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  • 漫画映画漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一
    4.2
    1巻1,320円 (税込)
    これが『なつぞら』のリアル。ドラマを超えた劇的ストーリー登場! 朝ドラ『なつぞら』でヒロイン奥原なつ(広瀬すず)のヒントとなった故・奥山玲子氏。同作でアニメーション歴史考証をつとめた小田部羊一氏。ふたりは「おしどりアニメーター」として活躍したご夫婦です!アニメーションの草創期を開拓した奥山さんと小田部さんの長く幅広い活動にスポットライトをあてた「ドラマを超えた劇的ストーリー」が満載。ふたりは「東映動画」を皮切りに、様々なスタジオ、様々な名作に関わり、それぞれが銅版画家として、任天堂ゲームキャラクターのデザイナーとしても活躍しました。本書は小田部さんに2回のロングインタビューを実施。さまざまなエピソードが明かされます。またご提供いただいた秘蔵写真・イラストを多数掲載しています。さらに、ご夫婦の人柄や業績を知る演出家やアニメーターたちに「ふたりとの創作と日常の舞台裏」をインタビュー。名作・傑作の創造の秘密や、東映動画の職場結婚・出産、共稼ぎの先駆者となった夫妻の知られざるエピソードがあふれています。そこには、「アニメーションの舞台裏」にとどまらず、今も昔も変わらない「働いて、生きることのリアル」も明かされています。(1)小田部羊一インタビュー(2)演出家たちの証言 ・池田宏…『空飛ぶゆうれい船』『どうぶつ宝島」、任天堂に小田部さんを呼んだワケ ・勝間田具治…『アンデルセン童話 にんぎょ姫』日本初の女性作画監督との仕事 ・葛西治…『龍の子太郎』いにしえの東映動画が蘇った『龍の子太郎』の熱き共同作業(3)アニメーターたちの証言 ・ひこねのりお…妖しい踊りと結婚の告白 ・山下(中谷)恭子…寄稿「懐かしい奥山玲子さん」 ・宮崎(大田)朱美…女性がアニメーションの世界で結婚・出産し働き続ける先駆者(4)フォト&イラストギャラリー等◆奥山玲子(おくやまれいこ)1935年、宮城県仙台市生まれ。宮城学院高等学校卒業。東北大学教育学部中退。58年東映動画入社。『白蛇伝』動画、『わんぱく王子の大蛇退治』原画、『太陽の王子ホルスの大冒険』原画、『アンデルセン童話 人魚姫』作画監督、『龍の子太郎』作画監督補、『注文の多い料理店』原画。85年より東京デザイナー学院アニメーション科講師。88年より銅版画制作。

ユーザーレビュー

  • 漫画映画漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一

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     『なつぞら』は視ていた。ドラマでは奥山玲子のようなアニメーターが高畑勲のような演出家と結ばれている。
     実際の結婚相手 小田部羊一による『龍の子太郎』の談話が興味深い。浦山桐郎監督がご存命の頃、武蔵野美大の講堂で鑑賞した。上映後の監督による講演では、天狗の声を演じたなんて話は出なかったように思う。
     大塚康生『作画汗まみれ』でも思ったこと。当時の東映動画の男女らが実に楽しげで、拡大版トキワ荘のようだ。
     巻末の宮﨑朱美インタビュー。死んだ人はみんないい人になりそうなものを、亡き奥山の銅版画に批判的で、意思的な女性だとお見受けする。

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    2021年10月06日
  • 漫画映画漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一

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    朝ドラは一切観ないので、本書については奥山さんではなく小田部さんの仕事への興味から。
    ただ、より面白かったは、勝間田さんや池田さんといった関係者のインタビューの方。
    勝間田さんの「オレはマキノの弟子だから"泣き"も上手いんだ」には痺れた(笑)

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    2020年03月06日
  • 漫画映画漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    共にアニメーターであった奥山玲子・小田部羊一夫妻の互いに強い信頼で結ばれつつ精神的に自立し互いに尊重し合う生き方、そしてアニメーションという仕事への思いの強さとが軸になっている一冊。
    印象に残ったのは、小田部さんがスイスに『アルプスの少女ハイジ』のロケハンのため旅立った時、2人で働きながら懸命に育てていた幼い息子さんが入院中であったにもかかわらず奥山さんは黙って送り出し、しかしスイスの話は以後家族でスイス旅行を果たすまでの25年間、家庭内でタブーになったというエピソード。決して綺麗事ではないけれど困難を乗り越えた家族の絆と、そうした状況下で生み出されたからこその、ハイジという美麗な作品のかけが

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    2019年09月19日
  • 漫画映画漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一

    Posted by ブクログ

    再放送されていた連続テレビ小説「なつぞら」を観ていたところ、昔のアニメーションの業界に興味を持って読んでみた。
    テレビアニメーション黎明期における業界の雰囲気がとてもよくわかり、広瀬すず演じる朝ドラの主人公なつとそのモデルとなった奥山玲子さんとの、似ている面、また異なる面がよくわかり、朝ドラを一段と面白くみることができた。
    また、朝ドラ出演のキャラクターの面々が本当はどのような人なのかもしれた。
    また、何よりも自分自身が子供時代に楽しみに見ていたテレビ漫画番組のことが知れて、少年期を思い出して心が弾んだ。

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    2024年12月27日
  • 漫画映画漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一

    Posted by ブクログ

    東映動画から日本アニメ、テレコムへの流れは大塚さんや宮崎さんの絡みで語られることが多いですが、この本は小田部さん、奥山さんからまとめられています。特に、東映動画に残った奥山さんの仕事ぶりが語られているのは珍しいのではないでしょうか?今のところ最後の東映まんが映画といって良い「竜の子太郎」について語られているのも良かったです。ただ最終的に今のアニメ界ではお二人が活躍できる場がなくなっているように感じられて、そこは寂しく思いました。

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    2020年07月25日

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