作品一覧

  • 特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版

    特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻2,750円 (税込)
    「ウルトラマン」の意匠世界を構築した芸術家の名著! 「シン・ウルトラマン」のデザインコンセプトの原点『真実と正義と美の化身』も掲載 成田亨(1929年生~2002年没)は 『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』に 実質的な美術総監督として参加、 怪獣・メカなどのデザイン全般を手掛けた伝説の人物。 本書は1996年に発刊、近年は入手困難となっていた 成田亨の自伝『特撮と怪獣 わが造形美術』に 初版から25年の間の情報を略年譜や仕事目録に追加するなど 増補改訂して復活したものです。 映画『シン・ウルトラマン』(監督:樋口真嗣、企画・脚本:庵野秀明) に登場するウルトラマンのデザインコンセプトの原点でもある 油彩画『真実と正義と美の化身』、 そして本書のために描かれたオリジナルデザイン原画も掲載されています。 芸術家・成田亨が、怪獣デザインの発想、自身の彫刻作品、映画特撮美術など その類稀なるアートセンスのすべてを語り尽くした名著です。 <内容> おもな目次 ウルトラマンの顔の構造 ウルトラマンの美と強さ 『ゴジラ』の特撮現場に入る 壊れるビルの作り方 宇宙空間や雲をいかに描くか 半抽象造形に傾斜する 「強遠近法」を考案する 『ウルトラQ』の撮影現場 高山良策と金城哲夫 怪獣デザインの三原則 自信作ガラモン 怪獣のイメージと造形化作業 ウルトラマンは七頭身である 構造的怪獣レッドキング、ゴモラ ギャンゴ、ベムラー、ガボラ ザラブ星人、ジャミラ、ダダ シーボーズ、ゼットン マンからセブンヘ 竜と鬼は神の怪獣である etc
  • 成田亨作品集

    成田亨作品集

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻8,800円 (税込)
    ウルトラ、マイティジャック、ヒューマン、バンキッドから、モンスター大図鑑、特撮美術、後年の絵画・彫刻まで。未発表作品、実現しなかった幻の企画案も含む、全515点一挙収録。

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ユーザーレビュー

  • 成田亨作品集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    完全燃焼の人生だった
    すでに存在する様々な形を流用しつつ、そこから意味を剥奪したり、転倒させたりしながら新しい形、価値をつくっていく点に成田デザインの本しつがあります
    本当のデッサンの修練は立体で学ぶしかない
    がラモン、ケムール人

    自分が怪獣のデザインに全力を投入したことは確かです。

    もしかしたらぼくの使命なのかもしれないとおもっています。

    人間が入っていることを意識させないこと
    動物等をただ巨大化させるだけではなく、オリジナリティを出すこと
    お化けにしないこと

    よいデザインをつくる条件は根底から問題を問いなおすこと。形にたいしてきびしくじぶんをとうことです。

    奇形かさせずに形の面白さを創出するてん

    わたしは彫刻家ですから形を基礎に怪獣を考えました。形の変形がわたしの怪獣といえます。

    真実を求める意欲の充満した絵を真実な絵、いいえというのだと思う

    作為に満ちたエモーションのないえは一喝された
    世の中の変化と要求をくみとる、積極的に他社製を導入する
    真の芸術ってなんだろう、恐らく無償の行為だろう?

    制約があったからこそそれを乗り越えようとする意思が創造性を高める結果に繋がっていったのではないか
    純粋に形の形としてほ翻訳をやる

    ただ言えるのは独りよがりになって自己満足することによって大衆と離れるのは違うのではないかということ

    一般的な価値観と自身の表現との間で終始苦悩したのが成田であった

    地面から立ち上がるような構造的なデッサン
    生命感や力の表現
    生活のために始めた特撮美術で先に評価されることにより成田の活動の軸足は徐々に特撮美術におかれることとなった。それは純粋美術と特撮美術との狭間で揺れる苦悩の始まりでもあった

