卯城竜太(Chim↑Pom)の作品一覧

「卯城竜太(Chim↑Pom)」の「活動芸術論」「公の時代 ―― 官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーティスト」と、その先に消えゆく「個」の居場所を、二人の美術家がラディカルに語り合う。」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 活動芸術論
    5.0
    1巻3,520円 (税込)
    Chim↑Pom from Smappa!Groupの元リーダー、渾身の書き下ろし40万字(単行本3冊分)! アートが育んできたラディカルさ、全ての行為・行動・活動が「アクション」であるという自覚で、私たちの日常はガラリと変わる。いまやアクション(活動芸術)あるのみ! 本書は、独創的なアイデアと卓越した行動力で、社会に介入し、私たちの意表を突く数々のプロジェクトを成功させてきたアーティスト・コレクティブ、Chim↑Pom from Smappa!Groupの卯城竜太によるはじめての単著です。今春、森美術館で開催された「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」は、初の大規模な回顧展ですが、実は作品を見ただけでは彼らがやってきたこと、成し遂げてきたことはあまりわかりません。彼らにおいては、作品成立の元に「プランニング」「スタディ」「ネゴシエーション」「オーガナイズ」「ステートメント」「ファンディング」「展開」などの様々なオペレーションが隠されているからです。それは精緻な理論にささえられており、実際、驚くべき冒険そのものです。本書はそうした日本で最もラディカルなアーティスト・コレクティブの内奥をすべて開示し、グランドセオリーなき世界で新しい未来を切り開くためのドキュメント&理論書です。 【目次】 ●第1部 第1章「にんげんレストラン」 第2章 Chim↑Pom とは誰か? 第3章 アクションの歴史 ●第2部 第4章 《スーパーラット》「サンキューセレブプロジェクト アイムボカン」 第5章 《ヒロシマの空をピカッとさせる》 第6章 「REAL TIMES」 第7章 「芸術実行犯」 第8章 「Don’t Follow the Wind」 第9章 「The other side」《気合い100連発》 第10章 《LOVE IS OVER》「また明日も観てくれるかな?」「道が拓ける」《道》 ●第3部 第11章 「ReFreedom_Aichi」「ダークアンデパンダン」 第12章 「WHITEHOUSE」 第13章 コレクティヴィズム 第14章 ポスト資本主義とプラネタリー 年表
  • 公の時代 ―― 官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーティスト」と、その先に消えゆく「個」の居場所を、二人の美術家がラディカルに語り合う。
    4.3
    1巻1,760円 (税込)
    「アーティスト」が消失した次は、「個」が消える番だ。 復興、オリンピック、芸術祭、都市再開発、表現の自由―― “ブラックボックス化”した大正の前衛アートを手がかりに、 開かれた社会(パブリック)と「個」を探る画期的な公共/芸術論! 津田大介、青木淳、福住廉の三氏も対話に参加。 ウェブ版「美術手帖」での好評連載を全面改訂し、新たな論として更新。 「あいちトリエンナーレ2019」の“公開”検閲・展示中止を受けた対談も急遽追加。 大きなアートフェアや芸術祭に率先して「配置」されるアーティスト、 民営化されて「マジョリティ」しか入れなくなった公園や広場、 「滅私奉公」して作品を社会から閉ざしていく市民のタイムライン…… 「みんな」「一般」の名のもとに、トップダウン/ボトムアップ双方から 個人が侵食されていくとき、新しい公共圏と自由をどうつくっていくか? 「個と公」の問題を、アーティストとアートの存在意義をテコにして実践的に考える。 <目次> はじめに 卯城竜太 1. いまアーティスト論を語るということ 2. 「マジョリティ」園の出現 3. 「にんげんレストラン」は生きていた 4. 公化する個、個化する公 5. 日本現代アートの始祖・望月桂と黒耀会 +福住廉 6. 横井弘三が夢見た理想郷の建設 7. 大正の前衛が開いた個のポテンシャル 8. 「表現の自由」が問われた芸術祭 +津田大介 9. 新しい公共をつくる方法論とは +青木淳 10. アーティストたちよ、表層を揺さぶれ おわりに 松田修 卯城による「日本の前衛」DIY年表 「近年、『個と公』のバランスが大きく変わるなかで、僕らには、アーティストというつくり手として、言いたいことがたくさんあった。対談内にウザいくらい出てくる『個』『アーティスト』『大正』といったいくつかのキーワードのうち、とくに『公』の使い方は、論として開始当時はガバガバだ。いまから見るとツッコミどころ満載だが、なぜ僕らがそれほどまでに幅広くいろんな集団や容れ物を『公』と呼びたかったのか。それがいったい何を示唆しているのか、だんだんとわかるようになってきたのは、僕らが自らを『私』ではなく、『個』として捉えることにこだわりを持っていると気づいてからだった」(卯城竜太「はじめに」より)
  • 公の時代 ―― 官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーティスト」と、その先に消えゆく「個」の居場所を、二人の美術家がラディカルに語り合う。

