作品一覧

  • 帰郷ノート/植民地主義論

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    セゼールの代表的な二つの作品を、達意の翻訳と、彼の生涯と詩作に関する非常に詳細で力のこもった解説とともに収めた一冊。今回、「帰郷ノート」の、ポリフォニックな言葉によって、ネグリチュードの渦に入り込もうとする語調が印象的だった。その先にたどり着く場所とその「普遍性」については議論の余地があるとしても。「植民地主義論」は「平和構築」を視野に入れつつ、その現在性において読み直されるべきであろう。

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    2010年11月08日
  • 帰郷ノート/植民地主義論

    Posted by ブクログ

    考えさせられます。エメ・セゼールはとても知的な文章を駆使して、皮肉たっぷりに白人の植民地政策などを失笑しつつ、あきれつつ。さらには静かではあるが激しい怒りを表現しています。

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    2010年06月24日
  • 帰郷ノート/植民地主義論

    Posted by ブクログ

    セゼールはカリブ海の小アンティル諸島のひとつマルティニック島の出身。

    マルティニックにおいては、黒人奴隷が生み出したクレオール文化は野蛮であり、「文明の言語」であるフランス語を話し、フランスの文化を身につけることによってのみ、黒人は「人間」になることができる、という信念が植え付けられていた。

    そうしたなかで、セゼールは帰郷ノートによって、ネグリチュード(黒人性)というアイデンティティを打ち出し、その後花開くクレオール文学の端緒を開いた。

    セゼールは白人への「同化」を拒否し、アフリカに根を持つ「自分自身」を自覚した。

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    2024年04月16日

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