    怪獣は妖怪とはことなり創造的でなければならない
    どんな困難にあっても健全な子供番組をつくるためにこの三原則は守ろうと思いました。

    そこで新しい活路を意外性に求めました。
     プロポーションの意外性、返信の意外性、登場の意外性などです、

    彫刻の石膏取りのめがたにふしぎな生命の影を感じます

    生物の部分から発送してもけっして生のままだすことは避け、イメージのなかではっこうさせて別の形にしました。 

    いずれにしても地球を攻撃に来る宇宙人は二面性をもっていなくてはなりません。
    かみかおにか。聖人かケモノか。美か醜か。写実か抽象か。そんなすれすれのところでかんがえたのが宇宙人のデザインだったように思います。


    しかし地球攻撃にくるほどの宇宙人は勇者に違いありません。星の国の武士、あるいはきしと思いたいのです。
    地球人にとっては悪なのだが、星の国からみたら勇者、その姿には不思議なかっこうよさがなければなりません。

    新兵器のデザインの発送のためには常日頃からいろんな本を読んでおくことが大切です

    ひとつの課題にたいして、にわか仕込みの資料収集でまにあうこともあるでしょうが、常時学んでいる人とは深みが違います

    もっともわたしは科学的知識に乏しいから大きく帰るほどの能力はありません。その代わり形を面白くする能力はあると思います。

    必要な要素は3つかんがえられた



    本を読んで本から逃げて空想してまた本に帰る。その空想している間にだんだん自分が描かなければならないものがわかってくるのです。

    必要な要素は3つ考えられた
    1美的要素
    2強いスーパーヒーローの要素
    3宇宙人の要素

    しばらくかんがえて2と3をみたせば1のうつくしさは自ら表現されてくるような気がした。
    わたしはものをつけたスーパーヒーローはつくりたくなかった
    メガネ、マントなどは一切身に付けずどんどんものを減らして単純化の極致がこのスーパーヒーローだと思い始めた

    単純化ほど難しいものはない

    単純化ばかりに気を取られていると機械的なものになって人間の魅力にかけてくる
    宇宙人といえども人間だとわたしは思っていた
    そのために人間の要素も残さなければならない

    素肌なのか宇宙服なのか武装なのかなんだかわからないものにしたかった

    首かたの意識を感じさせないものをつくろうとしました
    さかなの怪獣かはなかなかうまく行きません。
    デザイン的に造形的にうまくいかないのではなくて、完成フィルムの結果が見当がつくのがきがのらないのです。
    色々とかいてみたがといったデザインです。

    メフィラス
    怪獣怪物怪人ではなく宇宙人のデザイン開発を真剣にやりはじめた頃のデザインです

    改造怪獣のデザインはいつもきがのりません。

    人間は進歩はしないで変容して行くのだとおもっています

    スマートではない、不愉快な宇宙人を一度造りたかったのです。

    人が入らないものはデザインの幅がうんと広がるので好きです

    動物的な羽ではなく、機械的な翼でもない翼にしました

    やればなんとか新しい道が見つかるだろう、よし、やろうと思ったのです

    奇抜さを狙ってそらぞらしいものになるのを避けて
    ダイナミックで雄大で総会でそして不思議なリリシズムがこの企画の意図です



    俺は父の生まれ変わり、なら父のような模範的にカッコよく生きよう
    甘やかすな!!絵の仕込みのように今の期間は、きたる3.8へのショック緩和期間

    苦しみながら楽しいのです。

    彼は自問する、人がこんなに喜んでくれるならこれまで自分がなしてきたデザインこそが自分の仕事で彫刻は単なる自己満足なのではないか?

