三ツ堀広一郎の作品一覧
「三ツ堀広一郎」の「法王庁の抜け穴」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「三ツ堀広一郎」の「法王庁の抜け穴」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ジッドの小説は高校生の頃に『狭き門』『地の糧』『背徳者』などを読み、何となく卒業。何十年振りかに手に取ったのが本書『法王庁の抜け穴』だが、こんなにも面白い小説だったのかと驚いた次第。
各章は次のとおりだが、第四の書を除き、その章で主に活躍(?)する登場人物の名がタイトルとなっている。
第一の書 アンティム・アルマン=デュボア
第二の書 ジュリウス・ド・バラリウル
第三の書 アメデ・フルリッソワール
第四の書 百足組
第五の書 ラフカディオ
科学至上主義のフリーメーソン会員だったが、ある奇蹟により不自由な体が恢復し回心したアンティル、その義弟でアカデミー入りを望む凡庸な作家ジュ
Posted by ブクログ
信じていたもの、頼らざるおえないものが一転する人々が絡み合う話。
人物造形に滑稽さがあって、油断して読んでいたが、ある登場人物の行動からこれまた色々と考える話に転じる。
作者の誤りなども含めて作品への姿勢の表れとする&話の中にも内包する技とは…なんか狡い。
当時の史実も混じえたり、混じえて間違えたり…
現代でも起きている事件や問題に絡むさまざまな立場の人が出てくる物語もあるので、当時はこんな感じだったのかな?という軽い感じでスラスラと読めてしまった。
新訳のおかげだと思うのですが、「名作なんだよな」と構える必要もなく素直に物語に接することができたように感じ、この文庫の別の作品も読