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  • フェミニスト・シティ
    3.3
    1巻2,200円 (税込)
    なぜ、ベビーカーは交通機関に乗せづらいのか? 暗い夜道を避け、遠回りして家に帰らなければならないのはどうしてか? 女性が当たり前に感じてきたこれらの困難は、じつは男性中心の都市計画のせいかもしれません。 これからの都市は、男だけでなくあらゆるジェンダーに向けて作られなければならない。 近代都市は男性による男性のための計画によって形作られてきた。多くの公共スペースは女性のために設計されておらず、母親、労働者、介護者として生活する女性たちに不自由を強いてきた。ヨーロッパでは街を歩くだけで売春婦と思われた時代があり、現代においても危険な夜道は解決されない問題として残っている。フェミニズムを建築的に展開させた本書が、世界を作り出す新しい力(パワー)になるだろう。 目次 イントロダクション:男の街 女は厄介者 都市について書いているのは誰か? 自由と恐怖 フェミニズム地理学について 一章:母の街 フラヌーズ パブリックなからだ 女性の場所 都市という難所 母親業のジェントリフィケーション 性差別のない街とは 二章:友達の街 友情に生きる ガールズ・タウン 友情と自由 クィア女性の空間 死ぬまで友達 三章:ひとりの街 パーソナルスペース おひとりさま ひとりでいる権利 公共空間の女 尾籠な話 女が場をもつこと 四章:街で声を上げること 都市への権利 安全をDIYする アクティヴィズムにおけるジェンダー アクティヴィストの旅 行動が教えてくれるもの 五章:恐怖の街 恐怖心の正体 危険の地理 恐怖のコスト 押し戻す方法 女の大胆さ 交差性と暴力 あとがき:可能性の街

ユーザーレビュー

  • フェミニスト・シティ

    Posted by ブクログ

    女性が都市の中でどう生き延びてきたか
    いつも恐怖を感じている
    危険があっても都市の中でしか生きられない
    安全なまちをつくるなかで、排除されている人もいるということ

    0
    2022年12月20日
  • フェミニスト・シティ

    Posted by ブクログ

    街は女性のものではない。という考え方にびっくり。なるほどたしかに、路面店でお買い物するより、商業施設にいると安心するんだよなあ。
    また、女性、たとえば白人女性の権利が守られるほどに、有色人種の方の権利が迫害されるなんて面も指摘していたり。
    解決策は示さないけど、とにかくそういう見方があるんだなと学べる本。

    0
    2024年08月06日
  • フェミニスト・シティ

    Posted by ブクログ

    確かにね、と思うことが文章となり書いてあった。たしかに、安全なショッピングモール、女性が好きなのはそうか落ち着くからか。
    その他、気づかなかったことも発見があった。
    最後まで読みきれなかった...

    0
    2023年09月26日
  • フェミニスト・シティ

    Posted by ブクログ

    難書だが、最初の3章あたりが1番面白かったな。研究者で子持ちの彼女が都市で感じた違和感をうまくエピソードとともに表現していて、気持ちがわかるわかる。確かに街はmale-dominant でつくられているわぁ、と納得した。研究者らしく、研究もいくつも紹介されていて、とても面白い一冊だった。最後の方は難しかったなぁ。

    p.103 ケイリーン・シェーファー『家に着いたらメッセージしてーー現代の女友達の進化と成功』

    p.129 孤独を楽しめる条件は、パーソナルスペースが尊重されることだが、女性がこの特権を享受できる事は少ない。理想的な遊歩者(フラヌーズ)とは都市の群衆の中に自由に出入りできるよ

    0
    2022年11月03日

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