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ソウルで奔放に育ったはずのホンヨン。家父長制が根強く残る大邱(テグ)からの脱出を試みるコンジュ。ふたりの女の乾いた涙の跡にうつしだされる「友情」の物語。 人気漫画家ソン・アラムの代表作を『韓国が嫌いで』の訳者、吉良佳奈江が全訳。 東京・下北沢でグラフィックノベル専門書店「BSEアーカイブ」を主宰する町山広美のコラムを収録。
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Posted by ブクログ
家父長制が強く残る韓国の女性2人の物語。シスターフッドというのかダイアログといっていいのか、夫婦関係の問題、母娘の問題、義実家との関係、仕事における女性差別の問題など、声高に訴えるのではなく淡々と語り合う物語はより胸に沁みる。韓国の問題だけでなく、日本でも同様のことであり、よその話とは思えなかった。...続きを読む日本ではあまり見かけない「グラフィック・ノベル」という手法か、この物語には、この手法がよく合う。「九月、東京の路上で」と同じ出版社の本であった。
気づく事にすら気づけてない人もいるだろうし 気づいているが絡めとられて身動き取れない人や 気づき行動したからこそできる共感する人等々 たくさんの人に刺さる素晴らしい作品 読んで、買って、良かった。
"自分の部屋が必要です。自分の文章が書きたいです。"(p.95) "この不安がいつまで続くのかわからないが、ただ生きていく。 小さな不幸と幸福を迎えながら……。"(p.66)
夜の電車、扉にもたれている女性の横顔が描かれたカバーが印象的で、手にとった。 流れる夜景を見るともなく、目で追っているのか。 ガラスに映り込む自分の内側を覗き込んでいるのか。 孤独を色濃く纏い、その視線は鋭い。 女性のであることの生きづらさ、娘であることの息苦しさ、女性同士の友情を、リアルに等身大...続きを読むに描き出した韓国のグラフィックノヴェル。 だが、女性でもなく、子供がいるわけでもない僕が、リアルだなんて“分かった”ようなことを言うのはやめておこう ただ、作者自身が後書きでこう書いている。 これは“家族と社会と絶え間なく葛藤して、器用に折り合えない女の話” そして、“一人の女の話でありながら同時に、一人の人間の話であることを願って”いると。 同じ経験を共有することだけが、分かるという言葉の意味だとしたら、あまりに淋しすぎる。 コンジュが抱える葛藤と屈折は、一人の人間として分かる、確かに知っている、そう思うのだ。
小泉今日子のポッドキャストや、朝日新聞の書評など、いろんなところで目にし気になっていた1冊。「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ時と同じようなヒリヒリ感。自分は周りの人に恵まれて、仕事も育児も比較的心のままにできている方だが、女性たちの生きづらさが、この社会の中にもたゆたっていることは切にわかる。...続きを読む夫の実家に帰省した時の人々の振る舞い、ちょっとした言葉など、何でもないことが心をえぐる。いや日本よりも韓国の方がもっと根深いのだと思う。これまで通り、こぶしをあげて激しく抵抗するのではなく、「その習慣で育った相手の常識」にも心及ばせながら、でも常識をちょっと見直してもらうさり気ない声かけや努力はしていきたい。
身につまされる。男として夫として親として。作品中の夫(テシク)に腹が立つ時も、彼と同じ価値観が自分の深い根底にこびりついていることも自覚する。このこびりつきは簡単には剥がせないが、こういった本を読んでカリカリと爪で削り取って行くしかないのだ。
『大邱の夜、ソウルの夜』家族と社会と絶え間なく葛藤し、器用に折り合いをつけられない女の話、と紹介されていて、つまりこれはみんなの話。「私たちはただ、とにかく話し続けよう」ということ。それにしてもグラフィックノベルっていいなあ。
ソウルの夜が良かった。慢性的な辛さや諦めや、抗いたい気持ちがひたひた迫ってくる。ただ、ホンヨンはあまり品がない感じで引いた… あとこれ静岡弁だらと思って読んでたら翻訳者さんが静岡出身なのね、なかなか見ねーもんでおもしれーっけや笑
コミックを読み慣れていないので 最初は戸惑いもあったが 活字を目で追い、主人公の女性たちに共感した。 少し苦しく思うようなことも 漫画で描かれているためその気持ちも和らいだ。 訳者、吉良佳奈江さんはあとがきで 〈読者のみなさんにも、笑って、ため息をついて、反発しながら、共感しながら、このおしゃべりに...続きを読む参加してほしい。おしゃべりが社会を変えることもあるのだから〉 と書かれている。 書店で在庫がなく取り寄せで手にした本。 たくさんの人の目に留まりますように。
私が本当にしたかった話は、自分の話ではなく、友人の話でもなかった。二人の女の話ではなく、一人の女の話だった。家族と社会と絶え間なく葛藤し、器用に折り合えない女の話。 ソン・アラムさん、最高でした。 これは、私の話だ。 吉良佳奈江さんの、〈訳者あとがき〉も、ぶんぶん頷きながら読みました!うんうんじ...続きを読むゃ足りない、ぶんぶんです。
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大邱の夜、ソウルの夜
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ソンアラム
吉良佳奈江
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