    描きたいものはなにか、それだけを描け、絵を作るなど必要はない
    という新年は一貫しておられた、だから作為に満ちたエモーションのないえは一喝された
    これからおれは何をしなければならないのか
    空虚でともすれば投げやりになりそうだったわたしの青春に灯として導いてくださった先生の死であった。
    あのくもあのうみ、は絵画でしか表現できない、自分ができる方法で描くしかない、描かずにおれない。生活はますます苦しくなっていく。しかし絵は描く。点の助けがあった。ウルトラで育った子供たちが今や20歳から30さい、社会で活躍し始めている。このわかものたちが少ない給料をためてわたしの絵を買ってくれる。夢のようだ。おれは今幸せだよと妻にいう。臆面もなく怪獣を、油絵の具で描く。今はおれは何やでもいい。かき
    たいものをできるほうほうでやるしかないと思っている。枠をはずすと楽になった。

    芸術家かデザイナーかという呪縛からとかれることはなかった
    生命感と力の表現
    フォルムの全体性と構造

    いみずらし

    自分が半抽象彫刻家であったからこそ、たいして苦労することもなく次々と怪獣をデザインすることができた

    三原則のほかに、意外性
    自身の確固たる芸術館と怪獣デザインに対する強烈な自負との矛盾に苦悩する成田の姿がみてトレル

    成田の芸術的関心はいつも、本当に自分の作りたいものはなにかにだけ向けられていた

    成田は特撮の仕事を食うための仕事として彫刻家の仕事とはみなさなかった

    明を盲信するあまり人間性が薄っぺらくなってしまった現代社会においてそれを乗り越えるために会えて闇の助けを借りる


    明が成立するために必要な闇


    それまで成田さんに対してはものすごく穏やかで温厚な人という印象があったのですが、一旦なにかに向かっていく時には激しい情熱をもつ人だったんだとそのとき始めてしりました。

    たかくこころをさとりて俗に帰るべし

    せいとしは紙の裏表なんです。

    あの戦争の愚劣さは言葉で説明できるもんじゃない

    初期ウルトラシリーズには戦争と平和が詰まっているんです

    時には疲れはてながらも、決して下を向くことなく前へ前へ歩き続ける婦人の姿をみるにつけ、この生きざまが成田享のあれほどの仕事を根底からささえたのだと実感した
    真の芸術ってなんだろう、おそらく無償の行為だろう?
    自分を大切にすること、つまりそれは人を大切にすることなんです。それは自分を甘やかすとかわがままを通すことじゃない、全くその逆なんです、本当に自分を大切にするというのは大変なんです。それは世界の全てにかかわることだから。

    世界ぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない 宮沢賢治


    成田のいう自己探求とは実は自己を発端にして人類の運命、世界の終わりを見極めながら結局それを担う我々一人一人の、自らのせいを見つめ直すことなのだ



    わたしは成田が亡くなって無念でならなかった。が今はこう思う。成田享は死してなお生きる。

    オギャーとうまれたら嫌でも死に向かって生きんならん。
    いつだって生きていくのは大変や。でも生ききってください。
    失敗してもいいんです。
    生ききるということが大切や。

