作品一覧

  • ベケット氏の最期の時間
    3.7
    1巻2,860円 (税込)
    パリにある引退者が暮らす施設「ティエル=タン」。静寂の中、記憶をたゆたいつつ最期を待つ一人の老人がいた――ジェイムズ・ジョイスとの友情などを交えながら描かれるノーベル賞作家サミュエル・ベケット最期の特別な日々。フランス文学界新鋭の話題作。

ユーザーレビュー

  • ベケット氏の最期の時間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    よいです 私はベケット氏のことをこの本で知ったような者だからこそ、人柄を精分せずに読めたのかもしれませんが、よいものだったという読後感があります ずっと本当に手記だと思っていました 最後の追い立てられるようなまとまりのなさは、読者を一気に最後まで読み進めさせます

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    2022年04月01日
  • ベケット氏の最期の時間

    Posted by ブクログ

    サミュエルベケットの最晩年を描く。事実の部分と小説の部分、そして、さまざまな文学作品が散りばめられている。ベケットの伝記や戯曲などの予備知識があるとより楽しめると思う。

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    2022年01月21日
  • ベケット氏の最期の時間

    Posted by ブクログ

    「ゴドーを待ちながら」の作者サミュエル・ベケットが人生の最後の年に住んでいた介護施設「ティエル・タン(3番目の時間)」での日々、訳者あとがきによると3番目の時間とは、十分に働いたあとの余生という「特別な時間」を意味するという。ノーベル賞作家の3番目の時間は「最期を語って何になる?語るべきことなんて何も残ってない。人間が語ることはいつだって過去に起こったことだ。ずっと前に起こったこと。あるいは、さっき起こったこと。いずれにしても、過去のことだ。最期のことなんて、誰にもわからない。それまでのこととは、何も関係がない。何も見る必要はない。ひたすら待つだけだ。」という独言で幕を下ろす。

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    2021年12月18日

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