原発労働記

原発労働記

712円 (税込)

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「これでは事故が起きないほうが不思議だ」……放射能を浴びながらテイケン(定期点検)に従事する下請け労働者たちの間では、このような会話がよく交わされていた――。美浜、福島第一、敦賀の3つの原子力発電所で、みずから下請けとなって働いた貴重な記録=『原発ジプシー』に加筆修正し、27年ぶりに復刊した名著。
◎「原発事故は人災です」<瀬戸内寂聴>

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原発労働記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ原発本の中で読んで一番恐ろしかった本です。
    3分の1程度読んだあたりでまず読むのがイヤになり、半分くらい読んだところで気分が悪くなりましたが、頑張って読みました。
    これは30年前の原発でおこっていたことですが、いまでも原発の作業員の方が同じような過酷な労働をさせられていたり、くだらない差

    0
    2012年12月09日

    Posted by ブクログ

    過去に原発ジプシーとして発表されたものを改題、加筆修正された書籍。
    1978年~79年に筆者が原発の日雇い労働者として働いた実体験をまとめて居るので非常に生々しい内容。

    日雇い労働者の過酷さは、原発に限った話しではなく、今もなおある社会問題だろうが、その上に放射線被爆と言う大きな問題も加わって深刻

    0
    2012年03月18日

    Posted by ブクログ

    この本の初版は昭和54年刊行。

    著者は原発の現実を自ら確かめるべく定期検査を行う下請け作業員となり各地の原発で働いた。

    杜撰な作業環境管理、まるでモノ扱いの処遇は32年を経て福島から伝え聞く現場の様子と何ら変わらない。

    厚生労働省はこうした現場を指導できる労働衛生の職員を育成し、きちんと行政指

    0
    2011年11月03日

    Posted by ブクログ

    元々書名が「原発ジプシー」だったのが、「原発労働記」に改題。原発については、被害が広範囲に渡る「外部化」よりも、この本で詳細に描写されているピンハネや過酷な労働実態に象徴される、豊かな生活を維持するための被害の「内部化」が私にとって心を痛める事実である。

    0
    2011年09月03日

    Posted by ブクログ

    原発で働くことは、女工哀史か蟹工船の世界と同じらしい。放射線管理などもいい加減であり、労働者を人間と思っていない電力会社の正社員の姿なども見えてくる。大事故が起きるのもいたって当然。福島第一は収集つかないだろうと思ってくる。

    0
    2011年06月30日

    Posted by ブクログ

    『原発ジプシー』のタイトルで1979年に現代書館から出版され(その後講談社文庫化)、20余年を経て、今回の東電福島原発の事故を機に再構成し復刊されたもの。最初に読んだときは大学1,2年生の頃で、先輩から紹介された。こうした世界があるのか、という衝撃を受けたことを覚えている。その後、高校の教員として現

    0
    2011年06月04日

    Posted by ブクログ

    筆者が1978年から1979年にかけて、美浜原発、福島第一原発、敦賀原発で実際に原子力発電所内で働いていた事実や体験を元にしたためたルポルタージュ。初期に「原発ジプシー」として表した著作を加筆修正して新たなタイトルとして出版されたものです。

    昨今、原発労働についての実態、特に下請け孫請けに代表され

    0
    2011年05月21日

    Posted by ブクログ

    美浜、福島、敦賀の原発を労働者として働いたレポート。読んでいて70ページほどで気分が悪く……。原発安全神話がいかに脆いものであるのか、また、労働者の扱いがいかなるものなのかが赤裸々に描かれている。電気と引き換えの犠牲の大きさ。知っておくべきことだ。

    0
    2011年11月25日

    Posted by ブクログ

    30年以上前、各地の原発で働いたルポ。
    鎌田慧氏の自動車絶望工場を彷彿させた。
    近年もこんなにずさんな労働者の管理がされているなら絶望的だと思った。

    0
    2011年07月11日

    Posted by ブクログ

    システムが関われない人が少しでも介在するところのある現場をリアルに感じました。
    p.359の1970年から2008年の「放射線業務従事者被ばく線量と原子炉基数の推移」での電力社員と非社員との被ばく量の格差も、事実であればいくつかの犠牲の一つの上で電力会社がなりたっていることがわかります。

    0
    2011年07月09日

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