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ユーザーレビュー

  • アメリカのプロレスラーはなぜ講道館柔道に戦いを挑んだのか 大正十年「サンテル事件」を読み解く

    Posted by ブクログ

    100年以上前の異種格闘技戦「サンテル事件」を、トランスナショナルな視点から分析を試みた意欲作。

    20世紀前半のアメリカ西海岸で、異種格闘技戦に挑む柔道家が、日本人移民が心情を投影する対象であったという事実は興味深く感じた。抑圧に苦しんだ移民が、対等なルールの下白人と勝負出来る異種格闘技戦に並々ならぬ関心を注いだことは、日本移民史の観点からより研究されるべき論点であると感じた。

    また、プロフェッショナル/アマチュアイズム、スポーツ/武道などの対立点に注目すれば、サンテル事件が当時の柔道界にとって極めて解決困難なアポリアであったことが容易に理解できた。嘉納治五郎や岡部平太の苦悩は、柔道とは何

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    2025年08月27日
  • 柔術狂時代 20世紀初頭アメリカにおける柔術ブームとその周辺

    Posted by ブクログ

    さまざま輸出された日本の一つが、神秘の柔術だったのね。
    見せ物と、身体文化という若干筋と違ったところで広がったようだ。日露戦争辺りまでは日本への好意もあってかなり受け入れられたみたいなんだけど、対日感情の悪化と、米国レスリングブラボーに相転換して一気に廃れた。
    柔道はまたちょっと違う道だったらしいが、コンデコマも順調ではなかったのな。この後ブラジルでグレイシーと出会って、となるんだろう。
    そこには至らず。

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    2022年09月02日

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