作品一覧

  • 花は愛しき死者たちのために
    4.0
    1~2巻682~748円 (税込)
    「エリス、ほらご覧。また君のために人が死んだ」――硝子の棺に横たわる死せる美少女エリス。彼女は決して腐敗せず、いつの頃から存在するのかもわからない。棺は、黒装束の男に運ばれ、エリスは時代も国も超えてその姿を見せる。ある時は親を知らない墓守の青年の前に。またある時は友人の美貌に複雑な思いを抱く少女の前に。彼らはなぜ、エリスに惹かれてしまうのか? さらにある成金貴族の息子は、エリスのための“秘密の集い”にのめり込んでしまう。その先に、破滅が待ち受けているとも知らずに……。2021年集英社ノベル大賞準大賞受賞作!

ユーザーレビュー

  • 花は愛しき死者たちのために 罪人のメルヘン

    ネタバレ 購入済み

    続編

    まさにダークメルヘン。前作からの伏線が回収されるものもあり、エリスの正体は明かされないまま…でもその方がこの作品には合っていると思います。

    #ダーク

    0
    2025年03月01日
  • 花は愛しき死者たちのために

    Posted by ブクログ

    死体に対しての考え方がいい物では無い時代背景の中、美しすぎるエリスに惹かれていく人たちの闇の部分がだんだん止められなくなっていくのが魅力的。
    結局エリスは何者で、なぜ腐敗しないのかの謎がそのうちシリーズで出てくれるのを期待しています。
    個人的にはやっぱり最初の墓守の話が好きです。

    0
    2024年12月30日
  • 花は愛しき死者たちのために 罪人のメルヘン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ダークメルヘン再び。
    今回もエリスは様々な人を魅了していく。
    性別も年齢も問うことなく。
    そして、魅了された者たちの最後は全て……

    粗筋にあった話以外は、前作の後日談と「カロン」についての物語と作品世界の掘り下げ話となっている。
    粗筋にあった話も後日談といえば後日談だけれども、ちょっと他の話2つが性質が違うというか。
    特に「カロン」の物語は奥深かった。
    伏線は前の話から用意されているので、その違和感に気付けると「おお!?」となるかも。
    この作品、時間軸順に各話が配置されている訳ではないので、下手すると時間軸が大幅に前後するので注意が必要。
    でないと、ミスリードに引っかかる。
    ポイントは没個性

    0
    2023年02月05日
  • 花は愛しき死者たちのために

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    決して腐敗しない死体の少女エリス。
    彼女は年齢も性別も関係なく相手を魅了していく。
    墓守の青年。
    成金貴族の息子。
    香油用の花を摘む少女。
    そして絵描きの男性。
    誰も彼もエリスの魅了からは逃れられない。
    その先に例え破滅が待っていたとしても。
    奇跡的にその魅了から逃れられたとしても、その先に待つのはまた別の呪いだ。
    飢えて飢えてたまらなくなり、そしてエリスを次の「語り手」へ委ねるようになるのだ。
    これもまた、人としては破滅なのかもしれない。

    そんなエリスに魅了され、そして破滅していく人々の物語。
    胸に重くのしかかるのは墓守のお話。
    美しいのは少女の話。
    そして狂気の話は貴族の彼、そして友情か

    0
    2022年10月20日

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