作品一覧

  • 鈴木りつ短編集 考幻学入門
    完結
    5.0
    全1巻990円 (税込)
    青騎士で掲載した珠玉の短編が1冊に。 【全てが劣化する】中学1年の歴史の授業でときめきに射抜かれる少女の姿があった。授業が終わっても上の空。少女の意中の相手は緑でモサモサして巨大。3世紀後半から出現する偉い人が埋められる、そう「古墳」だ。そんな芹沢わらびに声をかけたのは、山本あさだった。進学したばかりでまだまだ不慣れな学校生活。古墳を縁に出会った二人はどんな友情を育んでいくのか。 【ネコマタ解釈の成立】公園でよく見かけるハチワレの猫。栄養状態が悪そうだし、心配。保護したほうがいいのかなぁと思っていたある日、人の姿になっていた。とりあえず保護してみたものの、医療費も食費も一人前にかかる。湧く出てくるファンタジーじゃ済まされないご事情にどう立ち向かうのか。 【供えろ!生贄ごはん】山深い森の中、おろち様に生贄として捧げられる少女。村に恵みをもたらす大いなる存在に己を捧げることになる。その最期の瞬間に、少女は何を思うのか。例えばそれは、最後に食べた食事のことだったりするのではないか。これは、そんなあったかもしれない生贄と美味しいごはんのお話。 【タンカ・タタンカ】ある日、仕事帰りの電車内でスマホに届いたメッセージ。そこには「まにまに」という見知らぬ人物から短歌をやらないか、という唐突な誘いだった。まにまに曰く、SNSで使用している「ボラギ野」というハンドルネームに彼女の言語感覚に感銘を受けたのがきっかけだという。その場のノリで、なんとなく誘いを受けることにしたボラギ野。現代的な出会いから始まる、古風な言葉のやり取り。軽快なリズムとボキャブラリーで描かれるポエティックコメディです。
  • これでは数字が取れません
    5.0
    1~2巻880円 (税込)
    メフィスト賞作家・望月拓海が次に描くのは映像業界!? 「この国で一番稼ぐ放送作家になれる。オレたち二人なら――」 伝説の放送作家、韋駄源太。彼が率いる作家集団《韋駄天》の新人採用試験で、番組作りへの情熱は誰にも負けない元ヤン青年・大城了は、超あがり症の企画作りの天才美少年・乙木花史と出会った! パワハラ、過重労働……夢だけじゃなく闇もあふれるテレビ業界を舞台に、熱くて笑えて、最後に泣ける、お仕事エンタメ開幕!!

ユーザーレビュー

  • 鈴木りつ短編集 考幻学入門

    Posted by ブクログ

    文句なしに面白い!!!!今年一番なんじゃないかと思う満足感。
    特に「猫又解釈の成立」でゲラゲラ笑ってしまった。外連味がありつつ、朗らかで楽しい短編集でした。
    幕間のコラムや巻末のコメントにも筆者のスカした感じが滲み出ていて大変良い(褒めてますよ)

    本の装丁もたいへん美しくて質感があり、本棚を飾ってくれること請け合いである。

    0
    2025年08月20日
  • これでは数字が取れません

    Posted by ブクログ

    花史と了の関係性いいなと思いました!
    面白かったー。
    主人公の了の人柄に好感が持てます!ちょっと辛い状況になっても明るく新しい発想で乗り切るところが読んでてて楽しかったです

    0
    2022年01月16日
  • これってヤラセじゃないですか?

    Posted by ブクログ

    思い込みが激しすぎる主人公…。今回は音楽番組。オーディションの様子だったり曲紹介のテロップ一行にも苦労が詰まってることがわかった。

    0
    2022年05月21日

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