藪木宏之の作品一覧
「藪木宏之」の「平尾誠二さんのこと」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「藪木宏之」の「平尾誠二さんのこと」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
伏見工時代や闘病生活のことでなく、神戸製鋼での平尾誠二さんにフォーカスした本はあまり目にしたことがなかったので、興味深く読みました。
「伝説」とも表現される81年1月の花園決勝に心奪われた野球少年が、遠回りの末に憧れの人とチームメイトになり、ともに常勝チームを支えるまでの存在になった。そんな著者自身のラグビー人生(競技者として、裏方として)と、平尾さんとの思い出とを重ねて綴った記録です。
著者である藪木宏之さんは、神戸製鋼の黄金期を支えた小柄な司令塔。当時中学生だった私はそのプレーを見て、「強いチームは、こういう地味だけど堅実な選手がきっちり仕事をするんだな…」と感銘を受けたのを憶えていま
Posted by ブクログ
平尾誠二の本は、没後6年経っても、まだ泣ける。
最晩年を過ごした山中伸弥教授による「友情」「友情2」で留めかと思っていたが、1988年から2016年まで、つかずはなれず、それこそ寝食を共にしたチームメイトで、後輩の著者による、至近距離からの平穏像は実に生き生きとしてた。
日経の書評子藤島大が記した
「無敵の7連覇。そこでの薫陶の記憶は現在56歳の人物を少年とさせる」
が正鵠を射ているだろう。
師であり、よき兄貴であった平尾誠二を語る時、著者は90年代のあの頃に戻ったように、憧れを見つめるかのような素直で幼さなささえ感じる筆致となる。それが、なんとも良かった。
ラガーマンの端く