作品一覧

  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

    近代の終わり 秩序なき世界の現実

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻999円 (税込)
    ●階級対立、陰謀論の拡散……表出し始めた「世界の歪み」の数々 ●「近代を象徴するシステムの終焉」が意味するものとは? ●8人の碩学に問う、人類を取り巻く残酷な未来と現代への警鐘! 新型コロナウイルス感染症は、世界にさまざまな歪みをもたらしている。各国政府による大規模な財政出動は、富める者と貧しい者の格差を再拡大させ、医療の専門家による感染対策の提言は、経済、社会活動への配慮が不十分だと受け止められ、人々の不満を強める結果となった。先のみえない不安のなかで、偏見、ステレオタイプによる暴力的行為が蔓延し、荒唐無稽な陰謀論が拡散されている。グローバリゼーションや資本主義、自由政治といった近代を特徴づけてきた制度は、はたして今後も続くのか。8人の碩学に問う、人類を取り巻く残酷な未来と現代への警鐘。
  • 世界はコロナとどう闘ったのか?―パンデミック経済危機

    世界はコロナとどう闘ったのか?―パンデミック経済危機

    ビジネス・実用

    -
    1巻3,080円 (税込)
    2020年、コロナ・ウイルスは世界経済、国際関係、そして地球上のほぼすべての人の日常生活を破壊し、何億人もの人々が職を失い、死の恐怖におびえた。 かつて世界経済全体が数週間のうちに20%も縮小したことはなく、世界経済の95%が同時に苦境に立たされたことはなかった。 ウイルスは私たちの健康だけでなく、経済をも猛烈な勢いで攻撃し、今や世界中のいかなる国も、ビジネスや金融のグローバルな網目から逃れることはできないのだ。 政治家や中央銀行、製薬会社など、さまざまな個人や組織の思惑や利害関係と、中国や欧州、イギリス、アメリカといった世界各国がとった政策とその帰結を克明に追いつつ、中国の台頭やトランプの暴走、ワクチンの開発競争や中央銀行の施策、政府による巨額の財政出動、世界銀行などの国際機関の動きまで、コロナ危機に見舞われた世界を俯瞰する。 2008年の経済危機を描いた『暴落』で高い評価を得た歴史家が、金融、政治、ビジネス、そして人間模様の物語を巧みに織り交ぜながら、すべてが変わってしまった2020年を克明に描き、グローバル化した経済や金融の世界を読み解く、現代世界を理解するための必読書。
  • ナチス 破壊の経済 上――1923-1945

    ナチス 破壊の経済

    ビジネス・実用

    5.0
    1~2巻5,280円 (税込)
    ナチスの経済政策が、いかに付け焼き刃に過ぎなかったかを、圧倒的データと史料で描ききり、通俗的理解を覆す決定版、ついに邦訳。「本書の第一目的は、経済をヒトラー体制理解の中心に据え直すことだ…20世紀経済史の決定的な特徴として突出しているのは、ドイツ、あるいは他のヨーロッパ国の特異な優位性ではなく、一連の新経済大国、なかでもアメリカによる「旧大陸」の失墜だ…アメリカは私たちの第三帝国に対する理解の中心軸となる…東部で最後の一大領土掌握を行うことで、ドイツは、国内の豊かさと、来るべきアメリカとの超大国競争に勝つために必要な基盤の両方のための、自給自足基盤を作り上げようとしたのだった…だがヒトラーといえど、根底にある経済力や軍事力の均衡を変えられはしなかった。要するにドイツ経済は、アメリカはおろか、イギリスとソヴィエト連邦両国を含むヨーロッパの隣国すべてを圧倒できる軍事力を作り出せるほど強くはなかったのだ…ヒトラーの内心では、アメリカが第三帝国に与える脅威は、よくある単なる超大国間の対立ではなかった。ヒトラーのユダヤの世界的陰謀に対する不変の恐怖と絡み合っていたのだ」(序文より)上巻では、シュトレーゼマン政権(1923)から、ヒトラーの政権掌握、再軍備と戦争準備、そしてポーランド占領後(1940)までを扱う。雇用創出、アウトバーン建設といったナチ経済政策につきまとう神話の実像を暴きつつ、戦争遂行に向けた、外貨確保を中心とした金融経済政策、および兵器、食糧、労働力、資源の動員体制の確立を、あますところなく詳述する。
  • 暴落 上――金融危機は世界をどう変えたのか

