作品一覧

  • 産めないけれど育てたい。 不妊からの特別養子縁組へ
    4.3
    10年以上もの不妊治療、2度の流産、死産。それでも育てることをあきらめなかった夫婦が、「特別養子縁組」を決意するまでの葛藤と、ドタバタだけれど幸せな子育てを、夫婦それぞれの視点から綴ったエッセイ。 2度の流産、死産後、妻の持病の子宮筋腺症が悪化し、子宮全摘の手術を受ける。その直後の病室で、「それでも、育てることはあきらめたくない。養子を迎えたい」と綴った手紙を妻が夫に渡し、夫も養子縁組を決意。研修を修了し、「待機」に入った矢先に、ある日突然、委託の赤ちゃんを迎えることとなる。 長きに渡る不妊治療を経て、養子縁組を決意するまでと、赤ちゃんを迎えてから、審判が確定し実子となり、1歳になるまでを、夫婦それぞれの視点から、ときには夫婦の行き違いや未熟だった点も含めて、素直な気持ちを綴っている。 養育期間を経て審判が認められると、戸籍上も実子として認められる「特別養子縁組」は、「新しい家族のかたち」として注目されている。本書はその貴重な実例であると同時に、夫婦が幸せを模索しながら、それでもあきらめず歩んでいく姿が静かな感動を呼ぶ。女性の自己実現とは? 家族とは? 夫婦の絆とは? さまざまな観点から考えさせられる1冊。巻末に、特別養子縁組の基礎知識を掲載。 <妻> ・妊活マラソンに終止符を打つ ・赤ちゃんがやってきた! ・お母さんと呼ばれて胸が躍る ・養子をどこまで知らせるか ・裁判のための家庭訪問 ・名実ともに親子になった日 ・子育てと不妊の大変さの違い ・パートナー(パパ)への願い …など <夫> ・血のつながらない子を愛せるのかという不安と実際 ・赤ちゃんと対面したとき ・パパになったと実感したとき ・初めて1人でお世話したとき ・養子を伝えたときの周囲の反応 …など

ユーザーレビュー

  • 産めないけれど育てたい。 不妊からの特別養子縁組へ

    Posted by ブクログ

    妊娠を機に不妊治療や流産、養子縁組の家庭をTwitterで知るようになった。もっと深く知りたいと思い、この本を手に取った。
    やはり辛い話は多く、涙を止めながら少しずつ読み進めていった。その時その時の感情や夫婦の考えの差異など、どれも分かりやすく表現されており、他人事であったエピソードがぐっと身近というか自分事のように感じられた。
    本の中の話だけじゃないと思ったので、これから先、周りにもそういった事情を抱えている方がいると想像しながら生きていきたいと思った。

    0
    2022年03月04日
  • 産めないけれど育てたい。 不妊からの特別養子縁組へ

    Posted by ブクログ

    人生に真摯に向き合う姿勢に胸を打たれた。

    一生懸命に生きるとはこういうことを言うのだろう。

    子供の人生に土台を作るのは親だと強く感じ、その使命の大きさに身が引き締まる思いだ。

    飾り気のない語りかける文章をありがとうございました。

    0
    2021年03月19日
  • 産めないけれど育てたい。 不妊からの特別養子縁組へ

    Posted by ブクログ

    涙なしでは読めなかった。

    子どもを産んだことがある人も、ない人も、
    不妊治療をしたことがある人も、ない人も、

    そもそも、パートナーがいなくて、
    そんなこととは縁がないと思っている人も、

    あらゆる人にこの本を読んで欲しい。

    人がこんな想いをし、
    こんな境地に辿り着くことがあるのだ、
    ということを知って欲しい。

    0
    2021年02月25日
  • 産めないけれど育てたい。 不妊からの特別養子縁組へ

    Posted by ブクログ

    特別養子縁組のことが詳しく書かれてて勉強になました。
    里親制度とのちごいとか。

    特別養子縁組、もっともっと増えてもいいと思う。
    世の中には不妊で悩む夫婦もいるし
    子供の虐待のニュースがいつもどこかであったり
    死産で産んで捨てられてたり
    そんな悲しい出来事を少しでも減らしてほしい。

    不妊治療も叶わず、それでも子供が欲しいから養子を…
    それじゃ、夫婦のエゴなんだよなぁ
    子供のことを考えて養子を…
    考え方の違いだよなぁ。

    乳児院の前を通ったことがあるけど
    我が子を思うと悲しくなった。

    どうしても手放さなくてはならなくて、養子縁組を希望する親もいるってこ。
    そんな子を代わりに親として大事に育て

    0
    2020年11月20日
  • 産めないけれど育てたい。 不妊からの特別養子縁組へ

    Posted by ブクログ

    不妊治療のことをかいてある本はたくさんあるけれど、特別養子縁組を実際にした方の本ということで興味が湧いた。
    特別養子縁組は、きれいごとではできないことだと思うし、赤ちゃんを迎える決断をするための苦労は計り知れないものがあると思う。
    特に、夫の紀行さんからの目線で書かれている部分は、赤裸々で正直な気持ちが書かれていた。
    読み終えて、感じたことは「すべてに愛がある」ということ。
    よく、子を産んで、子が成長するのと一緒に親も成長していくと聞く。それは、実子であっても養子であっても変わらないと思った。

    0
    2023年09月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!