原発労働記

原発労働記

小説・文芸
712円 (税込)

3pt

「これでは事故が起きないほうが不思議だ」……放射能を浴びながらテイケン(定期点検)に従事する下請け労働者たちの間では、このような会話がよく交わされていた――。美浜、福島第一、敦賀の3つの原子力発電所で、みずから下請けとなって働いた貴重な記録=『原発ジプシー』に加筆修正し、27年ぶりに復刊した名著。
◎「原発事故は人災です」<瀬戸内寂聴>

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    原発労働記
  • タイトルID
    :
    870485
  • ページ数
    :
    368ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年11月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    16MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

原発労働記 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ原発本の中で読んで一番恐ろしかった本です。
    3分の1程度読んだあたりでまず読むのがイヤになり、半分くらい読んだところで気分が悪くなりましたが、頑張って読みました。
    これは30年前の原発でおこっていたことですが、いまでも原発の作業員の方が同じような過酷な労働をさせられていたり、くだらない差別を受けているのだとしたら原発は即刻廃炉にするべきだと思います。
    でも廃炉にしたところでその廃炉作業をするのにまた被爆してしまう人が出るのだとしたら‥‥。
    この本を読んで以降なんだか電気を使うのがとても申し訳ないような気がしてしまいます。

    0
    2012年12月09日

    Posted by ブクログ

    過去に原発ジプシーとして発表されたものを改題、加筆修正された書籍。
    1978年~79年に筆者が原発の日雇い労働者として働いた実体験をまとめて居るので非常に生々しい内容。

    日雇い労働者の過酷さは、原発に限った話しではなく、今もなおある社会問題だろうが、その上に放射線被爆と言う大きな問題も加わって深刻さは更に増している。

    当時より様々な技術は進歩しているだろうから、そのまま現在には当てはまらないかとは思うが、原発を運営する会社、国、人間の本質は何も変わってはいないだろうから、原発に対する安全神話が初めから今まで一貫して実のない虚構、妄言の類だったと言えるだろう。

    福島原発の事故を期に本書を読んだ。
    今後、原発の代替となるエネルギーが実用化されるまで、原発は無くならないだろう中、原発の今後の運営をどう考えるかの一つの情報として必読の一冊だと思います。

    0
    2012年03月18日

    Posted by ブクログ

    この本の初版は昭和54年刊行。

    著者は原発の現実を自ら確かめるべく定期検査を行う下請け作業員となり各地の原発で働いた。

    杜撰な作業環境管理、まるでモノ扱いの処遇は32年を経て福島から伝え聞く現場の様子と何ら変わらない。

    厚生労働省はこうした現場を指導できる労働衛生の職員を育成し、きちんと行政指導して欲しい。

    原発の存続云々はさておいてもこの本を読めば誰もが
    「こんなんで大丈夫?」と思うだろう。

    原発管理に大いに不安を抱く現実がある。一読の価値あり!

    0
    2011年11月03日

    Posted by ブクログ

    元々書名が「原発ジプシー」だったのが、「原発労働記」に改題。原発については、被害が広範囲に渡る「外部化」よりも、この本で詳細に描写されているピンハネや過酷な労働実態に象徴される、豊かな生活を維持するための被害の「内部化」が私にとって心を痛める事実である。

    0
    2011年09月03日

    Posted by ブクログ

    原発で働くことは、女工哀史か蟹工船の世界と同じらしい。放射線管理などもいい加減であり、労働者を人間と思っていない電力会社の正社員の姿なども見えてくる。大事故が起きるのもいたって当然。福島第一は収集つかないだろうと思ってくる。

