大久保敏彦の作品一覧
「大久保敏彦」の「転落・追放と王国(新潮文庫)」「最初の人間(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大久保敏彦」の「転落・追放と王国(新潮文庫)」「最初の人間(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
最初の人間というものが、時間的な最初であると同時に、わたしがわたしであるところ、何かがある、永井先生のことばを借りれば、「開闢」というものになるのだと思う。
カミュ自らの自伝的小説といわれるものであるが、それ以上に、反抗的人間、不条理を不条理と知り、それでも生きるこのわたしが一体どこで起こるのか、その瞬間を探しているような感じがする。
開闢は自分でしかないわけだから、それが幼少期や学生時代という時間をたどる思い出すという形式でしかできない。過去と現代、親と子の間を行き来しながら、時間と空間から徐々に離れて何かが生まれる。ことばとは常にこうして思い出されるものである。開闢の神話がカミュから語られ
Posted by ブクログ
ノーベル賞受賞者の、自伝的小説にして遺作。
ジャン・ダニエルいわく「初めてカミュの作品に近づく者から相談を受けたら躊躇なく『最初の人間』を初めに読むよう勧めるだろう。」だそうな。
推敲され尽くされているとはいえない作品ではあったが、一見散漫な物語の各所に、心理状況や情景を見事に描写している部分が多く、引き込まれる。個人的には序盤の、ジャックの父親が戦争で亡くなる場面の描写が最高に好き。
フランス領ではありながらフランス本国ではないアルジェリアに住むフランス人が、フランスの信念をどうイメージしたか、フランスの戦争をどう受け止めたか、という描写を通じ、移民の人々がどう生きたかを想像することができた