    暴落

    ビジネス・実用

    -
    1~2巻4,950円 (税込)
    「1914年と2008年について、私たちが発する問いは驚くほど似ている。大いなる安定はどのようにして終わりを迎えるのか。理解もできず、制御不能に近い莫大なリスクはどうやって積み上がるのか。世界秩序の大規模な構造転換は、突然の大変動のなかでどのようにして起きるのか。「時刻表に従って次々と到着する列車」のごとく登場する巨大な技術システムは、どのように組み合わさって破滅を引き起こすのか。時代錯誤で旧態依然の枠組みは、いかに私たちが身の回りの出来事を理解する邪魔をしているのか。私たちは、夢遊病者よろしく危機に突入してしまったのか。それとも、闇の勢力が私たちを危機へと押しやったのか。その後に発生した人為的な大惨事は、誰の責任なのか…」(最終章より)上巻ではサブプライム危機の前史から、大西洋を挟んだ欧米間での金融構造の生成、リーマンをはじめとする金融危機の勃発、その救済と世界への波及、オバマ政権による刺激プログラムまでをあつかう。

ユーザーレビュー

  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

    Posted by ブクログ

    本書でインタビューされてる人たちの著書を是非読んでみたいと思いました。

    プロローグー人類の未来は明るいかー
    いまこそ現実を直視せよ
    我々はいま「近代の終わり」という歴史的結節点を迎えているのではないかという思いにとらわれた。近代を一貫して特徴をづけてきたグローバリゼーション、その元になっていた理性、認識、秩序といったものへの信頼が大きく揺らいでいる。これこそ現在の我々が感じる漠然とした不安の正体なのかもしれない。
    その先にある人類の未来は明るいのか、あるいは暗いのか……。読者の皆さんが識者の意見に賛同する しないは別として、きっと新しい視点をこの対話から学べると思う。その学びを共有することができたら望外の喜びである。

    ブライアンレヴィン
    ソーシャルメディアで拡散されるステレオタイプ
    予防の観点が抜けていた

    カートアンダーソン
    「ファンタジーランド」と化すアメリカ
    「真実」や「現実」を創作できるという信条
    個人主義が間違った方向に加速した
    人々の不安が陰謀論を生み出す

    ジョージフリードマン
    いまのアメリカにはテクノクラシーや金融に携わる支配階級と、経済的もしくは文化的に負け組になった衰退階級による分裂が生じています。

    専門家には物事を狭い範囲でしか見られないという弱点があります。小さな点では特化しているものの、他へ影響まで注意がゆきわたらない。

    日本は安全保障上の戦略を示すべき
    北朝鮮の核攻撃に一番弱い国は日本だ
    日本が経済規模に相当する軍事的立場を有していないのは明らかです。そのアンバランスは今すぐにでも修正する必要があります。
    海上交通路を確保できる軍事力を持つことです。大きな問題は、原材料のほとんどを輸入に頼っていること。国益の基本は国の存続に不可欠である原材料へのアクセスの維持です。
    軍事的に弱く豊かな国というのは非常に危険な立場にある。
    そこで戦略に基づき軍事力を築いていくことになりますが 、日本の場合、自衛隊という形はあっても、その戦略が見えてきません。もし戦略があるのであれば表に出すべきです。
    北大西洋地域、マラッカ海域における海上交通路を確保することが大切だ。それを事実として認識している。ならばどうしたらいいのか、それを外に向かって表明していないことには、我々にはその戦略が伝わりませんし、具体的にどう武装したらいいか 話し合うこともできません。
    日本には第二次世界大戦で敗北した トラウマがいまだにあり、それゆえに権威を持ってアメリカと話ができない立場にあります。また今や中国の方が強力な軍事力を有しているため、中国に対しても強く主張することには躊躇がちです。南北朝鮮に対して さえ強く出られないでいる。

    北朝鮮は自分たちが生き延びることに最も関心を持っています。そのためには核保有が必要不可欠な策であると考えている。
    もしも北朝鮮が他国への攻撃を目論んだ場合には、核ミサイルの射程内でなおかつ軍事的に脆弱な国はどこであるか、日本は自分たちが置かれている現実を直視しなければなりません。

    イワンクラステフ
    アメリカ軍のアフガンからの屈辱的な撤退
    政府軍の士気喪失は決定的に重要な要素でした。 状況の把握において最も難しいのは当事者の動機であることを我々はまざまざと再認識させられました。

