ファブリツィオ・ガッティの作品一覧

「ファブリツィオ・ガッティ」の「ぼくたちは幽霊じゃない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ぼくたちは幽霊じゃない
    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    ヴィキは七歳のとき、母と妹とともにゴムボートに乗り、政情不安の続くアルバニアから対岸のイタリアへと、命がけで海を渡った。ところが、待っていたのは泥地のバラック生活。それでもヴィキは希望を失わず、イタリアの学校に通って新しい人生を切りひらこうとする。実際の体験をもとにした、移民の少年と家族の物語。

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ユーザーレビュー

  • ぼくたちは幽霊じゃない

    Posted by ブクログ

    アルバニアに住む7歳の少年ヴィキは、母と5歳の妹ブルニルダとともに、1年半前にイタリアに出稼ぎに行った父の元へと向かう。長距離バスに乗り、密航業者のゴムボートで命がけで海を渡り、列車に乗って、やっとの思いでミラノの父に会えた。ところが、父に案内された家は沼地に立つバラックで、電気も水道もなく、トイレは下水の流れ込む運河の縁だった。不法滞在者の彼らは、警察に見つけられたら1度目は財産没収、2度めにはそれに加えて強制送還になる。ヴィキたち家族の、逃亡者のような生活が始まった。

    実際の体験談をもとに、過酷な環境下にありながらも、学校生活に救いを見出し、家族と力を合わせて困難を乗り越える移民少年の姿

    0
    2020年05月04日
  • ぼくたちは幽霊じゃない

    Posted by ブクログ

    母と妹とともにアルバニアからイタリアにゴムボートでやって来た8歳の少年ヴィキ。命懸けで海を渡る描写は壮絶。不法滞在者として劣悪な環境で隠れるように暮らす。学校が彼を暖かく迎えてくれるのに救われるが社会はそうではない。誰もが自国で安心して暮らせるのが一番なのだろうけど今、目の前にいる人に笑顔で暮らしてほしい

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    2025年03月22日
  • ぼくたちは幽霊じゃない

    Posted by ブクログ

    生まれ育った祖国を離れ、言語も文化も違う国へ命懸けで渡る、、、それがどれだけ辛いことか、、、
    よく「難民を乗せた船が転覆」というようなニュースを目にするが、それは氷山の一角で、世の中には私たちの知らないところで命懸けで生きている人が本当に沢山いるんだと思う。

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    2022年03月19日
  • ぼくたちは幽霊じゃない

    Posted by ブクログ

    アルバニアからイタリアへと命がけで渡ってきたヴィキたち家族。
    不法移民の生活を七歳の少年の目で描くため、理由がわからなく突きつけられる不遇さへの恐怖が際立ち、不安や疑問が膨らむ。
    つらい境遇の中での家族の温かさに心救われる。

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    2021年10月01日

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