静岡県の風景と女子高生が6割、愛知県風景が3割、大阪1割といった、「夏の風景」+「女子高生」の写真集。
本写真の見所は、著者、うちだしんのすけ氏の思い「大好きな夏の田舎の風景と三年を駆け抜ける女子高生を加えたことでのノスタルジック」を表現しているところだ。 それゆえに、本のサイズは小さいが、画面いっ
...続きを読むぱいに広がる田舎や自然の風景に、さりげなく居る女子高生がアクセントとなっており、良い写真だと眺められる。
では逆に、惜しかった点を述べる。全体的に風景がメインの写真集となってしまい、せっかくの女子高生(そこに居る女の子たち)が笑顔で可愛い制服を身に纏っているのだが、いかんせん小さく写りすぎているため、どうしても大きく風景に目が行き、そこにポツンと女子高生──という感想の連打となってしまっている。構図が良い写真もあるが、多くが風景7〜9割で、そこに居る1〜2割の女子高生という非常に勿体無いと感じてしまう。制服のバリエーションはそこそこあるだけに、そこにフォーカスが当たるのではなく、風景やおばあちゃん、建物。といった具合である。