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    ネタバレ

    卯城竜太・松田修著(2019)『公の時代』朝日出版社

    この本は、自分が出会った多くの本の中で、間違いなく5本の指に入る一冊。「公」とは何か?「個性」とは何か?そんな疑問を、現代の「公」に批判的に向き合うことから導き出す。

    現代の「公」は、「公」と言いながら著者の言う「エクストリームな個」を排除する点で完全な「公」ではない。さらに「公」は「民」に委託され、ビジネスとして「民」的な「公」が作り出される。その「公」はエッジを削りとった、人畜無害な「公」。振り切った「個」の入る余地はない。果たしてそれって本当に「公」なのか?「公」を考えるに最適な一冊。ぜひ多くの人に手に取ってほしい。アートは現代の

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    2022年11月03日
  • 活動芸術論

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    とても面白かった!!!書店で見つけてパラパラとページを捲ったら面白そうな匂いがしたので、そのまま買ってきました。chimpomは、東日本大震災の時に、渋谷駅の岡本太郎の壁画に、細工をして話題になったときに、知りました。でもそれ以来、全く何をしていたのか知りませんでした。
    この書では、彼らの活動の本質や社会や歴史とのつながりなどが述べられていて、大変面白かった。分厚いけれど、どんどん読み進めることができました。
    アートも一つのスタートアップであり、イノベーションであると改めて考える機会をいただきました。また、活動には、実装と理論づけ、その両方が必要だと再認識しました。

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    2022年09月24日
  • 公の時代 ―― 官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーティスト」と、その先に消えゆく「個」の居場所を、二人の美術家がラディカルに語り合う。

    Posted by ブクログ

    大正時代の黒耀会や望月桂の発見の話も取り入れつつ、アートは、自由、ポリティカル、マイノリティとの共感、という要素をラディカルに投影するべき、という作家二人の対談。
    また、対話や調停、融和より、闘争を全面にした作品表現の正統性も語る。
    バブル崩壊前まであった「個」の作家性や作品にシンパシーを感じていて、反対に現在の作家や作品がすべからく「公」を意識する、あるいは従うという空気を批判する。
    言うなれば「行き過ぎた人権思想」や「自由の氾濫」という最近の社会の言葉へ、反対(または追及)している立場。
    とはいえ、二人とも現代美術史の知識は大変豊富である。二人のラディカルな芸術活動の過程で、独りよがりに陥

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    2022年05月01日
  • 公の時代 ―― 官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーティスト」と、その先に消えゆく「個」の居場所を、二人の美術家がラディカルに語り合う。

    Posted by ブクログ

    アートって「なんかよくわかんないもの」を「わかんないまま」見られるところが好きだと思っていたけど、本当はすぐに「わかった」気になってさっさと片づけていただけかもしれない。
    もっと「わかんない」って何日もうんうん悩んで、自分の言葉で「なんで好きなのか」「嫌いなのか」を語れるようになろう。

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    2020年02月23日

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