作品一覧

  • 大邱の夜、ソウルの夜
    4.1
    1巻1,980円 (税込)
    ソウルで奔放に育ったはずのホンヨン。家父長制が根強く残る大邱(テグ)からの脱出を試みるコンジュ。ふたりの女の乾いた涙の跡にうつしだされる「友情」の物語。 人気漫画家ソン・アラムの代表作を『韓国が嫌いで』の訳者、吉良佳奈江が全訳。 東京・下北沢でグラフィックノベル専門書店「BSEアーカイブ」を主宰する町山広美のコラムを収録。

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ユーザーレビュー

  • 大邱の夜、ソウルの夜

    Posted by ブクログ

    家父長制が強く残る韓国の女性2人の物語。シスターフッドというのかダイアログといっていいのか、夫婦関係の問題、母娘の問題、義実家との関係、仕事における女性差別の問題など、声高に訴えるのではなく淡々と語り合う物語はより胸に沁みる。韓国の問題だけでなく、日本でも同様のことであり、よその話とは思えなかった。日本ではあまり見かけない「グラフィック・ノベル」という手法か、この物語には、この手法がよく合う。「九月、東京の路上で」と同じ出版社の本であった。

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    2025年05月11日
  • 大邱の夜、ソウルの夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大邱の夜。ソウルで若い時を共にした親友ふたり、

    懐かしく思い出すあの時が、実は漠然と不安だったことを今は知ってるから。
    私たちがあれほど飽きるほど未来について話していたのは、怖かったからだと、うまく通り過ぎてきたとコンジュに話してあげたい。

    先に結婚し先に出産し子どもは可愛いけど夫婦仲、結婚生活はつまらないもので仕事と家事と育児に追われそれでもブチ切れたリ離婚まではいかない、まあこんなもんかと日々に追われて過ごし、後から、同じような人生が親友にもやってくる。
    私も自分のことのようにわかると思った。
    何もなしえてないし夢も叶ってないけど、うまくとおりすぎてきたんじゃないか、と。

    ソウルの夜

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    2023年09月06日
  • 大邱の夜、ソウルの夜

    Posted by ブクログ

    気づく事にすら気づけてない人もいるだろうし
    気づいているが絡めとられて身動き取れない人や
    気づき行動したからこそできる共感する人等々
    たくさんの人に刺さる素晴らしい作品

    読んで、買って、良かった。

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    2022年06月05日
  • 大邱の夜、ソウルの夜

    Posted by ブクログ

    "自分の部屋が必要です。自分の文章が書きたいです。"(p.95)

    "この不安がいつまで続くのかわからないが、ただ生きていく。
    小さな不幸と幸福を迎えながら……。"(p.66)

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    2022年02月20日
  • 大邱の夜、ソウルの夜

    Posted by ブクログ

    小泉今日子のポッドキャストや、朝日新聞の書評など、いろんなところで目にし気になっていた1冊。「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ時と同じようなヒリヒリ感。自分は周りの人に恵まれて、仕事も育児も比較的心のままにできている方だが、女性たちの生きづらさが、この社会の中にもたゆたっていることは切にわかる。夫の実家に帰省した時の人々の振る舞い、ちょっとした言葉など、何でもないことが心をえぐる。いや日本よりも韓国の方がもっと根深いのだと思う。これまで通り、こぶしをあげて激しく抵抗するのではなく、「その習慣で育った相手の常識」にも心及ばせながら、でも常識をちょっと見直してもらうさり気ない声かけや努力はして

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    2023年07月20日

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