ジャネットウォールズの作品一覧

「ジャネットウォールズ」の「ガラスの城の約束」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

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ユーザーレビュー

  • ガラスの城の約束

    Posted by ブクログ

    訳者あとがき
    「真実はつくられた物語よりも深い感動をもたらしうる。」
    「心の奥底に封印してきた過去に向きあうのは、ひどく苦しい作業だ。それが誰にも知られたくない重荷であり、他人の目には悲惨に映る体験であればなおさらのこと。けれど、艱難辛苦を乗り越えて、幸せにたどりついた人間が綴る真実の物語は、読み手の心を強く揺さぶり、深い余韻を残してくれる。」

    まさに。
    だから私はノンフィクションが好きなんだ、と改めて実感した。

    しかし最後の解説は残念ながら、恵まれた環境で生きてきた人間がなんとか想像力を働かせて書いたような偽善的な印象で、憤りを感じるものだった。
    たとえば
    「…だが本書を読む人はみな、どんなにひどい男であり女であっても、子どもにとっては親は親であり、愛し愛されたい対象であることを、痛みとともに思い知るだろう。」
    この一文なんかは特に、親ガチャに成功した(少なくとも失敗しなかった)脳内お花畑人間がそれらしく書いたものでしかないと感じる。現実の悲惨な親子関係はそんなに美しいものではない!
    ただこの駄文にも1箇所だけ、鋭い気づきが書いてある。「幼少期の記憶が非常に鮮明な人が私の知人にもいる。そのうちの何人かに共通するのは、すべてをよく見、注意深く聞いて覚えておかないと生き延びることのできなかった子ども時代を送ったということだ。世話を焼いてくれる大人がいなかった、ネグレクトからのサバイバーである。」
    これは確かに実体験として同感。的確な表現だと思う。

    ✎︎______________

    なけなしのお金を浪費し、計画性もなく、あちこちを転々とし、子供の生活を犠牲にする…どうしようもないダメ親っぷり
    そして、まだ子供であるがゆえに、そんな「親」のそばで劣等感に苛まれながら日々を凌ぐことしかできない幼少期

    いくら努力してもダメ親に足を引っ張られる子供、
    今風に言うところの "親ガチャ" に大失敗した子供。そして思春期になると、一刻も早く親元から離れて重荷から解放されること(少なくとも共倒れから逃れること)を目指して実行していく…

    程度の差はあれ、過去の自分とそっくりで
    読みながらイロイロ思い出されて辛かった。

    P288でジャネットがハイスクールにあがったところから一気に心が大人になり、自立していく。
    訳者あとがきの言葉を借りれば、やがてジャネットは、自分たちきょうだいが両親のせいで苦しい生活を強いられているという現実を認識し、なんとかしてそこから脱出しようと決心する。


    「この女が自分の母親だなんて思いたくもなかった」
    「母のようにだけはなるまい」
    「…そう心に誓い、教科書を手に家を出た」
    「私はどうしていいかわからなかった。親にできるかぎりのことをしてやりたいという気持ちもあれば、もう縁を切りたいという気持ちもあった」

    まるで自分が書いたみたいで共感しかない。重荷でしかない親によってさんざん苦しめられてきた自分の過去、生き延びるために親を見捨てる罪悪感と闘った日々のつらさがよみがえり、涙なくしては読めなくなった。

    そんな親でも見捨てない主人公の気持ちは、
    まともに生きていくため親を完全に見捨てた私には理解できないけれど、読み物として非常に良い。
    ★5つではぜんぜん足りない。

    ただし、恵まれた環境で生きてきた人が読んでも
    真の理解はできないだろう、まるでフィクションのように他人事として理解したつもりにはなれても。

    たとえば「食卓に食べ物を載せることなんて、すごく簡単なんだ、本気でそうしようと思えば」
    この言葉に込められた想い、真の意味を、どれだけの読者がちゃんと理解できるだろうか。。

    ✎︎______________
    こちらは2019年5月発売のハヤカワ・ノンフィクション文庫版。
    河出書房新社の『ガラスの城の子どもたち』(2007年1月発売)と同じ原作なのでご注意。

    0
    2025年11月30日
  • ガラスの城の約束

    Posted by ブクログ

    映画も見たが原作のが詳細が分かって更に面白い。
    ネグレクトにも色々な種類があるが、親が知能的に低い訳ではないが自己中心的で生活保護を受けるのを拒否するとか子供には地獄のような環境だな、、と感じた。お金は本当はあるのに食べるものに使わないとか、金銭感覚?価値の感覚?が母親がおかしすぎた。

    ただ、アルコール中毒の父親ではあるが娘を愛していたし、それを娘も分かっていたのは救い。
    どの家庭でもいえるが子供は親を選べない。ただ、それを言い訳にせず、自分の人生を自分で切り開いたのは素晴らしい。

    0
    2026年09月20日
  • ガラスの城の約束

    Posted by ブクログ

    とても若い友人に勧められて読む。
    実話だったとは。
    すさまじい環境のなかで生き延びてきた著者。
    人間の可能性を感じた。

    0
    2026年07月01日
  • ガラスの城の約束

    Posted by ブクログ

    言ってしまえば物語で、自分とは無縁だからそんなことが言えるのかもしれないけど、きらいな人は1人もでてこなかった。正直で、好きな本だった。

    0
    2025年03月22日

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