    今後10年で起こることが予想されるのは、自国だけで地政学的なプレイヤーになるこりとはできない、トルコ、ロシア、インド、日本、EUといった ミドルパワー 国家の活動の活発化です。
    今後大きな変化が見られるのは国家同士の関係よりむしろ、身近な社会の中でしょう。我々の社会の中で起きている変化に注目が集まるのです。今後は 地域の現状に即した 調整が進むため、世界秩序よりも地域秩序が大きく変化し、多元的な世界が訪れるでしょう。

    日本は米中対立の狭間で、今後想定される 舞台はアジアであり、日本があらゆる場面で自前で対処できるよう政策面で軍事化しても私は驚きません。 今や戦争も定義が以前と相当変わっています。現在のサイバー戦争や経済戦争の観点から見れば昔の戦争観にとられていてはいけないでしょう。
    また日本は少子高齢化という大問題に直面しています。

    アダムトゥーズ
    分断に向かう欧州とアメリカ
    ヨーロッパ経済の回復はスピード感にかける
    世界が変わりつつある事実を認識しなければならない
    経済の未来を担う人物、学者たち
    ジェロームパウエル、イザベルシュナーベル、クリスティーヌラガルド、ギータゴピナート、ジョシュメイソン、ダニエラガボール

    ヴァレリーハンセン
    グロ−バリゼ−ションの起源を大航海時代とするのは遅すぎる
    ヨ−ロッパの歴史家は以前より、西暦一〇〇〇年に大きな関心を持っていた
    西暦1000年頃に中国と中央アジアの歴史、バイキングスカンジナビア人がカナダに上陸したこと、中国からインド アラビア半島 アフリカに至るまで海上交易でつながったこと、西暦1000年頃に世界でなにかがおきている。
    内藤湖南は宋朝を近代のはじまりと見ていた。
    欧州中心主義ではなく、西暦1000年頃から始まる 宋朝こそが近代史の起源。
    バイキングが1000年頃までにアメリカ大陸北東部だけでなく、ユカタン半島にまで到達していた証拠が出てきている。
    「戦士の神殿」の壁画に描かれている捕虜は、ブロンドで目の色が明るく、肌の色は白い。

    ジョージエストライク
    健常者優位主義を乗り越えられるか

    デイビィッドファリアー
    「人新世」に生きる人類の避けられない未来
    我々のほとんどはどれほど先のことを考えてもせいぜい数年後、「将来の夢」という場合は十数年先のことまでは想像するだろうが、それでも10万年後の地球となると思いをはせる人は皆無といえる。
    「いま」は未来からみれば「過去」である。「人間がやることで影響のないものなどなく。すべては繋がっている」「ディープタイム」という地質学的スケールから我々の「いま」の行動を顧みる重要性がわかる。

    何千世代にもわたって、あらゆるものの中に人類の痕跡が残り続ける。

    近所の現象から書き始めることは、自分が住む場所の未来の化石を見ることにつながります。

    マルコポーロがクビライ・カーンとの最後の謁見の際に述べた言葉「あらゆる形がそれぞれ自分の都市を見いだすまでは、新しい都市が生まれつづけることだろう。そして、あらゆる案が出尽くし、形が崩れるとき、都市の終末が始まる。」
    都市は人類がつくり出したとてつもない 産物です。100年前には想像もつかなかった都市の姿が今目の前にある。そしてこの先も都市が築かれていくことに希望を感じさせてくれるのがこの言葉なのです。

    生物多様性は危機に瀕しており、人類は生物の管理人ではありますが 王様ではありません。いかに生物絶滅を阻止する方向に舵を切れるか。未来の化石記録には我々が絶滅の危機をどこまで放置したかがしっかりと残るのです。

    いま見られる 進化のほとんどは、人為的な変更が加わられた結果だと、さまざまな研究の中で言われています。
    私たち人類が他の種の分布域やその行動、場合によってはその外見に変更を加え、生態系を変えてしまったせいなのです。
    本来であれば長い時間をかけて起こる変化が人の一生のうちに起こってもおかしくない。そう思うと不安を覚えずにはいられませんが、 一方で、我々がすぐに変化を起こせるという点には希望を持っていいと思います。

