作品一覧

  • 核兵器のない世界へ 勇気ある平和国家の志
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    第2次世界大戦後の保守本流の流れを汲み、また、被爆から75年という節目を迎えた広島出身の政治家として、「核兵器のない世界」へ、未来に向けてどう取り組むか―――これからの日本が目指すべき姿を、岸田文雄氏が自ら書き下ろした渾身の1冊。 ロナルド・レーガン、ミハイル・ゴルバチョフ、そしてバラク・オバマといった指導者たちがこれまで幾度となく、「核全廃」という名の松明を掲げ、挑戦してきた。しかし、その勇気ある行動は常に国際政治の厳しい現実に翻弄され続けている。その松明が細っている今、「この手にしっかりと引き継ぎたい」という政治家としての信念をつづる。同時に、政治家を志した理由。理想と現実の間で、政治家が迫られる決断の難しさ。政治家として夢を、その半生を通して語る。 2016年に外務大臣として実現させた米オバマ大統領(当時)の広島訪問はじめ、4年7ヵ月の外相経験を通して、米国、英国、ロシア、中国をはじめ世界の首脳と築いてきた人間関係。数々の具体的な交渉エピソードを題材にして、孤立、分断化が進む世界で、なぜ「協調」をテーマとした政治、外交が肝要かを、改めてひもとく。 吉田茂以来、脈々と受け継がれてきた、戦後保守本流の流れを汲み、近年の日本の政治、外交の現場を知る著者の証言は、歴史の記録としても貴重な1冊である。
  • 岸田ビジョン 分断から協調へ
    3.9
    1巻880円 (税込)
    2021年10月、第100代総理大臣に就任した著者の、はじめての著書を新書改訂版として緊急発売! 「聞く力」を備えた新しいタイプのリーダーの登場。 新自由主義を脱し、「新しい日本型資本主義」の構築を目指す。 コロナウイルスの感染拡大によって国民の生活は大きな痛手を受け、格差拡大、「勝ち組」と「負け組」、中間層の没落などが顕著になりつつある。 日本だけでなく、欧米やアジアなど、世界的に「格差拡大」が広がり、さらに国同士の分断も進む。 この「分断の時代」に、求められていることこそ「協調の精神」ではないか。 具体的には、高額の金融所得に対する課税率の見直し、中間層の教育、住宅費に対する支援、社会人に対する再教育支援、中小企業、小規模事業者に対する支援などである。 さらにIоTなどの普及によって、地方にあっても都会と同じレベルの仕事ができる環境ができつつある。 宏池会の大先輩・大平正芳元首相が唱えた「田園都市構想」を再生し、「デジタル田園都市構想」を推進する。 外交面でも、「分断から協調へ」がキーワードになる。4年7ヵ月の外相経験を通して、アメリカ、イギリス、ロシア、中国をはじめ世界の首脳と築いてきた人間関係を生かし、孤立化、分断化が進む世界で「協調」をテーマとした外交を展開する。 さらに広島出身の政治家として、「核兵器なき世界」への取り組みは最大のテーマである。2016年に実現したアメリカ・オバマ大統領(当時)の広島訪問は、核軍縮という観点で非常に大きな出来事だった。 核軍縮交渉の根底には、やはり協調というベールが求められる。 なぜ政治家を志したのか。 差別を憎み、理不尽を疑う心はどこから芽生えたのか。 日本政治にいまも内在する悪弊とは何か。 その一方で、長く守り抜いていかなければいけない価値とは。 政治家人生を懸けた、渾身の一冊。

ユーザーレビュー

  • 岸田ビジョン 分断から協調へ

    Posted by ブクログ

    岸田さんの人間味を垣間見ることのできる内容でした。前半の政治観は、確かに具体性にかける部分があるものの平易な言葉でわかりやすく伝えるための工夫と感じました。一貫して、現実主義的で対話と課題解決を重視した活動から、ビジネスマンとして役立つマインドが得られました。

    0
    2023年10月04日
  • 岸田ビジョン 分断から協調へ

    Posted by ブクログ

    久しぶりに政治や政治家に関する本を読んだ。懐かしい政治家の名前もたくさん出てきて面白かったです。岸田さんの人物像を少し理解できたと思います。保守本流という気がしました。

    ・ノートに書き留め、頭に刻み、自分自身を変える努力を続けてきた。
    ・絶えずトップダウンでは国民の心が離れていってしまいますし、絶えずボトムアップではなかなか物事を決められません。この2つの使い分けが大事。
    ・地域を大きく変革する人は「よそ者、若者、ばか者」と言われる

    人の話を聞くのは素晴らしいことと思いますが、聞きすぎるのもどうなんだろう?最後は自分で決断すべきことも増えると思いますので、その辺のバランス感覚とかもお聞きし

    0
    2021年11月14日
  • 岸田ビジョン 分断から協調へ

    Posted by ブクログ

    「岸田ビジョン 分断から協調へ 岸田文雄 講談社+α新書 2021年 860円」古本になる前に買ってしまったのは、中田敦彦のYouTubeでの紹介が面白かったから。4章人間・岸田文雄、6章闘う宏池会の2章のみ精読。頭は良い、最後は勝つために裏切りもして泥臭く勝つ。そして広島至上主義。面白かった。

    0
    2021年11月11日
  • 岸田ビジョン 分断から協調へ

    Posted by ブクログ

    岸田総理の思いが詰まっています。
    いろいろ反権力な人たちから言われてますがオーソドックスなやるべきことをちゃんとやる政権なんやなと思います。
    宏池会の内情のところは面白く読めました。
    加藤の乱の裏側はこんなんやったんですね。

    0
    2021年10月20日
  • 岸田ビジョン 分断から協調へ

    Posted by ブクログ

    総理としての政策、ビジョンについてはメディア以上に書かれておらず、何を考えているかは分かりにくい。富裕高齢者からの課税や、賃上げは徹底。ただ、岸田さんの人となりや原点が語られ、そこについては、実に人間らしい挫折も経験した、良くも悪くもノーマルな印象だ。外交関連の成果がとりわけ語られる。

    メディアでよく知られた話ではあるが、親族に東大卒、官僚が多く、三度受験を失敗して早稲田へ。その後の行員経験。広島出身で父の赴任で海外生活をした幼少。それらルーツが語られ、この経験が少なからず外交に活きたと。オバマ大統領を平和記念館訪問の実現、ロシアのラブロフ外相とのお酒の関係。とりわけ、緊張関係にある中国の王

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    2022年02月05日

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