東京大学未来ビジョン研究センターの作品一覧
「東京大学未来ビジョン研究センター」の「未来探究2050 東大30人の知性が読み解く世界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
多数の研究をすこしずつかじることができ、とても楽しい。未来をテーマにしているだけあって、全体的なトーンが明るいので、読んでいて元気が出る。簡単な内容を抽出して、子どもたちにも紹介したい。
このような本が役立つのは「いま」なので、出版から年数がたつと良さが薄れてしまう。いまのうちに多数の人に読まれてほしいのと同時に、今後もこのような本が多数出版されてほしい。
また、おすすめの本が多数掲載されていて良いのだが、これはいったい誰にむけたおすすめなのか?幅広い読者を想定しているがゆえに、おすすめの想定向け先がばらばらになっている。専門外の一般人にも読めそうな新書から、専門書と思しきものまで多様。
Posted by ブクログ
タイトルにひかれて深く考えずに購入しました。第1部は未来学についてや、未来を考えるための姿勢やアプローチが整理されていました。特に印象に残ったのは、未来予想自体が未来の姿を決める原因になってしまうことがあるという指摘です。つまり多くの人が「未来はこうなる」と信じてしまうと、それに向けて行動するわけですから、自己実現的な(self-fulfilling)未来が生み出されてしまう、そこは重々注意すべきだという指摘です。
第2部では東大教授30人による様々な研究分野の未来像や社会とのかかわりが紹介されていました。このスタイルやボリューム、内容の深浅については賛否両論あるかもしれませんが、私はこういうスタイルもあってよいとは思いました。全くの門外漢の人にとってもわかりやすいように書かれていて、純粋に知的好奇心を刺激される箇所が多かったです。他方、ちょっと残念だなと感じたのは、自分の研究分野の正当性・重要性を強調しすぎていると感じる先生もいて、自己防衛的な言説になっていると感じる箇所があったことです。そういう主張を本書のような内容の書籍向けにしてはいけません。逆に「2050年には自分の研究分野はないかもしれません」、と述べている先生もいて、それは潔さを感じました。
第3部では総括が行われていますが、感じたことを2点。まず1つ目として、総括のキーワードが「総合的な学問」「学問間の連携」だと理解しましたが、これはまさにウォーラーステインがずっとそうしろと警鐘を鳴らしてきたことです。近代社会がいかに学問を細分化してきたか、彼はその弊害について主張して、彼自身が総合的な視点から社会を議論しようとしましたが、世の中にはまだそこまで受け入れられていない気もしています。
2つ目に感じたのは、東京大学が本当に学問間の連携を実現できるかというと、相当ハードルが高いだろうなという点です。これは民間企業でも同じで、異なる部門間の社員同士がシナジー効果を生み出すのは至難の業だからです。「連携せよ」とトップが言ったところでそう簡単には進みません。未来ビジョン研究センターのような組織(ハコ)を作っても難易度は同様です。企業経営ではシナジーを生み出すコツのようなものがわかりつつありますから、東京大学もそのあたりの専門家(経営学)の知見から学ぶべきことがあると思います。