作品一覧

  • 完訳 日本奥地紀行 1
    完結

    完訳 日本奥地紀行

    小説・文芸

    3.8
    全5巻4,400~4,620円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 イザベラ・バードの明治日本への旅の真実に鋭く迫る、初版からの完訳決定版。正確を期した翻訳とフィールドワークに基づく巨細をきわめた徹底的な注で、初めてわかる諸発見多数。

ユーザーレビュー

  • 完訳 日本奥地紀行 1

    Posted by ブクログ

    約150年ほど前、開国してまもない日本の、しかも内地を旅したイザベラ・バードの手記。

    とっても面白かった。内容は妹ヘンリエッタへの手紙の形式を取っているので、堅苦しすぎずエッセイ感覚で読める。それでいて、終始鋭い観察と考察、詳細な描写で書き出されているので、約150年前の日本の風景がありありと目の前に浮かぶ。英国人であるイザベラ・バードの視点は現代人の私たちに近いところがあって、旅の中で抱いた感情にも共感でき追体験できる。
    旅の中で見た日本のあれこれについて褒めることもあればかなり辛辣に書いているところもあり、その正直な感じにも好感が持てた。現代の感覚からするとちょっと上から目線に感じる所もあるかもしれないが、150年前の人間が書いた内容と考えるとむしろ視点がフェアであることに自分は驚いた。

    しかし驚いたのは、(バードが作中でしばしば褒めるところだが)150年前の、しかも田舎の村落であっても、日本人は礼儀正しく大人しかったということだ。別にだからといって「ニホンスバラシイ!」的な愛国主義を掲げたい訳では無いが、今より貧しく義務教育も始まったばかりくらいの世にあって、見たこともなかったであろう外国人に対しても無礼な態度をとる人が田舎でもそれほど居なかったというのは驚きだった。作中に出てくる日本人の振る舞いは、自分の知る現代日本人のそれとあまり変わらないように思えて、容易に想像できた。時代が変わっても国民性ってそう簡単に変わらないんだなと思うと同時に、日本人のこういうところって教育云々というよりも根っからの気質なんだなと思った。
    ちなみに、寺社参拝などの宗教行為が大衆にとっては行楽に過ぎず、また迷信的な信仰である(教義を学ぶ等ではなくご利益のある像に触って健康を祈るなどの行為が主になっている)という指摘も、今と変わらないなと思った。
    自分自身、寺社参拝は信心というよりも行楽感覚で行っているし、寺社にたまにある「触ると利益のある某」を触りまくって健康や多幸を祈りまくる日本人なので、自分のことを言われているようでおかしかった。

    研究者である訳者のこだわりも詰まっていた。本文だけでも分かりやすく十分楽しめるが、膨大についている訳注では作中に出てくる施設や地名の比定はもちろんのこと、ちょっとした比喩なんかで用いられた聖書の引用表現の元ネタまで突き止めていちいち書いてある。解題には先行の訳書の欠陥の指摘、それらを踏まえた本書のこだわりや必要性、意義について詳細に語られ、この訳者の方の並々ならぬ情熱を感じた。さらには本書を手に足跡を辿る楽しみにまで言及していて、訳者がこれを「研究の学術的成果」としてだけでなく、一般に楽しんで欲しいという願いも感じられた。

    期待を上回る面白さだったので、残りの巻も読みたい。

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    2022年04月24日
  • 完訳 日本奥地紀行 2

    Posted by ブクログ

    明治時代の日本人の生活・文化がよく分かる。描写が実に具体的で面白い。1巻と比べて比較文化的な記述も増え深みがましてきたような気がする。

    0
    2025年05月26日
  • 完訳 日本奥地紀行 2

    Posted by ブクログ

    先日、秋田全地域を1週間かけて廻り、得た感想は「日本昔ばなしの世界」ということ。言い過ぎかとも思うが、どうしてもその思いは離れず、であれば、本当の昔はどうだったんだろうと思い、以前挫折したイザベラバードの日本奥地紀行の東北エリア版を読んでみた。1800年代の東北地方について、細かく、風景、風俗、風習を若干の差別意識とそれ以上の感動を元に北海道に渡るまでを書き留めている。リアリティのある描写は目の前にバードが見ている景色を想像させ、当時の苦難の道のりを一緒に旅している気分にさせるいい本。肝心の秋田は意外に都会であった部分もあり驚く。このままの勢いで北海道編も読破したい。それにしてもあまりに過酷な旅のようで、このバードという人のタフさに感心する。現代のバックパッカーとか話にならない、鉄腕ディーヴァ。

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    2018年05月31日
  • 完訳 日本奥地紀行 2

    Posted by ブクログ

    注釈をきちんとひろって読むのも結構重要かも。
    初読の時は、単に地域格差が大きいという印象で終わっていたが
    戊辰戦争で痛めつけられた土地で回復していない場所もあったんだ
    と今回気付いた。
    あと、今でも田舎ではありがちなんだけど、既に居住していない人の
    名前も表札に残っている場合がある事。
    これ表面だけみてると凄い大家族のように見えるんだよね(苦笑)
    この本だけでも面白いけど、関連書も読むとまた違った風景が見えてくる。

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    2014年01月04日
  • 新訳 日本奥地紀行

    Posted by ブクログ

    面白かった。とても。
    ただ、著者が当時の価値観(西洋人としての常識)を基準に
    当時の日本の在り様を見てる、というフィルター部分を忘れず
    この本を読むべきかな?とも思った。当然か。
    今の日本の無宗教さと、この本でいっている無宗教さはちょっと違うでしょ。
    見えているのに見ていないな(感じないんだな)と思える部分もあり…。
    でも面白かった。うん。他の関連書も読んでみようと思う。

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    2013年12月06日

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