    0
    2011年06月30日

    Posted by ブクログ

    『原発ジプシー』のタイトルで1979年に現代書館から出版され(その後講談社文庫化)、20余年を経て、今回の東電福島原発の事故を機に再構成し復刊されたもの。最初に読んだときは大学1,2年生の頃で、先輩から紹介された。こうした世界があるのか、という衝撃を受けたことを覚えている。その後、高校の教員として現代社会の授業で原発を取り上げた際、紹介した本でもある。当時の生徒はこれを覚えていてくれているだろうか。
    この本から浮かび上がってくるのは、「クリーン・エネルギー」という言葉が、いかに原発の労働現場を知らないものがはいている無責任な言葉であり、その労働現場の過酷さと、手配師が労働者を斡旋するという前近代的世界である。
    著者は30歳のころ、原発労働者としてその労働実態を自ら体験し、ルポルタージュとしてまとめた。その後著者は死線をさまようような病気をし、現在も体調がすぐれないということであるが、今回の復刊に当たって作成した一枚のグラフが跋文のところに記されている。そこには、現場で被爆している労働者の圧倒的多数が東電社員ではなく、下請け、孫請けの労働者であるという事実が示されている。
    この期に及んで、原発を肯定的に語ろうとする人は、こうした事実をまっとうな世の出来事として受け入れることができるのか?

    0
    2011年06月04日

    Posted by ブクログ

    筆者が1978年から1979年にかけて、美浜原発、福島第一原発、敦賀原発で実際に原子力発電所内で働いていた事実や体験を元にしたためたルポルタージュ。初期に「原発ジプシー」として表した著作を加筆修正して新たなタイトルとして出版されたものです。

    昨今、原発労働についての実態、特に下請け孫請けに代表されるが問題にされているなかで、どのような作業を行っているのかを知る貴重な資料となっています。

    原発が危険であるとか、経済性の指摘など、いろいろと論点がある中、原子力発電所で働くことの安全管理や意識改革は、今に至るまで改善されることが無かったのではないかと判断せざるをえない内容です。

    個人的には人の安全を軽視するようなスタンスが一番哀しく思い、また憤りを感じます。そのなかで実際に働いている方々の実態を知るということは、その方々をひっくるめて、問題を考えて行動するための欠かせない一冊と考えます。

    最後に跋(ばつ)に変えて、というあとがきで、地震に対するお見舞いの気持ちともともに、事故に対する見解をするすとともに、そこで陽に暗に働く人たちへの思いもつたわってきます。ほんの少しだけ触れられている筆者自身の健康状態も気がかりでなりません。

    0
    2011年05月21日

    Posted by ブクログ

    狭く、暑く、粉塵が舞う中での危険な作業は原発以前の労働環境としてあまりに過酷で、実際著者自身マンホールに落下して肋骨を骨折してしまう。しかも当然のように労災を隠蔽されるおまけ付きである。
    多重下請構造の中で手配師の親方に引き連れられて原発から原発へと渡り歩く「原発ジプシー」と当時名付けられた労働者達の生の姿を著者自身が身を投じて描いた力作。知人から親身に心配されて迷いながら働き始めるや、至るところで顔をみせる被爆管理の杜撰さ、元請けからアゴで使われ反発しつつも生活のために従わざるを得ない作業員達…
    潜入ルポとして本書が世に出たあと、原発の労働環境は改善されたのだろうか?されなければおかしいと思いつつ、現在でも労働基準法がどこまで機能しているのか疑問に感じる場面も少なくないが、劣悪な労働条件はこの人手不足の時代にはとても成り立たないことも考えられる。その意味では半世紀前に既に外国人労働者を日本人を超える被爆枠のもとで導入していた事実に衝撃を受けた。

    0
    2026年09月13日

    Posted by ブクログ

    美浜、福島、敦賀の原発を労働者として働いたレポート。読んでいて70ページほどで気分が悪く……。原発安全神話がいかに脆いものであるのか、また、労働者の扱いがいかなるものなのかが赤裸々に描かれている。電気と引き換えの犠牲の大きさ。知っておくべきことだ。

    0
    2011年11月25日

    Posted by ブクログ

    30年以上前、各地の原発で働いたルポ。
    鎌田慧氏の自動車絶望工場を彷彿させた。
    近年もこんなにずさんな労働者の管理がされているなら絶望的だと思った。

    0
    2011年07月11日

原発労働記 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    原発労働記
  • タイトルID
    :
    870485
  • ページ数
    :
    368ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年11月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    16MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

同じジャンルの本を探す