データとは誰のものか?
データを個人が管理、さらには資産運用のようにデータの活用運用を行う情報銀行という考えが分かりやすくまとまっていた!
著者が腕を骨折した際に、初期処置をうけた病院から転院した先の病院で元の病院からレントゲン写真を入手するよう求められた際に自分のデータなのになぜ共有許諾だけでは
...続きを読む済まず、お金を支払って自分のデータを取得しなければならないのか、と感じた、というエピソードから始まったのが分かりやすかった。
今やデータは企業の資産と言われるほど価値がある。自分のデータは各企業が管理し不必要なレコメンドやお知らせがくる現在から、自分のデータは自分で管理しデータを提供した企業からデータ活用による対価をうけるという概念に変わるという思想。CRM→VRM
欧州ではすでに個人がデータを管理するという考えのもと、企業にデータポータビリティ、忘れられる権利など、顧客の依頼に基づき個人データの提供、削除などがGDPRで規定されている。
自分の情報をどの企業が持っているのか全ては挙げられないしどんな情報を持っているのか考えるとこわい。大量のID管理からは解放されたい。データ活用の将来像としては医療や健康のパーソナル化はもちろん欲しいが、教育で勉強の点数だけでなく非学問のデータをもとにしたスコアリング、提案などは面白いと思った。