永野慎一郎の作品一覧
「永野慎一郎」の「ある北朝鮮テロリストの生と死 証言・ラングーン事件」「秘密資料で読み解く 激動の韓国政治史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「永野慎一郎」の「ある北朝鮮テロリストの生と死 証言・ラングーン事件」「秘密資料で読み解く 激動の韓国政治史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
【激動の韓国政治史】 永野 慎一郎 著
韓国が揺らいでいます。韓国に駐在したことのある友人から、映画「ソウルの春」を薦められて見ました。1979年の全斗煥のクーデターを表したものですが、これは衝撃的です。以前、光州事件を扱った「タクシー運転手」、「工作」なども見て、韓国の政治を扱った映画は凄いと思っていたのですが、全体像を知ろうと本書を読んでみました。
新書では淡々と事実を書くというイメージですが、本書では実際の人物が躍動します。「金大中拉致事件~朴正熙暗殺事件~全斗煥クーデター~光州事件~ラングーン爆発事件~大韓航空機爆破事件~民政移行・金大中大統領誕生」までの「激動の韓国政治史」が
Posted by ブクログ
朝鮮分断の歴史は、ひとつの民族であるにも関わらず、民が家族や知人と決裂する生活を強いられる。彼らの願いは様々な方向へと離散していくが、やはり南北統一の社会を求めるのは不自然ではない。そこに政治や経済といった利権を求める邪な思想が容易く介入して、平穏な生活を求める行動は、無情の暴力へと変容する。抗う手段がそこしか与えられない偏狭な思想こそ糾弾すべきであり、それを国家が扇動するのは命の尊厳を軽視している。守るべきは国家の体裁ではなく、一人ひとりの命である。獄中で生涯を閉じる実行犯の切なる思いを知ると、現在の国家のあり方に厳しい目を向けてしまう。