長田紫乃の作品一覧

「長田紫乃」の「汚れなき子」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 汚れなき子
    3.7
    1巻1,320円 (税込)
    米アマゾン2760レビューの超ヒット作! 真夜中、ひと組の母娘が救急車で病院に搬送された。母親は自動車事故に遭い、重傷を負っていた。母親といっしょにいた少女は幸い無傷だった。母親が救命処置を受けている間、少女は看護師に身元を聞かれるが、少女は母親の名前がレナであること以外は何も明かさない。看護師が電話番号をたずねると少女は言った。 「うちには電話ないの」 「じゃあ、住所だけでも? 住んでる通りの名前、わからない? 誰かを向かわせて、パパを連れてくることができるかも」 そう看護師が言うと、少女はゆっくりと首を振って囁いた。 「私たち、見つかっちゃいけないんだよ」 その後、少女が語ったのは、事故の夜、少女の母親がうっかり父親を殺そうとしたこと。小さな弟がひとり今も〈小屋〉に取り残されていること。そして〈小屋〉での奇妙な暮らしぶりだった――。 物語はこの少女の視点の他に、事故に遭った母親の視点と、もうひとり、行方不明の娘を探す父親の視点の三つで描かれていくのだが、やがて少女と母親の語りから、二人がともにどこか異様なことに読む者は気づき始める。 この作品に捜査機関は登場するが、彼らはあくまでも脇役である。やがて結末近くになってようやく事件の全貌が見えるのだが‥‥。 デビュー作にして見事なページターナー! 2020年、ドイツ推理作家協会賞(正称:フリードリヒ・グラウザー賞)最終候補作! ドイツ・アマゾンのレビュー1690超、★平均4.5! 米国アマゾンのレビュー2760超(2020年10月発売、半年累計)、★平均4.5! 今後ドイツのスリラー界を担う最右翼新人作家の作品を、満を持して紹介する。 (底本 2021年6月発行作品)

ユーザーレビュー

  • 汚れなき子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    交通事故にあった母子が救急病院に搬送される。重症の母レナと、現場に居合わせた娘のハナ。
    ハナへの聞き取りにより、父親に生活の全てを管理・支配される異様な生活が徐々に明らかになる。
    一方、14年前に行方不明になった娘レナを探し続けていたマティアスは、レナが見つかったかもしれないとの知らせを受けて救急搬送されたレナの身元を確認するが、はっきりとレナとは別人であると言う。しかし病院で見かけたハナはマティアスの娘のレナに瓜二つだった。
    事故にあった『レナ』は誰なのか、マティアスの娘のレナはどこにいるのか、そしてハナと2人のレナとの関係は何なのか。

    ↑の冒頭部分だけでも謎だらけで面白い。そして読み進め

    0
    2024年07月23日
  • 汚れなき子

    Posted by ブクログ

    ホラーかと思ったが凄く緻密に練られたミステリー。酷い監禁状況の描写と共に誰が犯人?と言う思いにも応えてくれたと思う。読みながらも鳥肌立ったゾワッとする作品。

    0
    2021年08月04日
  • 汚れなき子

    Posted by ブクログ

    読み初めから 何だか
    ずっとザワザワ。

    不協和音のような。
    不安にさせられるような。

    交通事故で重傷を負った母親が
    娘に付き添われ

    救急車で 病院に
    搬送されるシーンから
    始まります。

    これは、母娘??本当に?

    一方で

    14年前 パーティー帰りに
    忽然と姿を消した女子大生が。

    もしかしてー?

    重傷の母親に付き添ってきた少女も
    失踪した娘を探し続ける父親も

    みんなが 何となく 
    ちょっとずつズレているというか
    普通ではない感じがして

    ザワザワ。

    きっと 誰かが
    何かを隠しているに違いない
    という予想が

    何度も裏切られ

    不思議な味わいを持つ
    エンディングへ。

    これが デ

    0
    2021年07月24日
  • 汚れなき子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    確かに言わなくてもいいことを詳細に語る必要はないけど遺体が別人だと気づいたときそれをなぜ隠すのかわからないし嘘つくのは違うでしょ。
    どこか弱い印象の登場人物たちの中で唯一強さを感じるエピローグで終わったのはすごく良かった。
    不倫が原因だったりヤスミンから声をかけたこととかキルスティンとの関係性とか蛇足に感じる部分もあったけど、全体としてはまぁ普通。

    1
    2022年10月09日
  • 汚れなき子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実際に犯人に酷いことをされていたレナ、ヤスミン、ハナの視点よりもマティアスのターンが一番読んでて辛かった。
    犯人やレナの人物像についてもう少ししっかり書かれてたらなーと思わないこともないけど、焦点をヤスミンとハナに当てて展開をコンパクトになってるこっちのほうが良かったのかも。

    最後のページがとても良かったです。

    0
    2022年04月24日

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