三木ひとみの作品一覧
「三木ひとみ」の「2024年改訂版わたし生活保護を受けられますか」「わたし生活保護を受けられますか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「三木ひとみ」の「2024年改訂版わたし生活保護を受けられますか」「わたし生活保護を受けられますか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
2022/08/28予約 1
生活保護の誤った認識を改めてくれた本。
申請時に水際対策で行政に受け付けてもらえないことがある、結局申請さえできない。
悪徳業者が生活保護を巻き上げ、ほんのお駄賃程度をもらい狭いところに押し込まれて生活する。
そんなイメージでした。
でも権利として、きちんと申請する、一日も早く、一日三食取れないなら、それを伝え保護を求める、それはしてもいいことなのだ、と。
あと生活保護申請後に、お金を貸したりはできない、そのような細かいことを知りませんでした。
著者の三木ひとみさんは、自分の過去の経験から、同業者になんと言われても、このような相談がなくなるまで、日々続ける、と。
なんとも頼もしい先生だと思います。
このような志の高い人がたくさん政治に関わっていたら、そもそもこんなことが起こらないのに…
私の生活は、フルタイムで生活していますが、子どもの大学の学費などでいっぱいいっぱいの生活です。もちろん使える制度はすべて使っていますが、生活保護世帯にならないぎりぎりのラインです。
持病があるので、これにもお金がかかり、どうにもならなくなったら、生活保護を申請しようと思いました。
日本で、東京で生きていくのは、本当にきついです…
沢山の人に手にとってほしい本です。そして周りにそんな人がいたなら、この本を教えてあげてほしい。
Posted by ブクログ
【目次】
生活保護は、生活が苦しくて暗闇の中にいるあなたの明日への希望の光となる制度です
2024年改訂版『わたし生活保護を受けられますか』の特徴
カバーの筆文字説明
■ はじめに
いざというときのお守りのような本として
福祉事務所のみなさんへ
1日たりとも休むことなく生活保護相談対応 それは私自身の経験から
■ 第1章 わたし生活保護を受けられますか ― 生活保護制度とは
困ったときにはSOSの声を上げ、堂々と申請を
Step01 明日へ歩みだせる制度
生活保護制度を知り不安が解消されれば精神面でも楽になる
Step02 親族からの相談が急増
親・子ども・きょうだい……家族だけでは生活を支えきれない
Step03 生活保護制度とは
生活に困窮していればだれでも申請できる制度
Step04 生活保護申請は国民の権利
「ためらわず相談を」厚生労働省のホームページ
Step05 保護費決定までの流れは?
①生活保護の申請 ②調査・判定 ③決定
Step06 生活保護の種類は?
①生活 ②住宅 ③教育 ④医療 ⑤介護 ⑥出産 ⑦生業 ⑧葬祭
【PICKUP1】
臨時的な需要に応じるための一時扶助
【PICKUP2】
猛暑下のエアコン問題
【PICKUP3】
医療扶助とマイナンバーカード
Step07 生活保護費のめやす
申請する世帯の収入が最低生活費に満たない場合、その差額が保護費として扶助
Step08 受給にはどんな条件がある?
生活保護制度を利用するためのいくつかの条件(生活保護の要件)
Step09 生活保護よくある質問集
現金や貯金があると受けられませんか?
低額ですが収入があるので、今の状態では生活保護申請しても調査で通らないのではないですか?
ホームレス状態で申請をすると、集団宿泊施設に入らなければいけませんか?
住んでいる家がなくても生活保護は申請できますか?
別居の親族に収入がある場合は受けられませんか?
「働けないことの証明」がなければ受けられませんか?
今住んでいる家賃が高いから、引っ越し後でないと生活保護は受けられないと言われました
借金があると、受けられませんか?
過去、親族に支援してもらっていたら受けられませんか?