    インターネットは目に見えない空気のようなものです。世界中至るところで利用でき、そのデータはクラウド化していると言いながら実際には実体を持った巨大なデータセンターの中で保管されている。これらのセンターは世界各地にある。
    人間がやることで 影響の出ないものなどなくすべては繋がっている。この深いところでのつながりをまず理解することが変化への第一歩です。

    大事なのは、我々がいまやっていることの影響がどれだけ長く残るか忘れてはならないということです。自分の身の回りにあるものの行為でもその影響は10万年後まで残るかもしれない。

    我々が時代のレガシーを残すという事実を思い起こさせてくれるものに囲まれているのは幸運だと思います。未来の化石になる可能性がある物質に囲まれているからこそ、それをきっかけに未来にどのような化石を残したいかを考えることができるし、考えなくてはという気になれるのです。あなたが行うことの帰結として未来を生きる子孫の生活が変わってしまう。その視点から考察を続けることはとても価値があるのです。

    0
    2023年06月10日
  • ナチス 破壊の経済 下――1923-1945

    Posted by ブクログ

    下巻の本書では、第三帝国の第二次大戦での、初めての大勝利だった対フランス戦から、同帝国崩壊までを著しています。上下巻でそれぞれ700ページ以上あったので、まず読み終えた達成感があります。ナチスに関する事前の予備知識は殆どなかったものの、訳者あとがきで現在でのナチスに関する各専門家の一般的な考察も大雑把ではありますが読めたので、本書の革新的なナチス経済の見解との違いをよく知ることができました。補遺にあるように多くの経済的な数値から導き出される当時の連合軍相手に戦った時のドイツの逼迫した経済状況は、もはや異常なものであり、国自体が日を増すごとに衰退していく様子がはっきりと分かります。本書は、ナチス分析本の白眉と言ってもいいぐらいの詳細な情報とドラマを観ているような興味深さがあり強く印象に残る一冊でした。

    0
    2020年03月15日
  • ナチス 破壊の経済 上――1923-1945

    Posted by ブクログ

    これは、凄い一冊です。上巻の本書ではヒトラーが総統に就任する直前からの1940年までのナチスドイツの経済状況を詳細なデータを基に、分析しています。例えば、ヒトラーの公共事業では高速道路の「アウトバーン」が有名ですが、それも詳細な雇用データによると、公共事業と呼べるほどの雇用は生み出しておらず、経済政策としては、殆ど成り立っていないことが本書では分かります。その他、ドイツが常に外貨不足で苦しんでいる状態で、幾つもの苦肉の策を編み出しては、失敗していく様が詳細に著されており、只々瞠目しました。蛇足ですが、本書の文章はやや難解な印象を受けるので読みにくさを感じる方は多いかもしれません。

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    2020年02月21日
  • 暴落 下――金融危機は世界をどう変えたのか

    Posted by ブクログ

    リーマンショック〜トランプ政権に至るまでのグローバル金融経済現代史を米国、欧州、アジアの政治力学に対する詳しい検討に基づいてまとめた著作。

    政治経済学における政治要素、特に「政党」の力学が克明に描かれており、デリバティブにまつわる問題として語られがちな金融危機の経済史とは異なる視点で現代政治経済史を眺めることができた。

    政治的な要素に着目する以上、人の名前がたくさん出てきて読むのが大変ではあるが、現代のポピュリズム政党の勃興やbrexit、トランプ政権の誕生が金融危機以降の動的過程として接続できることがわかり、新しい目線を得ることに繋がった。

    0
    2021年03月12日
  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    プロローグ人類の未来は明るいか
    1ブライアン・レヴィン アジア人への暴力と憎悪の民主化
    2カート・アンダーセン ファンタジーランドと化すアメリカ
    3ジョージ・フリードマン 北朝鮮の核攻撃に弱い国はどこか
    4イワン・クラステフ 自由主義的覇権は幻想だった
    5アダム・トウーズ パンデミックが加速させた米欧の分断
    6ヴァレリー・ハンセン 外国貿易反対派の抗議の歴史
    7ジョージ・エストライク 健常者優位主義を乗り越えられるか
    8デイビット・ファリアー 地球の大都市が化石になる日
    エピローグ パンデミックがもたらした壮大な実験

    秩序なき世界の現実

    P138グルーバリゼーションの起源を大航海時代とするのは
    遅すぎる
     15C半ばではなくて、1000年代(中国なら宋代)

    雑誌VOICEの連載記事のまとめ本

    0
    2021年12月30日

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