作品一覧 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> 価格高い順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 読んでほしい 3.0 小説 / 国内小説 1巻1,386円 (税込) 今日こそ……言うぞ! この一言を! ! ――せっかく書い小説を誰にも読んでもらえない“売れない放送作家”の、笑いと切なさがクセになる、そして最後にジーンとくる、“ちょっとだけ成長”の物語。 放送作家の緒方は、長年の夢だったSF長編小説をついに書き上げた。 渾身の出来だが、彼が小説を書いていることは、誰も知らない。 ――眠る妻の枕元に、原稿を置いた。気づいてもらえない。 ――芸術家になった後輩を呼び出した。逆に、彼の作品の感想を求められる。 ――仕事仲間のディレクターに的を絞った。仕事の悩みを相談される。 ――初恋の女性から連絡がきた。お願いする前に、“お願い”された。 誰かに、読んでほしい。誰でもいいから、読んでほしい。読んでほしいだけなのに! 誰に会っても、自分の話を切り出せない。気づくと、相手の話を聞いてばかり。 はたして、この小説は、誰かに読んでもらえる日が来るのだろうか!? 笑いと切なさがクセになる、そして最後にジーンとくる。“ちょっとだけ成長”の物語。 試し読み フォロー 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> おぎすシグレの詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> 読んでほしい 小説 / 国内小説 3.0 (1) カート 試し読み Posted by ブクログ 「小説を書いたから読んでみてくれないか」 この一言が言い出せず、右往左往し懊悩する主人公の姿が、じれったくもユーモラスで、時に切ない。 10代は臆面も無く語れた夢や、剝き出しにできた承認欲求を、40代ではむやみに曝け出せないのだ。凄く分かる。 自分よりも他人の都合を優先しがちな主人公にとって、「読んでほしい」と言い出せないこの小説こそが、初めて明確に打ち立てた自分軸なのだろう。 置き忘れても、持て余しても、見失っても、ぶれずに自分を貫く難しさと、一筋の光明を見た気がした。 矢部太郎氏の装画も良い味を出している。 0 2021年10月10日