家族の資金援助が申請受理の条件と言われたのですが
■ 第2章 生活保護 申請から決定まで
制度のしくみを正しく知り人間らしい生活を
Step10 [重要]申請後・決定後の注意点
困窮しているのに却下、減額、まさかの不正受給…… 原因はココを知らなかったから
Step11 どこで申請するのか
申請は居住する役所の生活保護担当窓口へ
Step12 申請の方法
申請は書面を提出
Step13 申請できる人
要保護者(本人)、その扶養義務者、その他の同居の親族
Step14 本人も親族も申請できないとき
役所が権限で保護の開始を決定することも可能
Step15 「相談」は申請ではない
つらい生活苦を長々と話しても申請はできていない
Step16 今すぐ生活保護を申請します
「生活保護を申請します」と申請書を1枚出すだけ
【PICKUP4】
[扶養照会]を拒否したい。当事務所の事例
提出した実際の文書
【コラム】日本国民はだれでも「申請をする権利」がある
Step17 申請に必要な書類
申請に必要な書類は後からでも提出できる
Step18 金融機関の調査同意書は必須
署名を拒否すると、原則、生活保護を受けられないので注意
Step19 賃貸契約書のコピーがないとき
賃貸契約書のコピーがなくても申請できる
Step20 低い生活保護申請率
6割以上の相談者が申請に至らない
Step21 なぜ「申請率」が低いのか
本来なら調査で通る人も申請前にあきらめてしまう現実
【PICKUP5】
申請率が低い背景[水際作戦]とは
【PICKUP6】
福祉事務所による[裁量]ってなに?
【事例紹介】所持金は数百円 DV男性宅から逃げた女性の申請
Step22 かけがえのない命
すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利がある
【事例紹介】絶望し自ら命を絶った精神疾患を抱えた20代男性
Step23 不当却下に不服申立て
特定行政書士が書類を作成すると申請が却下されても代理で不服申立てが可能
Step24 申請手続きを委任する場合
「生活保護申請の受理」について実績のある事務所かを確認
Step25 貧困ビジネスに注意
生活保護申請は決して難しくない
Step26 学生さんへ。夢をあきらめないで
受給世帯の中・高生のみなさん、同居のご家族に知ってもらいたいこと
【PICKUP7】
給付奨金制度で大学進学を。未来を拓こう
■ 第3章 生活保護申請の事例
事例01 本人が保護申請に行けず深刻な困窮状態に
「兄のようすがいつもとは違う感じがする。生活に困窮して何日も食べていないようだ。一刻も早く相談したい」離れて暮らしている妹さんが事務所に電話をかけてこられたのは、夜7時を過ぎていました。
【コラム】福祉事務所にも医療機関にも拒まれ、行く当てのない生活困窮者
事例02 長年引きこもりの30代息子。援助も限界と70代父親
「統合失調症がある息子がいて一緒に暮らしてきたものの、同居も生活の援助も限界です」ホームページの問い合わせフォームから連絡をいただいたのは70代の男性でした。
【コラム】公正・誠実に生活困窮者の方のため、善意の協力先とともに
【PICKUP8】
生活保護と無年金問題
事例03 行政書士、弁護士、医師。個人事業主からの申請依頼
どのような仕事をしていても、現に生活に困窮していて憲法第25条で保障される最低生活が営めていなければ、生活保護申請は当然可能です。
【コラム】いつか生活保護に関する相談がなくなるその日まで
事例04 在留資格のある外国人。役所で母国に帰れと言われ
「生活に困っているなら、フィリピンに帰ればいい」そう役所で言われて、困り果てた女性からの相談でした。
【PICKUP9】
外国籍の方と生活保護制度
事例05 不正受給問題 その中身は
「不正受給」と言われるケースについて事例を紹介。
【PICKUP10】
不正の疑いがある事件を断る義務
————
生活保護に関する相談先など
■ おわりに
多くの出会いを大切に明日へ歩みだす
索引
奥付 著者プロフィール
【感想】
ぎっしり詰まった目次からは困っている当事者を助けたいという思いがあふれているし、巻末の著者略歴には人生と信念が凝縮されていて、ハウツー本なのに人間味を感じさせる。第3章では著者が実際に対応した事例が紹介されるが、「生活保護のサポートは1日たりとも休んではいけない」と、行政書士としてできることに全力で取り組もうとするプロ意識がすごい。
