ノーレン・ガーツの作品一覧
「ノーレン・ガーツ」の「ニヒリズムとテクノロジー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ノーレン・ガーツ」の「ニヒリズムとテクノロジー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
これは久々に面白かった
技術・特に最近のデジタルテクノロジーが人類の原罪からの解放手段の一つであり、人はそれを受け入れる、むしろ自ら求めていることに気づいていない。これはニーチェが説くニヒリズムと同じ構造であるという。
本書はまず、ニヒリズムについてニーチェの言説を外観した上で、人とテクノロジー、ポストヒューマンについて今ほどデジタルが発達していない時代の議論に触れる。この頃もテクノロジーによる人類の拡張は、人類の進歩なのかという論点はあったようだ。そして後半では、ニーチェのニヒリズムの体系に沿って、現代のテクノロジーにおける苦しさからの逃避の実例を、社会科学の論説を引用しながら深掘りしていく。
確かに、非常に腑に落ちる部分が多く、このままいくと人はテックジャイアント(あるいはテックそれ自体)に隷属して自ら崩壊していく気もする。
キリスト教の価値観をもとに書かれているので、東洋・イスラム圏でも同じことが言えるのか分からないものの、日本人である自分には大同小異だと思う。実際に同種のテクノロジーが企業は違えど同じようにグローバルに広がっているわけだし。
ということでテクノロジーが好きな人も興味ない人も、自分の意志が侵食されていないか確認する上で読んだらいい本。
Posted by ブクログ
人間は技術の進歩によって幸せになっているのかを、哲学的立場から極めて客観的に考察している一冊です。
ニヒリズムとは虚無主義であり、どうでもいいという感覚や思想のことです。
技術の進歩は多くの人間が望んではいても、それが面倒臭さや生き辛さを助長したりするのは何となくわかるのではないでしょうか。
本来は道具であるものに逆に従わされてしまう、そんな状態に人類は陥っているのです。
生活を便利にし人間を幸せにするはずの技術が、何故ニヒリズムへ誘ってしまうのでしょうか。
技術に伴って人間も進歩することができれば解決ですが、生き物である我々はおいそれとアップデートできませんよね。
受け止め方や行動を意識的に変えていく努力をしなければ、現代と未来における幸せは永遠に見つからないのだろうと考えさせられました。