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・冒頭で以下のNFTアート作品が紹介されている。現代アーティストたちはNFTという仕組み自体まで題材として制作しているよう。作品の背景を知るだけで奥深いものに触れられ、普段考えないことに思いを巡らせてしまう気がする。
- ビープル『Everydays: The First 5000 Days』
→2021年のオークションにて存命アーティストとしては歴代3位の約75億円の高額落札。2007年から5000日に渡って描き続けたデジタルアート5000枚をコラージュした、21,069x21,069pixelの画像。
- エミリー・ラタコウスキー『Buying Myself Back: A Model for Redistribution』
→リチャード・プリンスの作品『New Portraits』に自身の写真を無断で使われたことへの抗議の意味合い。タイトルの通り「自分を買い戻す」。制作に至るまでの逸話が面白い。
- ダミアン・ハースト『The Currency』
→カラフルなドットで覆われた手描き作品で、1万枚が制作された。見た目はほぼ同じだが、紙幣のようなホログラムやサイン、シリアルナンバーのようなメッセージで「偽造を防止」している。そしてそれらを基にNFT版も制作。購入者は1年後に物理版かNFT版のどちらかを選び、他方は破棄される。2022年にロンドンのギャラリーで実際に物理版が焼却される様子が公開された。