作品一覧

  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために
    4.0
    異状死の死因を解剖・検査を通して究明し,法的判断の根拠を提供するのが法医学者の役割だ.その判断はどのように行われるのか.法医学者が死因を誤り,犯罪死を見逃すのはどのような場合か.日本の刑事司法および死因究明制度のどこが問題か.長年第一線で活躍を続け,数々の冤罪事件の鑑定を手がけた法医学者が,これまで経験した事件を取り上げながら訴える.

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ユーザーレビュー

  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

    Posted by ブクログ

    愛媛大学1期生の大先輩であり、のちに東大法医学の教授になられた著者の書籍であり興味深く読ませていただいた。科学者としての良心や誇りをもって働いてこられた著者の、一方では前近代的な我が国の刑事司法に対して、その科学的根拠を持った事実認定に対して自説に合わないと切り捨てる姿勢を一挙両断される。そのために数々の冤罪事件や医療事故に対する司法介入で冤罪が更に増えている状況を科学的根拠を持った事実で冷静に述べられる筆致には感動を覚える。事例に即して説明されるので説得力がある。日本の法医学が置かれた状況を知るにはお勧めの一冊と考える。

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    2022年02月11日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

    Posted by ブクログ

    災害死むず
    癲癇発作▶︎意識消失▶︎海に転落▶︎溺死
     ▷病死(1000万)
    酔って海に転落▶︎水浴死に該当する溺死
     ▷災害死(2000万)
    こりゃ災害時特約の支払いで揉めるわなぁ

    事例検討会、ぜひ公的な制度として運用しよう
    司法解剖の情報も再審裁判も公開しよう

    なんで日本てこんな閉鎖的なの
    きっしょいきっしょい

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    2025年05月11日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

    Posted by ブクログ

    医療事故裁判のリアル

    気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新知識をゲットしよう。そんなコンセプトのブックガイドです。第107回目のテーマはやや医師向けですが「医療過誤と刑事裁判」。
    警察主導の死因究明で起こる犯罪の見逃しと冤罪ですが、われわれ医師にとって他人事でないのは医療関連死における臨床医の責任追及です。そこで読んでおきたいのが吉田謙一著「法医学者の使命 『人の死を生かす』ために」です。
    著者は、法医学の大学教授を退官して大阪の監察医務監になった1953年生まれの法医学者です。前半はよくある法医学OBモノという感じだったのですが、後半の「医療事故と刑事裁判」「どうす

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    2022年12月08日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

    Posted by ブクログ

    異常死の死因の解明に関して長年にわたり第一線で奮闘されてきた著者が、独白したセリフがp186にある.曰く、専門的知識の乏しい取調官が、専門家に意見を聴取する際、予断に基づいて専門家に呈示する資料や前提条件を絞り、自らの見立てに沿った問いを発し、聴取内容を作文することが常態化していると感じる.恐ろしいことが常態化していることに驚く.情報を開示することに前向きでない我が国の体制を根本から見直す必要性を感じた.

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    2022年03月14日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

    Posted by ブクログ

    冤罪の事件を取り上げ、法律家の法的判断至上主義と科学軽視を批判し、刑事司法システムの改善の必要性を唱える。そのために多数のケースを短く紹介されているのだが、医学知識の乏しい読み手にとっては若干辟易。著者の想定した読み手は医学生等なのかもしれない。事例検討会など地道な取り組みをされているが、刑事司法システムの改善につながらないのは何故だろう?

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    2022年01月30日

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