過去に原発ジプシーとして発表されたものを改題、加筆修正された書籍。
1978年~79年に筆者が原発の日雇い労働者として働いた実体験をまとめて居るので非常に生々しい内容。
日雇い労働者の過酷さは、原発に限った話しではなく、今もなおある社会問題だろうが、その上に放射線被爆と言う大きな問題も加わって深刻
...続きを読むさは更に増している。
当時より様々な技術は進歩しているだろうから、そのまま現在には当てはまらないかとは思うが、原発を運営する会社、国、人間の本質は何も変わってはいないだろうから、原発に対する安全神話が初めから今まで一貫して実のない虚構、妄言の類だったと言えるだろう。
福島原発の事故を期に本書を読んだ。
今後、原発の代替となるエネルギーが実用化されるまで、原発は無くならないだろう中、原発の今後の運営をどう考えるかの一つの情報として必読の一冊だと思います。