J-P.サルトルの作品一覧

「J-P.サルトル」の「ユダヤ人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ユダヤ人
    4.0
    1巻990円 (税込)
    世界中の人びとがユダヤ人に対して抱いている偏見は、実に古くかつ根強い。サルトルは、まったく新しい観点から、数々の具体的事実をあげて、この根深い偏見の源をつきとめ、ユダヤ人問題の本質をはじめて明らかにした。たんにユダヤ人問題のみならず、今日の人種問題に対して正しい解決の方途を示唆した画期的な書。

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ユーザーレビュー

  • ユダヤ人

    Posted by ブクログ

    分類・優劣・差別がいかに社会的、外在的かを的確に論じている。社会的課題を考える上での土壌となると思う。

    0
    2024年05月15日
  • ユダヤ人

    Posted by ブクログ

    もちろん戦後にフランスにおける反ユダヤ主義を批判した本だというのは前提として、古今東西大きなものから小さなものまで、根深ければ根深い程にあらゆる差別と排除、迫害についての構造への考察と批判が記されていた
    現代の様々な人権問題へのインプリケーションが得られるこの本が、日本語でしかもこんなに安価に手に入るということに感謝しつつ、できるだけ多くの人に届く機会があるといいなと思う切なる気持ちが湧き上がるお勧めの一冊です。

    0
    2021年11月03日
  • ユダヤ人

    Posted by ブクログ

    「ユダヤ人とは、他の人々が、ユダヤ人と考えている人間である。これが、単純な真理であり、ここから出発すべきなのである。・・・反ユダヤ主義者が、ユダヤ人を作るのである。」私のユダヤ人に関する知見のほとんどは内田樹氏の『私家版・ユダヤ文化論』に負っているので、サルトルの主張には与しない。しかし、このような思考法も、たまには、必要である。

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    2016年05月17日
  • ユダヤ人

    Posted by ブクログ

    今も色褪せない差別論の古典。差別は加差別側が生み出す。加差別と被差別の双方の人間を精緻に描出している。最後の社会主義革命によるユダヤ人問題解決の十分性への言及が唐突で、実効性に疑問が残るがそれ以外はどのくだりも傾聴に値する。

    ・反ユダヤ主義者は恐怖にとらわれ、それもユダヤ人に対してではなく、自分自身に対して、自覚に対して、自分の自由に対して、自分の本能に対して、自分の責任に対して、変化に対して、社会に対して、世界に対して、恐怖を抱いているのである。しかもかれは殺すときには群衆に紛れて、集団的処刑に加わるに過ぎない。
    ・反ユダヤ主義者は、ユダヤ人がユダヤ人であることを非難するのだが、民主主義者

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    2016年03月04日
  • ユダヤ人

    Posted by ブクログ

    フランスの哲学者、サルトルの反ユダヤに対する徹底的な批判。
    哲学的な概念を使って記述している部分もあるので、やや難解に思えるところもあるが、論理は実に明快で、認識をベースにした物理学あるいは数学の証明を読んでいるよう。
    「ユダヤ人」とか「ユダヤ人的」という見方を作り出したのは私たちであり、集団内の分断を回避するために、敢えて「ユダヤ人」と「非ユダヤ人」というカテゴリを作り出し、ユダヤ人を敵とみなすことで団結を図っている。
    そして明らかな敵、明らかな悪を設定することで、自らが自らの「善」を積極的に探求することをしないでいられる。
    とにかく痛烈。そして、私たちがなんとなく感じている違和感をきちんと

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    2025年01月14日

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