作品一覧

  • ながいながいペンギンの話

    ながいながいペンギンの話

    小説・文芸

    4.3
    1巻704円 (税込)
    南極大陸をふき荒れる,その冬最後の雪嵐のなかでペンギンのたまごが2つかえりました.ルルとキキ兄弟は生まれたばかりだというのに元気いっぱい.両親のるすにこっそり家をぬけだして….楽天的で冒険好きな活力にあふれる主人公たちは,1957年の刊行以来,日本の幼年文学の代表として,幼い読者に受け入れられてきました.

    試し読み

    フォロー
  • きいろいタクシー

    きいろいタクシー

    小説・文芸

    -
    1巻1,206円 (税込)
    杉山さんの運転する杉山個人タクシーはきいろいタクシーです。元気に走るきいろいタクシーの目を通して、人や車との出会いや事件を描いた楽しい乗物童話。

    試し読み

    フォロー
  • きいろいタクシーそらをとぶ

    きいろいタクシーそらをとぶ

    小説・文芸

    -
    1巻1,210円 (税込)
    きいろいタクシーは、杉山さんの運転する個人タクシー。お客さんに、「ありがとうございます」「きょうはどちらへ?」など、いつも声をかけています。お客さんには聞こえないのですけどね。ところがある雪の日、きいろいタクシーの声が聞こえる「どこかでみたことのあるおじいさん」がやってきました。さて、このおじいさんはいったい……

    試し読み

    フォロー
  • ぼくのママが生まれた島 セブ フィリピン

    ぼくのママが生まれた島 セブ フィリピン

    小説・文芸

    -
    1巻1,540円 (税込)
    ぼくは初めて、ママの故郷フィリピンのセブ島に行った。フィリピンのおじいちゃん、おばあちゃんとクリスマスをすごすためだ。フィリピンでは日本のお正月のように、クリスマスに家族が集まってお祝いするんだって。セブ島の12月は日本の真夏みたいに暑いんだ。クリスマスのごちそうの材料を買いに行ったマーケット、クリスマスの飾り付けをした町のようすやセブの名物、暮らしのようすを、ぼくといっしょに見てみませんか?

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • ながいながいペンギンの話

    Posted by ブクログ

    これは凄い作品だ。と読みながらずっと思ってた。
    ストーリーラインの因果と起伏、この三幕構成の入れ子構造、構造自体の格子の堅牢さに鳥肌が立った。
    骨組みが素晴らしいからこそ物語も読みやすいしスッと入ってくる。
    あと絵もかわいい

    0
    2023年09月12日
  • ながいながいペンギンの話

    Posted by ブクログ

    タイトルの「ながいながい」に怖じ気づく子が多いんじゃないかと思うけど、実際は低学年からでも読めるような長さのお話が3つ。性格の違う兄弟の描写、人間も含めた他の生き物とのエピソードなど、どんな年齢で読んでも何か考えさせられることがあるのでは。

    0
    2020年07月26日
  • ながいながいペンギンの話

    Posted by ブクログ

    南極の小さな双子のペンギン、ルルとキキの物語。わんぱくで冒険好きだけど少しプライドの高い兄さんルル、おとなしくて寒がりだけど優しい弟キキ。人間に捕まったり、流氷に流されたりシャチやトウゾクカモメに襲われたり…二匹の冒険にハラハラ、かわいらしさにほっこり。素直に読めるよい物語です。中学年から。

    0
    2012年01月18日
  • ながいながいペンギンの話

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ペンギンの兄弟のルルとキキを主人公にした児童文学。
    いくつかのパートに分かれたお話しの最初は、お父さんお母さんのもとを離れて冒険に出かけたルルが捕鯨船でかの地にやってきたもり打ちのおじさんにつかまって、つかのまの絆を結ぶも親元に帰ってくるという話。前半はやんちゃざかりの彼らが外の世界に飛び出していく話が続く。そして、最後のお話しは、ルルがトウゾクカモメから仲間を助けようと奮闘し、大人の世界に足を踏み入れる話になっている。ちょっと面白いのは、最初に出てきた捕鯨船が最後の話でもまた出てきて、ルルはその捕鯨船にノスタルジーを感じているところ。子どもが外の世界に飛び出して成長して帰ってくるという物語であれば、外の世界である捕鯨船にノスタルジーを感じるようなこともないように思うが、この物語ではそうではない。
    日本から来た捕鯨船というのは、物語の世界、ファンタジーの世界を表しているのかな、と思った。この物語では、最後、大人になったルルたちが、越冬地に向けて旅立つのを、「冒険」と表している。前半のルルたちの冒険よりも、大人になって試練に立ち向かうことが真の冒険だということなのではないか。そういう意味では、もり打ちのおじさんと一緒に日本に行くのかどうかという選択肢を突き付けられて南極に残るというのは、フィクションに耽溺していないで、現実と対決しろ、というメッセージともとれるし、それでも、ルルがもり打ちのおじさんからもらった時計の鎖を携えていくのは、それでも物語の世界が救いになる、ということを示しているのではないかな、と思った。
    子どもを主人公とした冒険譚・成長譚というだけではない重層的なメッセージを感じられて面白かった。

