作品一覧

  • トラウマからの回復と社会の修復 分断と再演を超える
    3.0
    1巻3,465円 (税込)
    「本人の問題」をトラウマの影響の可能性から理解していくアプローチをトラウマインフォームドケア(Trauma Informed Care:TIC)という。まさにエンパワメントモデルであり,トラウマをかかえる人だけでなく,支援者の力も引き出してくれるものである。多くの事例を示しながら,著者は,児童福祉の領域を中心とした長年の臨床活動を基にトラウマにアプローチするための基礎知識と臨床知見を懇切に述べる。 本書には,全編にわたってトラウマによって傷つき,回復を必要としているのは,個人だけではなく社会ではないかという著者の思いが込められている。

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  • マイ ステップ[改訂版]性被害を受けた子どもと支援者のための心理教育
    -
    1巻2,750円 (税込)
    2016年刊行の一般の相談機関や学校・施設での使用に適した、子どもの心理教育用ワークシート+実施マニュアルの改訂版。旧版では心理教育に使用するワークシートがCDで付いていたが、改訂版ではホームページよりダウンロードできる形になり、いっそう便利になった。法改正に伴う内容等もアップデートされ、支援者にとっても子どもたちにとっても、いっそう使いやすいワークブックへと生まれ変わった。 トラウマインフォームドケアのエッセンスを注ぎこみつつ、トラウマ治療の専門家でなくても、効果的に使用できるように作成された本書は、性被害を受けた子どもに関わるすべての支援者、必携の書である。
  • 子どもへの性暴力[第2版]その理解と支援
    -
    1巻2,970円 (税込)
    現場の支援者に定評があり、改訂の要望も多かった子どもの性暴力被害に関する定番書を、時代に合わせて大幅刷新した。 関連法の改正、SNSなど新たな加害手段の出現、被害者の若年齢化、治療に関する注目の概念の登場、男児やLGBTQの被害への対応の必要性が認識されたことなどにより、初版以来、状況は複雑化してきた。 第2版では法改正を解説しつつ、最新の研究と実践に基づいて各章と事例を大きく拡充し、複雑化する状況を踏まえた支援の方法を具体的に示した。
  • 性問題行動のある子どもへの対応 治療教育の現場から
    -
    1巻2,970円 (税込)
    子どもたちの性被害・性加害防止に取り組む最前線である児童相談所・児童自立支援施設では、限られた時間と資源のなか、性問題行動への治療教育プログラムに取り組み、効果を上げている。 本書では、こうした現場の実践を振り返りつつ、まず介入の第一歩となるアセスメントについて、実際の初回面接の流れや聞くべき要点など、基本と理論的背景をおさえて論じる。さらに治療教育を実践する際のポイントとコツを、さまざまな例を示しつつ詳細に解説する。また、組織の中でいかに治療プログラムを開始し、実践し、継続していくかについても述べる。 子どもの性暴力による被害と加害をなくすために、日々取り組む支援者にとって、心強い助けとなる一冊である。
  • 複雑性PTSDの理解と回復 子ども時代のトラウマを癒すコンパッションとセルフケア
    4.4
    1巻2,772円 (税込)
    複雑性PTSD(C-PTSD)は、小児期に親や養育者などからの虐待やネグレクト、DVなどのトラウマティックなできごとに繰り返し長期にわたってさらされることによって起こる。子ども時代に身体と心に深刻な影響を受けるとおとなになっても他者への不信感や不安定な体調や情緒に苛まれ、自分自身を責めたり傷つけたりすることがある。 本書では、ソマティック・アプローチとマインドフルネスを基盤としたトラウマ臨床で成果を上げている著者が、複雑性PTSDの症状やメカニズムをわかりやすく説明したうえで、自分にコンパッション(思いやり)を向けることに焦点をあてて、身体と心を癒していくセルフケアのスキルを紹介している。 よくみられる症状や感情調整、対人関係の問題などへの対処法、また、複雑性PTSDをかかえる人の体験談を自分のペースで読み進め実践していくことで、子ども時代のトラウマから自分の人生を取り戻すための道を歩むことができるだろう。

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ユーザーレビュー

  • 複雑性PTSDの理解と回復 子ども時代のトラウマを癒すコンパッションとセルフケア

    Posted by ブクログ

    本のページは200ページに満たないが、内容としてはかなり濃いものになっている。
    第一章では複雑性PTSDの説明から始まり、その後の各章では複雑性PTSDの解離症状や情動調整不全など代表的な症状に感じてのエピソードと癒しの方法が記されている。
    癒しの方法はソマティックアプローチやマインドフルネス、EMDR、弁証法的行動療法などの考えが取り入れられている。
    何よりいいなあと思ったのは章の終わりに近づくにつれて、選択権を取り戻すこと、自分の人生に対する責任感を高めること、境界線を強化することを強調し、自分の人生の舵を切っている感覚を取り戻す重要性について記されていたのがよかった。

    0
    2022年11月23日
  • 複雑性PTSDの理解と回復 子ども時代のトラウマを癒すコンパッションとセルフケア

    Posted by ブクログ

    c-PTSDの方が中心に取り上げられた本。
    文中の"自分を裏切った世界に対して心を開くことは不安"という言葉がとても響いた。
    安心感を獲得する、自分の人生を自分の手でコントロールできるようになる、などの表現をすると取り組みによって+されていくように聞こえるけど、一方では、得たかった物を喪失している自己を認識し受け入れなければいけない事でもある。
    悲嘆のプロセスなんだなぁ、と感じた。

    0
    2022年10月22日
  • 複雑性PTSDの理解と回復 子ども時代のトラウマを癒すコンパッションとセルフケア

    Posted by ブクログ

    解離など専門的なことにも記述されてたり、癒しの方法などもたくさん載っていたので良かったです。特別斬新な事が載っていたわけでもないけれど、やはり地道に癒しのプロセスをやっていくことが大事だなと改めて思えました。

    0
    2025年08月16日
  • 複雑性PTSDの理解と回復 子ども時代のトラウマを癒すコンパッションとセルフケア

    Posted by ブクログ

    丁寧に書かれているなという印象の本。
    タイトルは複雑性PTSDだが、解離や抑うつなどにも触れらていていて良い。また、複雑性PTSDの症状ごとに各章が割り当てられていたので、症状別にどう対処していくのかが理解しやすい。
    専門的すぎず、目新しさもないので自分にとっては物足りない部分もあったが、かと言って陳腐な記述もなくてちょうどいい塩梅の内容でよくまとまっていた。エクササイズもそこそこある。

    0
    2023年07月16日
  • 複雑性PTSDの理解と回復 子ども時代のトラウマを癒すコンパッションとセルフケア

    Posted by ブクログ

    様々な反応は防衛であることを知り、本当の感情を受け入れられるようにする。今に注目し、自己コントロール感、自己選択感をもつ。自己分化度を高め、自己と他者の境界線をひくこと。


    闘争 批判的、怒ったり激昂。怒りと付き合っていく方法を学ぶ。自他境界をしっかりと。
    逃走 意識がとびそう、頭が真っ白。マインドフルネスで今ここを意識。
    媚びへつらう 脅威の源である相手をなだめたり、喜ばせようとする。自他の境界線を築き、自尊心を高める
    凍りつき 固まる。深呼吸など癒しの動作
    失神 吐き気、めまい、視力障害など。リラックスできる手がかりに注意を向ける。安全を感じられる人とつながる。

    分離すること、境界線を

    0
    2022年09月15日

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