【聞き手】碓井広義の作品一覧

「【聞き手】碓井広義」の「脚本力」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 脚本力
    3.9
    ドラマ史に残る名作『前略おふくろ様』『北の国から』から、老人のリアルを描く新たな挑戦で大ヒットとなった『やすらぎの郷』まで、倉本聰はなぜ60年にわたり、第一線で書き続けられるのか。「構成はおもてなし精神で」「台詞は論理的であってはいけない」「ピカッと光る『へそ』を必ず入れる」「物書きに必要なのは発信力より受信力」――未発表新作『火曜日のオペラ』の企画書から完成台本までの創作過程とともに、名作を生む「手の内」をすべて明かす。87歳の今なお毎日原稿用紙に向かう巨匠の、創造力の源泉に迫る一冊。

ユーザーレビュー

  • 脚本力

    Posted by ブクログ

     倉本聰の脚本の魅力はどこにあるのか、その創作の原点が明らかにされる。本書において、倉本聰は「書くというより、創るということをしている」と述べており、ニンゲンは自らのドラマを創り出していると言える。

     「創るということは遊ぶことであり、創るということは狂うことであり、創るということは生きることである。」これが倉本聰の生きる極意である。物事を深く極め、本質を捉え、自らの境地と熟練した技術を発揮する。倉本聰の『脚本力』は、単に物語を紡ぐ技術にとどまらず、その背後にある人間の感情や社会の構造を深く考察し、それを作品に反映させる力を指している。

     倉本聰は「快感にはね、暴力があり、殺戮があり、残虐

    0
    2025年03月22日
  • 脚本力

    Posted by ブクログ

    『北の国から』の倉本聰さんの脚本力
    一人一人の登場人物の生い立ち、人間関係、住んでいたところまで細かく設定する。だからこそ、登場人物同士が繋がったり、化学反応が起きたりする。
    大きな樹木のねっこの部分が、登場人物だという。
    登場人物の血液型や親子、兄弟関係、通っていた学校や近くのスーパーまで想像上で明確だからこそ、新たなドラマが導き出せる。北の国からで言えば、純や螢が住んでいた街は新大久保だという。
    登場人物や構成がイメージできてしまえば、シナリオはあっという間に書けてしまう。
    やはり倉本聰さんは凄すぎる。リアリティをもたせるためのこだわりが。
    中嶋朋子さんと糸井重里さんのトークショーでも、黒

    0
    2024年04月04日
  • 脚本力

    Posted by ブクログ

    ■ Before(本の選定理由)
    倉本聰の仕事術、みたいなものだろうか。
    脚本家という役割も気になる。

    ■ 気づき
    脚本と脚色は全く違う、という言葉に心から共感。ゼロからキャラクターの個人年表・場合によっては家系図まで作成しているのだから、そう思うのも当然。

    ■ Todo
    仕事の進め方として、大変参考になった。準備の質が違う。また演出の特徴としては、「間」を持たせるからリアルさがあるのかと感心。

    0
    2023年08月06日
  • 脚本力

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『北の国から』などで知られる名脚本家、倉本聰のシナリオ執筆のプロセスがプロットから完成稿まで記されている。

    自分も脚本を書いており、書くたびにシナリオ制作の一連の流れに躓くことが多いので勉強になった。
    キャラクターのバックグラウンドを住んでる町や、そこでの生活まで考えるというやり方は岸川真の『だれでも書けるシナリオ教室』にも載っていた。
    だがこのプロセスを自分は面倒臭くて飛ばしていたのだが、やはりここまでやらないと生きたキャラクターを生み出すのは難しいな、と改めて感じた。

    ただ完成稿のドラマは今の感覚だとちょっとどうなんだろう、という面もある。
    例えば美麗な女性に対して昔使っていたであろう

    0
    2022年12月12日
  • 脚本力

    Posted by ブクログ

    具体的な創作論。
    インプットの重要性や
    構成を観光案内に例えている下りが
    面白い。
    新作脚本は、正直、そんなに
    面白いとは思わなかったが、80過ぎて
    ネット社会や世界的な感染症の
    リアリティに追いついているのは
    すごいと思った。

    0
    2022年11月20日

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