    0
    2026年03月05日
  • ながいながいペンギンの話

    Posted by ブクログ

     最初の雪嵐の中、じっと腹這いになって卵を温める、おとうさんペンギンに対して、「しっかりして」と卵の中から励ます、子どもたちの場面から、そのほのぼのとした優しい雰囲気に引き込まれて、本書を書いている、いぬいとみこさんに好感を持つ。

     南極を舞台に、そうした経緯で誕生した、二羽のアデリーペンギンの男の子、「ルル」と「キキ」は、冒険心溢れた前向きすぎるお兄ちゃんと、ちょっと引っ込み思案な弟といった間柄も微笑ましい二羽の、ひよっこから大人のペンギンへと成長を遂げていく過程を、親しみやすさに満ちた筆致で瑞々しく描いており、そのあまりの読みやすさに、まるで人間の物語とも感じられたくらい、特に男の子を持つお母さんには、共感させられる点も多いのではないかと思われた、それは改めて抱かせた、子どもへの愛おしさであった。

     そんな思いは、幼い頃から、いてもたってもいられずに、つい自分で行動してしまい家からいなくなったルルを、心配して探し回る両親の姿や、親にすれば、まだ早いと思ってしまう、ちょっと危ないこともやりたがる年頃の、ルルとキキに対する、お母さんの胸の内であったりとか、そんな私が子どもの頃には感じることが出来なかった、子どもに対するかけがえのない大切な思いを抱いているからこそ、そんな行動をしてしまう親の気持ちを、やっと理解出来た感じというか、そうした雰囲気を、たとえ文章ではっきりと書いていなくても感じ取ることが出来た、その感じが、私には印象的だった。

     また、それに対するルルとキキの、時に反抗して、時に恋しくなって、時に一生懸命考えてと、子どもならではのキラキラした行動は、思わぬ形で訪れた冒険の面白さとも上手く繋がっており、そこでのシロナガスクジラの子ども「ガイ」や、年寄りの皇帝ペンギン「トト」との出会い、ペンギンにとっての天敵と向き合わねばならぬ自然界の厳しさに加えて、人間も登場することには、私も考えさせられた点があり、本書では、その中にも良い人と悪い人がいるという、人間という枠で判断するのではなく、人間の中にあるもので判断することの大切さも教えてくれていて、それについて、直向きに考えるルルには感情移入させられるものがあり、改めて、人もペンギンも目には見えないけれど、心動かされる、同じような感覚を抱いてるのかもと気付かされて、また、それを素朴なタッチで描いた、大友康夫さんの絵にも同様の思いがした、親子愛とともに、様々な出会いを通した心の成長も併せて描いた、今読んでも全く違和感の無い、普遍的作品だと思う。


     タイトルの、『ながいながいペンギンの話』は、いぬいさんが子どもだった頃、中野好夫訳の、カレル・チャペック作『ながいながい郵便屋さんの話』を、父か小学校の先生に読んでもらい、おはなしの世界の楽しさを知った事が由来と思われるが、実際に、この作品も本らしい本になるまでに長い長い時間がかかったそうで、それでも、そこに込められていた、戦後の子どもの文化の乏しい時代に於いて、ルルとキキの前向きな楽しい成長ぶりに、当時の子どもたちの夢と希望を明るく乗せていた印象を、いぬいさんのあとがきから感じさせられて、そんな夢や希望が更には、1958年に観測船「宗谷」に乗って南極へ行き、そこから、いぬいさんの元に届いた、『ペンギン代表ルルとキキ』と書かれた差出人からの絵はがきへと変わる、まさに夢が夢を与えてくれたエピソードには、それだけ物語には力があるんだということを私に教えてくれたことも、今の世界に於いて、大きな夢や希望になり得るようで、それが何よりも励みとなり嬉しかった。

    0
    2023年11月30日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET