千葉篤志の作品一覧
「千葉篤志」の「今さら聞けないLinux基本コマンド解説~GNU Coreutils」「戦国佐竹氏研究の最前線」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
両親の実家が茨城県北部だったので、中世から近世にかけて同地域に大きな勢力を持ち続けていた佐竹氏には興味を持っていたが、戦国大名の中ではあまりメジャーな存在でなく、その通史をまとめた形で取り上げている一般書があるのか寡聞にして知らなかったので、本書の刊行はうれしかった。
史料上の制約もありまだまだ分からないことが多いようで、歴代の人物の中でも戦国期後半の佐竹義重(1547~1612)、義宣(1570~1633)時代が叙述の中心となっているが、初めて知ることが多くとても勉強になる。
特に興味深かったこととして、次のようなものがあった。
・室町幕府・関東管領と鎌倉公方(古河公方)との対立、北条氏と上杉氏との対立といった大きな動きが佐竹氏を始めとする北関東領主層の動向と複雑に絡むものだったこと。
・北条氏の北関東進出に対抗する「東方之衆」の盟主として義重が北条軍と戦った天正12年(1584)下野国の沼尻合戦、南奥進出を図る伊達政宗とぶつかった天正16年(1588)の郡山合戦といったメルクマール的な出来事。
・戦国期佐竹氏も含め北関東の領主層の史料上に登場する「洞」(うつろ)という言葉があり、それは血縁関係にある一族を中心として、地縁などの関係を持つ者を擬制的な血縁関係に位置付けて包摂する共同体又はその結合原理をいうもので、一族や国衆を緩やかな従属関係によって編成していたとされる。