作品一覧

  • 狸とその世界
    -
    1巻1,540円 (税込)
    古代から人の近くに暮らし、様々な伝承に登場する狸。人は狸にどのようなイメージを重ね、そこから何を想像してきたのか。狸を視点に世界を読み解けば人間の思考と歩みが見えてくる。解説/小松和彦
  • 日本動物民俗誌
    値引きあり
    4.0
    山海の神か、田の神か。贄か、神使か、妖怪か――。 サル・キツネ・オオカミ・クマからネコ・トリ・ムシ・サカナまで、日本人は動物たちをいかに認識し、どのような関係を取り結んできたのか。膨大な民俗資料を渉猟し、山/海、家畜/野生、大きさ、人との類似などの基準によってその歴史と構造を明らかに! 25種の動物ごとの章立てで、「事典」的なニーズにも対応。 (解説:小松和彦) 【本書に登場する主な動物たち】 [キツネ]気高き神の使者は、やがて商業神、憑きものへ [イヌ]化け物の正体を見破る特異な辟邪力 [ネズミ]経典荒らしが転じ、仏法の守護者に? [オオカミ]なぜオオカミだけ? 「産見舞い」に赤飯を [ネコ]擬人化の果てに、愛する人の形代に [サカナ]山神はなぜ毒棘持ちのオコゼを愛したのか [ウサギ]ウサギvs.サルvs.カエル「動物餅争い」の結末は? [カニ]甲に浮かぶ悲運の英雄たちの無念 ……
  • 河童の日本史
    3.0
    水辺に出没する日本の妖怪・河童。本書は、民間伝承や文献に出現するこの空想生物を、時代ごと地域ごとに精査。そこから、近世の潅漑用水発達と鎖国にともない内陸の河沼へ目が向けられたこと、ワニやスッポンなど水棲生物を祖型としつつ、水死者・被差別民・処刑キリシタン等のイメージが多元的に重なって河童となったことが浮かびあがる。民俗学と科学史を横断した異色の生物学者による実証分析的空想生物学の著作。その底流には、日本人の生命観へのアプローチが満ち満ちている。

ユーザーレビュー

  • 日本動物民俗誌

    Posted by ブクログ

    日本人と動物との関わり、特に最終章の欧米との比較において、古来からの物語が形作られている記述には、はっとさせられた。

    0
    2024年12月27日
  • 河童の日本史

    Posted by ブクログ

     河童がいるかいないかではなく、河童の元になった生物や、河童の好物や特殊能力はどんな生物や、伝承から変遷していったのかを文献を元に筆者が考察していく。
     河童の絵も豊富に載っており、これもどの絵が元になり、どれがどの絵を元にしていったのか等考察されている。
     個人的に興味深かったのが、河童が腕を返してもらう代わりに伝えたという腕継ぎ薬の伝承の参考として、実際に伝わる腕継ぎ薬の成分が載っていた点である。
     後世に残されていたということは、それなりに効果があったということだろうから、この成分で治った人もいるのだろうが、現在からは考えられない材料で、人間は意外としぶといものだという感想を抱いた。

    0
    2020年02月09日

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