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  • 長寿時代の医療・ケア ──エンドオブライフの論理と倫理 【シリーズ】ケアを考える
    4.5
    1巻935円 (税込)
    人生の最終段階においては、医療の選択をするのが難しい。最先端の治療が必ずしも患者本人の価値観に沿うとは限らないからだ。ゆえに、家族も悩み、揺れる。患者を大切に思うからこそ、ケアの現場は混乱を深めることになる。本書では、日本老年医学会で臨床倫理を牽引する著者が、医療・ケアの現場を丹念に調査し、医療者、患者、家族の苦悩をすくいあげ、人生の最終段階における医療はどうあるべきか、その考え方を示す。老年医学と臨床倫理の知見を踏まえつつ、超高齢社会における医療とケアの役割を整理する。

ユーザーレビュー

  • 長寿時代の医療・ケア ──エンドオブライフの論理と倫理 【シリーズ】ケアを考える

    Posted by ブクログ

    榊原哲也先生の本と一緒に読みたい本。病いを看るとは、対象の物語を知ること。対象に関わる人たちの物語から、対象が抜け落ちるから、悲嘆に対するケアが必要など、わかりやすく解説してある。

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    2020年01月09日
  • 長寿時代の医療・ケア ──エンドオブライフの論理と倫理 【シリーズ】ケアを考える

    Posted by ブクログ

    臨床倫理の立場から、医は死にどう向き合うべきかを考えてきた著者の本。

    まず、改めて驚いたのは、食べられなくなった高齢者に対する、胃ろうなどの治療に対する医療者の意識が、2000年代はじめの10年間で大きく変化したこと(著者等の定量的な調査結果は貴重なものだ)。

    2010年代、母の最期を巡って、介護施設の医師や介護士と話をする中で、無理な治療は行わずに、自然に任せたいとの希望がすんなり受け入れられたが、あれは、その前の大きな変化があってのことだったということだろう。

    今後、延命治療の終了、尊厳死、積極的安楽死等、日本でも、死の定義を広げざるを得ない時代となっていく。日本では、こういった議論

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    2022年03月06日

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