作品一覧

  • 明治日本散策 東京・日光
    4.3
    1巻1,232円 (税込)
    明治9年、宗教と文化への関心から来日したフランスの実業家ギメ。憧れの地を人力車で駆け巡り、近代日本の目覚めを体感するとともに、消えゆく江戸の面影に愛惜を募らせてゆく。茶屋娘との心の交流、浅草や不忍池に伝わる奇譚、料亭の宴、博学な僧侶との出会い、そして謎の絵師・河鍋暁斎との対面――。のちに東洋学の拠点となる美術館の創始者が軽妙な筆致で綴った紀行を新訳。詳細な解説、同行画家レガメの挿画を収録する。

ユーザーレビュー

  • 明治日本散策 東京・日光

    Posted by ブクログ

    さりげなく顔を出す「例の臭気」を含め、明治初期の我が国の真の姿が挿絵とともに生き生きと描かれていて実に心地よい。

    0
    2020年11月27日
  • 明治日本散策 東京・日光

    Posted by ブクログ

    ・エミール・ギメ「明治日本散策 東京・日光」(角川文庫)は書名の通りと言ひたいところだが、「散策」が少々違ふやうな気がする。品川、浅草、芝、銀座、ギメはこのあたりを歩いたのだが、特別の目的もなく歩いたとは思へない。本書とはあまり関係のないことだが、個人的には気になるのである。今風に言へば、本書は一観光客の明治日本の見聞記である。ギメは明治9年来日のフランス人である。江戸から明治に変はつた直後である。その日本を日本人の案内で見て回るのである。これはやはり散策とは違ふ……と書いたところで原書名を見るとpromenadesとある。散策である。ご本人のギメ氏は散策、あるいは散歩でもする程度の気持ちであ

    0
    2019年07月12日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!