美濃部達吉の作品一覧

「美濃部達吉」の「憲法講話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 憲法講話
    3.5
    1巻1,584円 (税込)
    憲法学者・美濃部達吉(1873―1948)が,「健全なる立憲思想」の普及を目指して,国家法人説の見地から明治憲法を一般読者へ向けて体系的に講義した書(初版1912年).天皇機関説を打ち出した本書は,天皇主権説論者との論争を呼び,のちには美濃部の学説が否定されていく.1918年の改訂版に基づく.(解説=高見勝利)

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ユーザーレビュー

  • 憲法講話

    Posted by ブクログ

    美濃部説明治憲法の一般向け解説書。天皇機関説が非常によく理解できる。佐々木惣一もそうだったが、立憲君主的に天皇を捉えていることが分かる。1・2・8・9講は一読の価値あり。

    ①国家及び政体
    国歌は法人、主権は国家にあって天皇や国民が最高機関であるという機関説の中心を説明。
    ②帝国政体
    統治権の統一と立憲制度(公民国家主義・民政主義・法治主義)
    ③天皇
    君主は統治権の主体でなく最高機関で、日本は外国と比べ大権が広い。憲法改正発案や皇室関係は天皇専権である。立法・議会・行政・軍政・外交・恩赦大権や緊急勅令もあるが、立憲制であるからその他は他機関の定めた法律に従い、その結果仏国同様不可侵権(無責任)

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    2022年03月23日
  • 憲法講話

    Posted by ブクログ

     本書の元になったのは、明治44年文部省の開催した中等教員夏期講習会における講話であり、翌45年に公刊された。しかし、一部の人々から「あたかも我が国体の基礎を揺がさんとする危険思想を含むものの如くに攻撃」されたことを受け、一部修正・削除のある縮刷版を大正7年に再刊、本書はその文庫版である。

     いわゆる天皇機関説論争としてどのような点が問題となったかは、「初版(1912年)からの主要な修正・削除箇所」として掲載されているのが参考になるし、解説も詳しく触れている。
     ただ、「国体」と「政体」を巡る論争など、正直何が争点になっているのか良く分からないところがある。法律論として国家法人説の理解に立っ

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    2024年10月28日

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