鈴村ふみの作品一覧
「鈴村ふみ」の「櫓太鼓がきこえる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鈴村ふみ」の「櫓太鼓がきこえる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
あー、ひっさしぶりに(忖度なしで)本当に好きな感じのエンタメ小説に出会えました!!
相撲の呼び出しをする17歳の少年が主人公のお話です!
ミーハーですが、1〜2年前にネトフリのドラマ『サンクチュアリ-聖域-』を観てから、今まで全く関心を抱いていなかったお相撲に興味を持ちました!!そのタイミングでたまたま後援会に入っていた夫の知り合いに名古屋場所の時の稽古へも連れて行ってもらうことができ、2年連続で稽古を見れました。そしてちゃんこ鍋も2回ともごちそうになりました(涙)
本物の力士さんの優しさとかっこよさに惚れ惚れしてます、家族一同。
そんな時に相撲好きの大先輩にこちらの本をお勧めしてもらいました!!そして夫にその話をしていたら、こっそり買ってきてくれました!
色んな人の協力ありで、読めた本!
力士ではなくて呼び出しという脇役と思われがちな仕事の男の子にスポットライトを当てたのでスポーツ小説みたいにならず、とても読みやすく、相撲の初心者とも呼べない私ですら、とても楽しめました!!
小説すばる新人賞を受賞された鈴村ふみさんのデビュー作。
それが帯に書いてあるので先入観があるのかもしれないけど、果汁が吹き出るフレッシュな果物のようなジューシーさが初めから終わりまである小説でした!ピュア。ダークさゼロ。純粋。真っ直ぐ。そんな言葉がぴったり。
これは手元に残したい本になること間違いなし。
読み終わりは、私の最近読んだ本も本だけに、久しぶりに心が本当にポカポカしました!
うんうん、こういう読書があっても良いよな♡
となりました(笑)
そして相撲みたい。
まずはテレビで。
できれば来年は名古屋場所の時に生で
Posted by ブクログ
これがデビュー作とは信じられないくらい、面白かった。
相撲の新米「呼び出し」が主人公という、お仕事小説。しかし、「相撲」、しかも「呼び出し」、まあまあレアな職業だ。相撲に詳しく無い人でも、知らない世界を知るという楽しみを、あまり専門的にならない程度に、いい塩梅で満たしてくれている。私のように、うっすら知識のあるユルイ相撲ファンでも、もちろん楽しく読めた。
物語は、残暑厳しい9月に国技館で行われる秋場所から始まり、翌年の7月、名古屋場所で幕を閉じる。
主人公である新米呼び出し、篤の成長。目標とする先輩や他の部屋の力士との友情。篤の両親との確執と雪解け。篤が属する相撲部屋の毎日の暮らしは、男だらけのワチャワチャ感が楽しそうで、でも実力主義の世界ゆえの葛藤もある。篤にいじわるしていた先輩呼び出しは、終盤でちょっとだけ改心してる。また、篤には、応援してくれる女子大生のファンがいて、篤の頑張りを見て、自分も目標ができたと、嬉しい事を言ってくれる。
内容は盛りだくさんだ。でも駆け足感はなく、篤の一年を丁寧に描いている。
そしてクライマックスは、怪我から復帰した同じ部屋の力士の優勝決定戦の呼び出しを、篤が務める場面。読んでいるこちらも、国技館で直に見ている時のように、力が入ってしまった。
まさに王道といえる話運び。大きな事件や出来事はなくても、とても読み応えのある物語だった。
作者さんの次回作は、力士の髪を結う、床山が主人公だとか。楽しみである。しかし、篤たちの続きの物語も読んでみたい。
Posted by ブクログ
2023/10/30
高校入試で多く取り上げられた小説の一覧の中にこの本があったので気になって読んでみました。
主人公は、宇都宮の実家で両親とほぼ絶縁状態になってから叔父さんの紹介で相撲部屋に所属して呼出の仕事をするようになった篤という人物に焦点を当てた物語です。
相撲のことが全然分からなくても、小説が展開していく中で相撲や相撲部屋、相撲界の慣習などにもうまく触れてくれるので読みやすくストーリーを追うことができます。
相撲をする力士ではなく、呼出という立場から物語が展開していくため、相撲についても客観的な感じで話が進んでいくのがさらに読みやすさを増してる気がします。
呼出にも力士の名前を呼ぶ以外にいろいろな仕事があることや、そもそも相撲の世界ってどんな感じになってるんだろうということをこの小説を読むことで知ることができるのもとても良い点だと考えています。
そこにさらに呼出としても人間的にも篤が成長していくことが、先の話を気になるように誘導されてしまいます。
相撲の世界についても知ることができるこの小説は読んでいてとても新鮮でした。
Posted by ブクログ
知らない世界を垣間見せてくれる、魅力的なお仕事小説でした。
初め、タイトルだけを見ていたため、『櫓太鼓』ということだったので何かのお祭りか何かの話かと思っていたのですが、読み始めてそれが勘違いであったことに気付きました。
表紙のイラストは着物にたっつけ袴と扇の少年と、色とりどりの幟。大相撲の始まりと終わりに鳴っている太鼓のことなのだと、読みながら理解しました。
大相撲は、時々テレビで放送しているのを家族が見ていて、ああ相撲をやっているんだな、と気付くくらいにしか知らなかったのですが、このお話を読んで、今が相撲のシーズンではないことが残念になるくらいには次の相撲をちゃんと見てみたいと思いました。
主人公は、高校を中退して相撲部屋の『呼出し』として弟子入りした少年。
同じ相撲部屋の兄弟子力士や、あちこちの部屋の呼出しの兄弟子たちとの日々を通して、主人公が何を感じ、誰とどう関わって、どのように考えるようになったのか、主人公と一緒に成長していけるような物語となっていました。
今まで気にしたこともなかった『呼出し』という仕事のこと。
角界と呼ばれる相撲の世界のこと。
私にとっては知らない世界を垣間見るような、新鮮なお話でした。
高校を中退して中卒で働く、という考え方が私の中にはあまりなく、そんな若いうちから苦労して仕事に就くなんてすごい、と思うと同時に、そういう人にも広く受け皿を持っている角界の懐の深さに驚きました。
主人公のこれからが楽しみだと思えるところで物語が終わるところもとても良いです。
今から一番近い大相撲は十一月場所。
私も今度の大相撲は、『呼出し』の声や仕事にも注目して見てみたいと思います。