細部を見ていくと、当時、どのような仕事があったのかがわかり、そのあたりも興味深い。

    そして敗戦。
    戦争責任が問われる中で、画家たちにも非難の声は及んだ。男性画家では藤田嗣治が責任を覆いかぶせられる形になったが、女性画家では、「日本美術会」により、「戦争責任を負ふべき者」として長谷川春子のみが挙げられる。その後、さまざまな経緯はあったようだが、戦後、春子は画壇からは身を引き、主に文筆などで身を立てていく。
    「皆働之図」は、米軍の命により、戦争画を回収していた藤田らの手で焼却されるはずだった。だが、春子は残すことを強く主張。親交のあった筥崎宮に引き取られることになる(その後、「秋冬」のみが靖国神社に移管される(絵の中に靖国神社が描かれていたため))。

    芸術的な価値はともかく、1組の絵をめぐり、当時の女性美術家たちの置かれた立場や社会の空気感も浮かび上がってくる。
    丁寧な研究と感じさせる。

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    2022年09月19日
  • アートとハラスメント なぜ起こる? どう起こる?

    Posted by ブクログ

    岩波ブックレットNo.1118

    ごめん正直に言うと、最近ちょっとハラスメントハラスメント言い過ぎじゃね?と思っている
    いやほんとうのほんとうを言うと、だいぶ思っている

    でもほんとうに苦しんでいる人たちのことを知ることで、言い過ぎなくらいでちょうどいいんや!と思い直す

    自分が加害者にならないためにも、定期的にこういった本にあたるのは必要なことだな、うん

    で、芸術分野のハラスメント特にセクシャルハラスメントですよ
    うわ、ありそう!思ったよね
    で、ある、いっぱいある

    なんか許される雰囲気ちょっとあるんよなアーティストの世界
    ダメだわ〜
    そういうの

    ほんで、「好きなことを仕事にしてるんだから…」って理由でスルーされてたりする
    だから?だからってなんやねん!っていうね
    頑張って声をあげてほしい
    そして頑張って声をあげた人を守ってあげられる社会にしないとな

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    2026年04月18日

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