ユーザーレビュー どこかで 棚木悠太 ぐちゃぐちゃで言葉がまとまらない。生きることの苦しさとか、愛することの美しさとか、そういうことを考えた。 苦しくて苦しくて泣き叫びたい夜があるのは私だけではなくて、何も言わず寄り添ってくれる人がこの世界のどこかには居るのだと思うと救われた。 大切にしたい本。 Posted by ブクログ どこかで 棚木悠太 突然襲ってくる不安やさみしさにどうして良いか分からない時、「そんなに深く考えなくて良いんじゃない」「なんとかなるよ」という言葉をかけてくれる人に対して感じていた違和感の正体が少しわかった気がします。 考えるという行為は、私にとって穴に落ちるようなもので、止めようと思って止められるものではないのに...続きを読む、それを「しなくて良い」と言われる事はその穴の上から私を見下ろされている感覚になってしまう。そうじゃない、自分じゃ止められないからあなたに止めて欲しい。止められなくても、せめて穴の上ではなくて、落ちていく私の隣にいて欲しい。もしくは、穴の底で待っていて欲しい。 あの時の自分の欲求が何だったのか、彼女の姿を通して見えた気がします。とてもわがままな願いで、叶えてくれと声に出すのは難しいけど。 この本に出会えて、良かったです。 Posted by ブクログ どこかで 棚木悠太 季節の移り変わり 時間の経過が時に淡々と描かれているのが 余計に激情を秘めているように感じる文章 人との出逢いと別れ どんな事があっても続いていく日常との対比もまた胸が抉られる 珈琲を飲みながら静かに読みたい一冊 Posted by ブクログ どこかで 棚木悠太 文章が柔らかった。 構成が春夏秋冬ではなく、冬春夏秋冬と巡っているところもステキ。 "普通の日常も楽しいけど、それだけじゃ窒息してしまうわよ。心の中に余裕があるうちに、くだらないことをたくさんしておきたいじゃない?" 人生にはやっぱり無駄が大事。無駄のない人生なんて人生じゃないと思う。効率化、合理...続きを読む化が求められる現代だからこそ、人生に無駄を。 Posted by ブクログ どこかで 棚木悠太 心にふっと入ってくる柔らかい文章だった。 最後の手紙がかなり衝撃的だった。 失ったことがどれほどの悲しみか、 ひしひしと感じられた。 孤独は悪いことではないけれど、1人で居られることは案外大事だと思った。 人はお互いを完全には理解できなくて、そう考えていたんだと後からおもうことが多い。そして...続きを読む、なぜあの時、理解しようとしなかったのか自分を責める。でも、今からは変えられない。 相手がどう思っているのか全部わかればいいのにと思うこともあるけどそれはできないので、言葉を丁寧に交わしていくことを大切にしていきたいと思った。あと、全部わかろうとしないで受け止めることも大切だと思った。 Posted by ブクログ 棚木悠太のレビューをもっと見る