一方でほぼ文字だけで構成されている点は気になった。本を読むのが苦手な当事者だと読み切れないかもしれないので、次回の改訂では図表やイラストをもっと増やすと理解しやすくなると思う。
【まとめ】
★ 相談と申請は違う。大事なのは申請。「生活保護を申請します」と申請書を1枚出すだけでOK
- 職員の説明に納得できない場合は法令上の根拠を聞く(「根拠となる法令の条文を教えてください」「なんという法律、あるいはいつの通達、具体的な箇所、文言も教えてください」)
- 職員が要保護者本人と会えなければ生活保護は受けられない
【備忘】
- 困っている人を支える仕事
- 何から手をつけたらいいのかわからない当事者に対し、親身になって話を聞いたうえで状況を整理して羅針盤となってくれる専門家・支援者の存在は大きい。
- 深刻な当事者から19時すぎに寄せられた急な問い合わせに対して即日対応して21時には書類を仕上げ、翌日に保護申請の手続きをして当事者を困窮から救うプロ意識がすごい。
- 健康で文化的な最低限度の生活とは、1日に3度の飯が食べられること
- 要保護者と申請者は同一じゃなくても大丈夫
★ 相談と申請は違う。大事なのは申請。「生活保護を申請します」と申請書を1枚出すだけでOK
- 本人に申請をためらわせる最大の障壁は扶養照会
- 日本国民は誰でも「申請する権利」がある
- 生活保護の申請率(=申請件数/相談件数)は3割ほどしかないが、保護開始率(=保護開始件数/申請件数)は9割
- 生活保護の水際作戦
★ 職員の説明に納得できない場合は法令上の根拠を聞く(「根拠となる法令の条文を教えてください」「なんという法律、あるいはいつの通達、具体的な箇所、文言も教えてください」)
- 福祉事務所による裁量は広く認められている
- 生活保護受給世帯において、エアコンが経年劣化で故障した場合は自己責任・自己負担か?
- 特定行政書士ができること
- 貧困ビジネスを警戒し、できるだけ自分自身で申請するよう努める
- ケースワーカーは何でも相談できる相手、積極的に頼っていい
★ 職員が要保護者本人と会えなければ生活保護は受けられない
- 在日外国人と無年金問題
- 「生活に困っているなら、フィリピンに帰ればいい」という行政職員の心ない言葉は、行政の裁量行為を逸脱している
- 不正受給額は保護費総額の1%未満。不正受給の内訳は稼働収入の申告漏れと過少申告が全体の60%
【引用】
【コラム】
いつか生活保護に関する相談がなくなるその日まで
「親が警察官と公立校教員で共に公務員なのに、その娘母子が生活保護なんて道理が通らない」
これは、かつて役所で言われた私の経験です。
幼いころに両親は離婚し、母は鬱を発症し、中学卒業後は、親からの援助は一切なく、高校も大学も奨学金で通ったことを何度説明しても聞く耳をもってもらえませんでした。
苦しかったとき、娘を連れて訪れた東京都内の福祉事務所の窓口でこう言われ、やはりそうかと肩を落とし、すでにだれにも頼れない状況にいた私は、その日の食事をどうしようかと考えながら、とぼとぼと歩いていたことを昨日のことのように思い出します。
このつらい記憶こそが原点です。
「生活保護をサポートする行政書士なんて」と同業者に白い目で見られたり、かげで批判されたりしようとも、「行政支援の手が本当に必要な人に届かないがために、悲しい命がこの世からなくなってしまう現実を変えたい」と取り組んでいます。
そして、いつか生活保護に関する相談がなくなるその日まで、行政書士として、精いっぱいこの業務を全うするという、決して揺るがない私の仕事上の信念につながっているのです。
Posted by ブクログ
今年から生活保護に近い層の困窮者に向けた、新たなコンサル事業を展開する予定の為に、こちらの本を読ませて頂きました。
私も三木ひとみ先生のような扶助精神というものは昔からあり、どのような形で1人でも多くの生活を手助けできるか熟考している最中です。
もちろん私はビジネスとしても考えなければならない立場の上、難しい壁がこれからも容赦なく訪れるでしょう。
ただ、この書籍が見せてくれた生活困窮者への振る舞い方というものは、私の背中をいつまでも押してくれるような気がしました。
単なる生活保護の申請の方法を記載している書籍ではなく、人としての厚みを、相手を思う熱さと共に、与える力の無限さを示してくれています。
とにかくこの本で救われる人は、たった今の生活困窮者だけではなく、人道的精神の微々たるきっかけを求めてたり、興味がある人も該当するでしょう。
救われたら救うだけ。それが一人ひとりの役目でもあり、人としての素質や資質かもしれない。