    0
    2023年02月12日
  • 特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版

    Posted by ブクログ

    公開延期とのことですが今年のお楽しみ、シン・ウルトラマンのトレーラーでのカラータイマー無しバージョンに触発され成田亨画集「ウルトラ怪獣デザイン編」を開き、そしてそこで成田のカオス=怪獣、コスモス=ウルトラマンというコンセプトに触れ、もっともっと成田亨の言葉に触れたくなって1996年出版の本書にたどり着きました。出色の面白さ。成田亨の語りで構成しているのですが芸術家らしい、そして自分でデザインしているからこその力強い言葉が次々繋がって気持ちいいです。P142『それで、「ゴジラ」ってのは全体構造がないでしょう。ただ、だらだらした体があるだけ。その点、僕の「レッドキング」ってのはいかにも構造的でしょう。」P154「現在、怪獣の発想は、東洋も西洋も神話時代で終わっている。人類はそれ以後今日まで妖怪だけを追ってきたんです。そして、怪獣映画、特にアメリカの怪獣映画はほとんど妖怪映画だった。唯一『キング・コング』があるとしても。ゴリラが巨大化しただけであり、円谷英二監督、オヤジの『ゴジラ』もただの恐竜にすぎないと思う。」ひぇー!これも今年のお楽しみ「ゴジラVSコング」も形無し!なによりも心に刺さったのは…P180「だけども僕がやった『ウルトラマン』というのは。プロヂューサーは栫井さんだと思うんだけど、僕にとって定かじゃない。脚本もない。まったく。ぺらぺらの企画書があるだけでね。監督の決定なんてのはずっと先の話だから、誰もいない。美術の作業が先行して、金城哲夫さんと相談して話を決めていくわけです。そして、出来上がったフィルムは。主演、誰ですか?主演・黒部進ですか。違うでしょう。主演・ウルトラマンでしょう。というとこは『ウルトラマン』は美術が主体の作品なんです。僕がデザインしたのは、主役のウルトラマン、敵役の怪獣。そしてその主役と敵役の間をつなぐ、役者がいます。黒部進とか小林昭二、それの服装から何から、飛行機も全部デザインしました。車もデザインしました。だから、かつての映画作りとは全然違うんです。要するに、美術が全部なんです。」そうかもしれない。ウルトラマンやセブンで特撮に心ときめかせた世代としては自分のネバーランドは成田亨の頭の中なのかもしれない…と思いました。もしかしたらきっと同じ原体験を持つ庵野秀明監督のシン・ウルトラマンって、円谷ウルトラマンから成田ウルトラマンへの脱却を図る映画なのかもしれない…と妄想しました。NHKのプロフェッショナルで彼が語っていた父親の足の欠落への複雑な思いと成田亨が幼少期の事故で抱えていたカッタイという左手への意識も、もしかしたらシンクロしているのかも。「シン・ウルトラマン」も「ゴジラVSコング」もメチャ楽しみです。あと成田亨の仮面ライダーの初期の怪人デザインへの一定の評価も新鮮。「シン・仮面ライダー」の原点もそこにあるのかも、と思ったりして。

    1
    2021年05月21日
  • 成田亨作品集

    Posted by ブクログ

    40歳〜50歳の方は「怪獣」と聞くと、
    ウルトラマンやウルトラセブンを思い
    浮かべるでしょう。

    またその年代でなくても、小さい子を
    持つ親であれば、その子が怪獣に夢中
    になっているのを目の当たりにしてい
    ると思います。

    そのウルトラシリーズの怪獣のデザイン
    を担当していたのが成田亨氏です。

    各デザインには何からヒントを得て、
    その怪獣の外観を思いついたのかの
    メモが付いており、これが楽しいです。

    例えばバルタン星人はセミから思い
    付いたとか。ゴモラ(分かりますか?)
    は戦国武将である黒田長政の兜を見て
    インスピレーションを得たそうです。

    さらに怪獣だけでなく、主役のヒーロー
    のウルトラマンやウルトラセブンも
    デザインしているそうです。

    もはや日本のサブカルチャーの生みの親
    と言ってもよい成田亨氏のデザイン集
    です。

    世界に誇るべき一冊です。

    1
    2021年01月07日
  • 成田亨作品集

    Posted by ブクログ

    年月を感じさせない怪獣たちの格好いいこと。あのウルトラマンやバルタン星人etc.の生みの親、成田亨氏の作品をぎゅっと詰め込んだ作品集です。知ってる大人は身悶えし(私だけか?)知らない世代でも楽しめる素敵な本。この本のもとになる 昨年開催された作品展は、その作品数や内容においても素晴らしく圧巻でした。

    1
    2016年11月28日
  • 成田亨作品集

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら今ごろ初めて触れたけど、これほど先駆的な存在だったとは。緊張感に満ちたペン画のシャープさ、見るほどに不安になる異質性、大胆な発想、これがこんな早い時期に既に完成していたなんて。今まで自分はどれほどの「文脈」を見落としていたんだろう。

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    2014年09月24日

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